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おさるさん わんころ
次の朝
「これは酷い」「可哀想に」「まだ殺人は続くのか」
つぎは真っ黒な事件が起こった。
おさるさんが殺されましたです。はい。
真っ黒に焦げていてお肉が焼ける匂いがした。
火をつけられて暴れたのだろう、近くの木もすこし焦げていた。
おさるさんの死体はグロテスクで気持ち悪いと思ってしまった。
ボクたち人間に姿形が似ているせいか吐きそうになる。
さあ、今日は誰が村人に殺されるんだろう。
少し楽しみになっていた。
ボクは子どもだから殺せないし疑われないし。
「犬、今回はお前だ」
理由は簡単。おさるさんと仲が悪かったから。
ボクとしてはいぬさんがやってるとは思わないんだけどなあ…
肉食獣だけどお肉ばっかり食べるわけじゃないし、うさぎさんとかひつじさんとは仲悪いわけじゃなかったし。
そんなこと関係ない、というようにいぬさんの処刑は始まった。
みんなが殺すのに慣れてきているのか準備が早い。
尻尾を千切られて背骨を折られ、水に沈められたいぬさんはみんなを睨みながら死んでいった。
さようなら おさるさん わんころ。




