表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラス転移はts付きで  作者: lime
第二章、学園編(二)
53/77

五十話~人に嫌なことをされるほど最悪な物はない~

 ボクが寝坊助過ぎて遅れてしまいました♪ テヘペロ♪




 さぁっせんしたぁぁ!!!! ( ノ;_ _)ノ

 翌日、ボクは朝早くにレティシアさんに起こされた。


「うぅん、何? こんな朝早くから?」

「そんな事はどうでも良いのよ! それよりもシンノスケが好きなものを早く教えなさい!」


 どうやら、惚れたのは嘘じゃなかったみたいだ。ただ、そんなふざけたことで起こされるのはすごく不愉快だ。


「……おやすみー」

「わーわー! 寝ないでよ!」


 ……別に惚れるのは良い、ボクにとってはシンノスケが邪魔を余りしてこなくなるから、得だ、ただ、今度はボクの睡眠の邪魔をレティシアさんにされてって、ボクは呪われてるのかな? 


「ねえ、ボクが一番嫌いなことは、お菓子を取られることと、オムライスを取られることと、カシモトを傷つけられることと、睡眠時間を取られることなんだ」

「……一番が豊富ね、って、それがなんなの?」


 その目には、「んな事は関係ねぇんだよ! さっさと教えろやボケが!」と言うことが浮かんでいた。

 ただ、ボクはそんな脅しには屈しない!


「んぅ? なに? こんな朝早くにぃ?」

(ラム! あとは頼んだ! ボクは睡眠をして居るから! レティシアさんの対処しといて!)


 ボクは快適な睡眠をとれ、レティシアさんは有益な情報を得られ、win-winだ。……ラムは知らないよ? だって元はボクだしね、それにボクは使えるものは使っていく主義だからね!


「って、ライムが、昨日の変態になった!?」

「僕は変態じゃないんだけど」


(後で覚悟しとけよ?)


 ふふ、ボクが嫌なことなんてお菓子を取られる事とかしかないよ? 悪戯とかだってシンノスケに鍛えられて、普通のだったら対処できるしね。


「まあ、変態でもなんでも良いわ! 早く教えなさい!」


 その台詞を聞き、ラムは悩んでいるようだったが一向に思い付いていない。そこで、ボクも考えてみたけど、思い付いた事が、嫌がっているボク、と言う事しかなかった。


「ごめん、まともなのが思い付かなかった」

「え……そ、そう、少しはしゃぎすぎたわね、もう寝てて良いわ」


 ラムの悩みに悩んだその台詞に、駄々を捏ねても仕方がないと思ったのか、不満を一つも言わずに諦めていた。これで一件落着だね!


(そうかそうか、君の中ではもう一件落着なのか、じゃあ、僕も今から一件落着させるね)


 そんなことを思っていると、ラムがいきなり不穏な言葉を吐き出してきた。すると、分身を使われたのか、ボクは外に出された。何故か裸で亀甲縛りされているが。


「……どうやら私は疲れているみたいね、早く寝ましょう」


 そして、この状況から唯一ボクを助けられるレティシアさんは、ボクが縛られている姿で現れたのを確認し、そして夢だと思ったのか、ベットに寝付いてしまった。


「ら、ラム? ボクを縛って何がしたいの?」

「このまま、カシモトの部屋に置いてきたらどうなるんだろうね? 僕は急にそんなことを思い付いたんだ」


 聞き分けのない子供をあやすように、ラムはボクに語りかけた。

 今のカシモトは男であり、ボクの恋人であり、そして元女子だが、レズビアンだ、そんな人の部屋に置かれたら、どうなるかは瞬時で理解できるだろう。翌日には腰が立たなくなり、滅茶苦茶になっているだろう。


「ひえぇ!? そ、それだけは!」

「あれれ、そんなに期待しちゃってるんだぁ、ラブラブだねぇ」


 そんなことを言われながら、全速力でダッシュされカシモトの部屋に置かれてしまった。そして翌朝、ボクは予想通り足腰が駄目になっていたが、想定外だったのは途中でラムまで捕まり、……止めよう、本当にあれは駄目だ、何故地球の時の男のボクが男になった……本当に止めよう、自殺しそうになる、今度カシモトに会ったら注意しておこう。せめてボクの前以外でって。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ