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練習場

小説初心者です。気になった箇所の改変も行いますがしっかりとした作品となるように頑張りますので、よろしくお願いします。

鉄の壁に囲まれた施設。


周りには大勢の人がいる。


そして目の前には大きな棚があり、さまざまなものが置いてあった。


拳銃や日本刀といった武器など、数十種類以上のものがランダムに置いてある。


それを手に取りテストする人もいれば、そんなものに興味すらなく端のほうで雑談をしている人たちもいる。


ここはそういう場所だ。


俺、城槻しろつきこうは今、ゲーム内で実装されているさまざまな武器を試すことができる練習場に来ている。もちろん、ゲームの中の話だ。


このゲームの練習場は3種類あり、それぞれ特徴がある。


俺が今いる練習場は拳銃などがあることでも分かるだろうが、敵に対する攻撃練習場だ。


銃の試し撃ちや刀の切れ味や脆さを試したりすることができる。無論、練習なのでプレイヤーを倒すことはできない。


周りのやる気あるプレイヤーたちはそれぞれ使いたい武器を手にとっては照準の確認をしたりしてまた別の武器に変えてを繰り返している。


ただ、防具などは置いていない。プレイヤーにダメージがないので必要ないことと、そもそも防具のテストは別の練習場でできるからだ。練習場が3つあるとはそういうことだ。


というのも、手っ取り早くほかの2つの練習場を見てみればわかる。


まず1つは、防具などの守備練習場だ。


攻撃練習場とは違い、自身につける防弾着やヘルメットや盾などといった守りの装備はもちろん、このゲームにはさらにバリアや遠隔シールドなど現実離れした様々な守備装備が用意されている。


それらを試すのがこの守備練習場となっている。


実際に守備装備をつけさせることができるAIが敵として練習場に現れ、装備をつけてAIがプレイヤーからのダメージをくらうことで耐久などを測る事が可能となっている。


ただし、すべての武器ダメージを測る事ができないのがこの練習場の難点だ。


測る事のできない武器は実際に戦場へ行って確かめろという運営側の考えなのだろうが、少々不便である。


俺には運営の考えは全く理解できないし、正直使いたい武器が守備練習場にあるのならわざわざAIのいない攻撃練習場に行く必要もないからだ。


そしてもう一つの練習場はプレイヤーバーサスと呼ばれる大広場だ。


ここは、実際にプレイヤーVSプレイヤーで撃ち合ったり守りを固める練習をすることができる。


大きな箱やどでかいトラックが置いてあったり、住宅がいくつも並んで建っているため実戦向きの練習場といえるだろう。


ほとんど実際の戦場と変わらない本格的な練習場なのである。


プレイヤーバーサスに一度入れば、中で各々チームを組んで戦うこともできるし、わざと複数相手にソロで立ち向かう練習もできるようになっている。


ここでの装備は攻撃練習場や守備練習場の経験を活かすということもあって、置いてあるものではなく自ら決めたものを1つあるいは2つ持ち、補助となるものは戦場で直接獲得していくことになっている。


ダメージもしっかり判定されることから、攻撃練習場や守備練習場でやらずにここで練習するものが一番多い。


逆に俺のようなある程度静かな場所で練習をしたいがために、あえて一番人気のなさそうな攻撃練習場で練習している者もいるので、本当に使う場所は人それぞれだ。


武器の感度さえわかれば、あとは実戦でダメージは計算すればいい話なのだから、攻撃練習場でも事足りるといえば足りるのだ。普段使わない武器も多くあるわけだし。


とまあ、こんな感じでいまやっているゲーム、『天地フィールド』には3つの練習場が置かれている。


最近は自分の実力に自信がないだの、強くなるまで戦場には行きたくないだので練習場でひたすら練習したりただ雑談しにきたりといったやつらが多いのが現状のように思う。


今日もとりあえず攻撃練習場に来てみたこうだが、実際にまじめに練習している人なんて数えるくらいしかいないし、静かだからといってここに来たのに横で雑談されてはたまったものではなかった。


俺はいつも通り少し武器の調整をしてすぐに戦場に行こうと練習を始めようとした。


その時。


――――警告。警告。警告。システムエラー。システムエラー。システムエラー。


突然、練習場全体に大音量で運営コールが鳴り響いた。

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