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ゆるふわすとーりー  作者: 瑠璃
2/6

ひつじさん ちーたーさん

ある朝、ボクが起きると村中の動物さんたちが難しいことを話していた。


「羊が殺された。」

「どうしてこんな酷いことを…」

「誰がやったんだ?」


みんなが集まっている所へ行くと、ボクと仲良しの羊さんが変わり果てた姿で倒れていた。

ふわふわだった毛は強い力でむしり取られていて、所々皮膚が剥がれている。

口からいくつか内蔵が出ていて、少し不気味。

左目はくり抜かれ代わりに石が詰め込まれていた。



ボクはそこまで見て泣いた。大声で叫ぶように泣いた。昨日まで一緒に遊んでいた友だちがこんな姿で死んだのだから仕方ない。


ボクが落ち着く頃には、パパと大人の動物さんたちが話し合いをしていた。

「怪しいのは誰だ?」

「狼がやったのかもしれない」

「チーターも疑う余地はある」


あいつかもしれない。いや、こいつかもしれない。とお互いを疑っていた。

そうしていると誰かがこう言った。


「それなら多数決で誰がやったのかを決めよう。そして1番票が多かったやつを処刑しよう。」

大人たちは自分が羊を殺した訳じゃないから。とその意見に賛成した。


村の皆が怪しい人の名前を書いて投票箱に紙を入れた。


「チーター、お前が今日殺される動物だ。」

村のリーダーのライオンさんが言った。

理由は単純すぎるものだ。

"肉食獣だから"

それだけでちーたーさんは村人たちに殺された。

木で殴られ、牙で噛まれ、石を投げられ、足を焼かれ、目を潰され、土に埋められた。


その間ちーたーさんは

「俺じゃない!」「信じてくれよ!」「助けてくれ!」「死にたくない」「痛い」

と言ってたけど下顎と舌を無理やり千切られてからなにも言わなくなった。


さようなら ひつじさんと ちーたーさん。

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