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クラス転移はts付きで  作者: lime
番外編
74/77

神の異世界探訪。二。

 そういえばやっと次元の超越がナーフされるらしいですね。コスト二十に。

 私は、まず近くのお菓子屋さんに行く前に、容姿を少し弄ることにした。

 理由としては、この国には全国民が教育を受ける義務があり、そして今日はその教育機関が動いている日だ。だから、私の幼い姿を見て、そういうふうに勘違いされてしまうと面倒だ。下手したら、と言うか殆どの確率で警察機関に通報されてしまう。

 まあ、それが子ども扱いされている様でムカつくと言う理由だけだ。

 ただ、全国民に教育の義務とは、すごく意味不明な国家だ。

 教育とは、教育を受けたいと思う者が通い、受けたくない者はほかの事をやると言う事の方が有用だろう。そうすれば、学習への意欲が少ない物はいなくなり、そして意欲あるものは更に学力を伸ばしていく。そう言う様な方針にした方が良いと思うのだが、この国は、平等を目指しているようだ。


 私からすれば、そんなものは平等ではあるけれど、公平ではなく、学習意欲のあるものがとても可哀そうになる。まあ、学習意欲があるにもかかわらず、教育機関に入れないと言う事態にはならないので、ましな方だとは思うが。


 こういう地球(ここ)での事はライムとラムに粗方教えてもらっている。

 だからこそ、世界を統べるものとしての感想が無限にあふれ出てくる。

 例えば、この国では武器を作らない、戦争を一切行わない。と言う様な法律を作っている様なのだ。原因は先の大戦で敗北した結果、勝利した国にいろいろと言われたことが原因らしい。ここはライムたちもあやふやになっていた。

 しかし、そんな法律を掲げながらも、武器は所有しているし、戦争を行わないと言いながら、世界有数の兵力を持っているし。そんな風に、そんな事をしているのならば、そんな法律などいらぬのではないか? と言う様な感想が出てくるものがたくさんあった。


 そもそも、戦争と言う物は、片一方が攻め入り、そしてもう片一方の勢力が防衛、反撃などをすることによって生まれる。反撃をしなければ、ただの略奪、侵略、迫害などと言った物に変化する。

 だから、戦争はしないが防衛のための武力は持つ。と言う事はとてもおかしいと私は感じるのだ。


 ……まあ、こんなことはどうでもいいし、私にはまったく関係ない事だ。そんな事で内部分裂をされても何も感じない。……お菓子が食べられなくなってしまうと言う可能性があるから、何かしらは感じると思うけど。

 まあいいよ! 早く行こうじゃないか!


「ふんふん~」


 そんな風に鼻歌を歌いながらライムの家を出た。

 身近でおいしいと言われている店は、鉄道と言う物を使い行くようなのだ。

 これは多分予想なのだが、向こうに昔あった、魔導鉄道と同じ様な物だろう。ただ、それが魔法の力で動かされているわけではなく、この世界で発展した科学の力で動かすのだろう。

 と言っても科学と言うもは全く分からない。ライムから聞いても、「電気が……その、なんかこうなってああなったりする事を科学って言うんだよ!」と言う様な事を話しだしていたので、ライムもあまり分かっていないのだろう。……この世界の教育機関に入っているのに、これって、前に行った意欲のない人間なのだろうか?


「お! そこのきれいな姉ちゃん、俺たちと一緒に遊ばないかぁ?」


 そんな事を考えつつ歩いていると、急に背後から声を掛けられたようだった。

 声をかけてきた相手は、軽薄そうな複数人の男グループの一人だった。笑い方が下種っぽい辺り、ナンパか何かなのだろう。これ位はライムに教わっているのだ。まあ、そんな事を教えてくれなくても大丈夫なのだけれど。


「すみません、用があるので」

「そうなのかぁ、まあ良いよ! しょうがない! じゃあな!」


 ……あれ? ナンパとかなら「おいおい、つれないねぇ~、俺たちと一緒に良い事しようぜ?」みたいなことを言うと思っていたのだが、もしかして、あの下種男と思っていたのはただ単純に遊びたかっただけなのだろうか?

 いや、それはないか、見ず知らずの女を遊ぶために声を掛けないよ。余程の馬鹿でない限り。

 しかしまあ、男ってのはいつの時代でも変わらないもんだね。



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