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クラス転移はts付きで  作者: lime
第二章、学園編(二)
66/77

終話~物語の終焉ほど唐突な物はない~

 これで、本編は終了とさせていただきます。

 まだこの後は番外編として、数話投稿する予定ですが、本当に本編は終了です。

 現在七十三人のブックマークしてくれている方がいますが、今までこんな駄作に付き合ってくれて本当にありがとうございます。

「まさかだけどさ、崩壊(ディケイド)なんて使ってなかったよね?」


 適当に聞いていると、急にアルスがそんな事を言いながらボクの肩を、叩く、というか身長が縮んでしまう様に思える勢いだった。


「あの、やめてください、これ以上身長が縮んだらシンノスケとかに(社会的に)殺されてしまいます」

「ならしっかりと聞いていれば良かったのにね」


 最低だ、劣悪だっ! ボクも適当に聞いているけどラムなんて目をつぶってんじゃんよ! なんでボクだけが怒られなきゃいけないんだっ! これだから年増は嫌いなんだ。


「はあ、本当に君は反省という言葉を一度辞書で調べた方が良いよ、それよりもだ崩壊とか使っていたのか?」

「それなら傍観者だったボクよりもそこで寝てる奴に聞けば良いじゃないですか」


 本当に年増は、自分で苦労して探すという概念すら知らないのか、て言うか本当にアルスって何歳んだろうね、一億とか?


「まあ、良いよ、君が侵略者を倒しても倒していなくても、侵略者が居なくなった事は確認した。だから君達異星人には帰ってもらう」

「へ?」

「召還」


 アルスが唱えるとボク達の体に光が包み、少しずつ体が透けていっている。

 多分これで地球に帰るのだろうが、そう考えると少し寂しく感じる。また、あの規則と常識に縛られたあそこに帰るのは嫌だが、帰らないと誰かが心配するはずだ。


「まあ、君は神だから何時でも戻ってこられるんだけどね。あと、記憶がかなり混同すると思うけど頑張ってね、特に本体の方」


 ……やはり年増は年増か、雰囲気っていうものを理解しようとは思わないのかな。

 まあ、アルスなりの配慮なのだと思う、迷惑だけどね。

 そんな事を考えている内にも光は眩しく光り続け、ボクは意識を失った。



〜〜〜〜〜〜〜



「いむー、ライムー! 起きて!」

「……」


 ラムに起こされたのは、地球での教室だった。

 いつの間にか居なくなっていたミズノ先生や皆が性別が戻り、眠っていた。

 勿論、ボクの性別も戻っていた。……違和感がたいしてないって言うのは異常って言う事は分かっている。けれどそれよりも今はラムの方が異常だ。


「何でラムがいるの?」

「ライムのコピーだから異星人って判断されたんじゃないの?」


 まあ、ボクもそう思ったけど生活はどうするのさ? 流石に僕達双子だよってラムが言っても真に受ける人は誰もいないと思うし。


「ああ、まあ、一応は体は一つだけでいいから大丈夫だよ」

「あれ? 神の属性が二つ有ると駄目なんじゃないの?」

「あれは精神が持たないって事らしいよ」


 何と言う、紛らわしさ。普通にそんな事を言われても理解出来ないんだからもっと詳しく言ってほしかったね。


「じゃあ、戻らせてもらうね、誰か起きそうだし。精神統一」


 そう言うとラムは瞬時に消えていった。

 ラムが消えてしまったため少しだけ寂しくなってしまったので、机をカシモトの机に合わせて、寝顔を眺めていた。

……あれ? やってる事がそこらに居るバカップルと同じ様にも思えるんだけど、気のせいかな?


(バカップルって言うか、中学生の寝込みを襲おうとしている変態か性犯罪者でしょ。まあ、ライムは殆ど女だからあまりそんな事は言われないだろうけど)


……まあ、そんな事を言われようがボクは絶対に引き下がらない。


「……んう」

「ふへへ、やっぱり可愛いなぁ」


 ボクがいつの間にか無意識でカシモトの頬を突付いていた。そうすると唸り声を上げていたがボクにはそれが可愛くて仕方がなかった。


 そんな事をしながら現実を見始める事にした。あの世界も現実なのだろうが、ボクはあれが夢の様にしかおもえない。それは魔法などと言うものがあったからだ。勿論、今はボクが神と言う事の方が異常なので今も夢を見ている気分だ。でもこれからもこの詰まらない世界で生きていかなければいけない。

 しかし向こうでカシモトと恋人になれたお陰でこの世界でも楽しく生きていけるような気がした。


 End


 次回は少しだけ固いものを作る予定です。

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