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お使い勇者様

作者: 木影君



 もしもいきなり何者かに「異世界転生させてあげようか?」と聞かれた時、本当に異世界転生したいと思うだろうか?どのような異世界で、環境にもよると思うが・・・


 私は嫌である、絶対に嫌である。

 

 というのも私は現代社会が割と気に入っているのだ。もちろん生活していてクソッタレなことを挙げればキリがないだろう。金銭面、勉強、仕事、人間関係などなど。私のような人生経験に乏しい者でもパッとこれだけすぐ思いつくのだ。人それぞれ多からず少なからず悩みはあるだろう。

 

 だが考えてみてほしい。ちょっと触れば色々なことに使えるパソコンやスマホを始め、アニメ、ゲームなどの娯楽。冷蔵庫、クーラー、炊飯器、電子レンジ、洗濯機、などの電化製品。夜でも開いていて大抵の物が買えるコンビニ、頼めば玄関先まで持ってきてくれるネット販売。お湯を入れて3分で食べられるカップ麺。もちろん最低限のお金が必要ではあるが、とてつもなく恵まれた環境なのだ。


 だが異世界に行くとどうなるか?無くなるのである、想像しただけで嫌である。


 パソコンで好きな音楽を聞いたり、お気に入りの動画を見たり、いろいろな人とネット上で会話したい。スマホで文句を言いながらもスマホゲームをしたい。暑い日は冷蔵庫に冷たいものを常備しておきたいし、クーラーもやはり欲しいところだ。炊飯器、電子レンジ等が無しとか私は何を食べればいいんだ。洗濯は手洗いですかそうですか。


 1度生活水準を上げたら下げるのに苦労すると聞くが、本当にそうだと思う。


 異世界なら魔法でどうにかすればいいじゃん!って人もいるかも知れないが、私からしたら現代にある便利なものも魔法みたいなもので、この環境を捨ててまで異世界に行くのはやはり嫌なのである。


 「と言うわけで、私をもと居た世界に帰してもらえませんかね?」

 

 この世界について説明してくれた目の前の人物、私達を召喚したとか語っていた王様のような人が答えてくれたが、要約すれば


 「いや無理。この国の為に働け。」

 

 のような絶望的な返答を先程頂きました。神は死んだ。救いがあったとすればこの世界が命がけでの魔王退治に出発する必要がなかったことだろう。


 なんでもこの世界にも魔王と魔物と呼ばれる存在は居るらしい。正確には居たらしい。その魔王も約100年ほど前に召喚された勇者によって討伐され、今では一部に魔物が残っているが王国軍でも対応可能な程度で問題はないとのこと。


 ならどうしてまた勇者召喚したんだよ!って話なのだが、王国から少し離れた位置にあるダンジョンに貴重な資源があり、そのダンジョンに入れるのが加護を受けた勇者しか無理らしいのです。つまり


 「俺達じゃダンジョン入れないから、変わりに資源取ってくる人員を異世界から召喚しよう」 


 ってことで私達はこの世界に呼ばれたようだ。ふざけるな、私の有意義ダラダラ生活を返してくれ。


 周りの転生者が喜んだり動揺したりしている中、私は1人これからの生活を考え絶望していた。


 


思いついたので書いてみました。展開は考えてますが続くか未定の駄文です。

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