剣と魔法の異世界4
大きな5つの塔がある町で、ランゲージと言うらしい。
あと、塔それぞれに名前があるらしいんだけど、物語とあまり関係ないので(めんどくさいので)、省略させてもらう。
さて、これからどうしようかな。
「おいキドガワ。もしぼっちなら、私たちのパーティに入らないか?」
ぼっちて。言い方だろ。しかし有り難い。
「快く入らせてもらうよ。ありがとう……あれ、お前今私たちって言った?まだ誰か登場すんの?」
ちょっと言い方がメタっぽくなったけど。
「当たり前だろ?1人じゃパーティは成り立たない。と、ここが私たちの家だ。とりあえず入っときない」
「おお。お邪魔します」
入っときない?
「お、結構広くて綺麗じゃないか。綺麗好きな俺にとって、良い環境になりそうだぜ」
「おーいキドガワ、2階に上がってこい」
え、2階?
「丁度部屋が2つ余っているんだ。呪われた部屋と呪わせた部屋のどっちがいい?」
「どうしてそんな2択なんだ……。しかも何だ、呪わせた部屋って。何で呪わせたんだ。メリットが見当たらないぞ。呪いを解け、今すぐ」
「ラップ音とかが賑やかで寂しくないぞ。夜の闇が怖く無くなる」
「いや怖いよ!とてつもなく怖い!果てしなく怖いよそんな部屋嫌だ!……えっ、お前ラップ音が聞きたかったから呪わせたのか?」
キャンドルは、もちろんと言う顔で頷いた。
「もちろん、韻も踏んでいてリズミカルだ」
「駄洒落を言うな。そう言う事を聞いてるんじゃない」
「ラッパー1人じゃ寂しそうだったからもう1人つけてもらった」
「ガチでラッパーの霊だったのかよ!だから呪わせたのかよ!」
「毎晩ラップバトルしてるんだ。だんだん上達してきたぞ、2人とも」
「どーでもいーわそんな事!」
ラッパーには悪いけど、どこかに行ってもらおう。