ファーストデッド3
「挨拶なんてどーでもいいの。ほら、あっちの世界でのお前のプロフィールだ。ほれ、読め」
「あ、はい」
えーっと、あーやっぱり身長とかは変わらないのか、残念だ…身長伸びればよかったけど、そんなわけにはいかないか。なるほど、見た目は全く同じってことか。えーっと後は…ん?
「ステータスって普通、どれぐらいなんですか?」
「ふむ、お前くらいの年齢の場合…17だよな?」
「あ、はい」
「それだったら…体力、魔力、腕力がA、後の脚力、運、頭脳がBってところかな」
「頭脳と運以外全部SAなんですけど」
頭脳も Aだし…。まあ俺は頭は良い方なんだけど、スポーツとかやって無いし…?いや、やっててもこれは異常じゃないか?俺、運動神経は中の中ぐらいしかないぜ…?
「馬鹿かお前。種族ってところ見てみろ、お前がヴァンパイアだからだよ。日の下には出られないけどな」
ヴァンパイア?ってことは…吸血鬼…?ってこと…え?マジで?うわ凄ぇ、そんなのあるんだ…てかそんなのアリなんだ………………ってえええええええええええええええええええええ⁉︎⁉︎⁉︎
「マジか!」
「大マジだよ。格好良いだろ」
いや格好良いけれども!
「吸血鬼ってことは、血を吸わないと、死んでしまうのか?」
「んー、まあそうだけど、売ってるから大丈夫」
売ってんのかよ。凄えな…本当。
「最初はお前に特製の対日光プロテクターをやるから安心しな。ほれ、デザインを見てみろ、格好良いだろ」
「格好良い!」
「じゃあそろそろ行ってらっしゃいだ。ほら、そこの魔方陣の中に入ってー」
これかな?
「じゃ、行くよー」
え、何が?
「 !」
「え、今なんて」
次の瞬間、目の前が真っ暗になった。