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クラス転移はts付きで  作者: lime
第一章、学園編(一)
40/77

三十八話~印象程変えるのに難しい物はない~

 題名を大幅に変えました。

 内容は変わってませんが、いつか、少しだけ変える予定です。

 校庭に着いた後、ボク達二人は孤立した。

 まあ、ボク達の力、と言うかラムの力があれば、ある程度の攻撃を耐えてくれるのが確認できているから、孤立してもそこまでは問題ではない。ただ、問題は生徒達のボク達の扱いだ。

 孤立させられたときどう言われたと思う?

 「死なない程度の範囲で出来るだけ離れてくれないかな?」って言われた。校舎に居たときよりは棘がなくなっていたが、心が痛いよ! しかしどれだけボクが冤罪だ! と叫んでも、絶賛ぷにぷに中の後ろの人が居るせいで、ボクまで頭の可笑しい人認定されてしまっていた。


「む~っ! いい加減止めようよ! 何時までボクの頬をぷにぷにとしてるつもりなのさ! いい加減飽きてよ!」

「だってしょうがないじゃん、柔らかいんだもん。こんなの病み付きにならない人はいないよ? それなのに止めろってのは少し酷だよ?」


 しかもカシモトはボクの話を聞かないで、狂ったようにボクの頬を揉んでいるため、全く、解決のかの字も見えてこなかった。まあ、流石に緊急時には辞めてもらえると思うけど。……やめて、貰えるのかな?


(ラムー)

(ふへへ、ふぁ、ぷにぷにはダメらよぉ、バカになるぅ)


 なんだろうか? 何故ボクの周りには変人が多いのだろうか? ボクはただラムに警戒は一応しておいて、と伝えたかっただけなのだが、ラムは、なんと言うか、そういう行為中の様な台詞を吐いていて、ボクは頭を抱えたくなった。地球で、似た者は似た者に引き寄せられると言う事を聞いたことがあったが、……もしかしたらボクも自覚してないだけで変人なのかな?


(喘いでるところ悪いんだけど、一応辺りを警戒しておいてね)

(ッ! ち、違うから! 喘いでないから! 誤解だから!)


 ボクが話し掛けた途端、ラムは慌てふためき、冤罪だ! と抗議をしだした。そんなことをしてももう結果は変わりやしないのにね、まあ、別にボクはラムの行動は否定しないよ、世の中には裸で出歩くような犯罪者も居るんだから、それに比べたらどうってこと無いもん。


(僕をそこらに居る性犯罪者と比べないでよ! て言うか本当に変なことはしてないからね!)

(ああ、うん、そうだね、君は喘いでないからダイジョブダヨー? それよりも警戒しといてねー)


 ボクがラムがこれ以上自爆しないように、早めに会話を終わらせるために適当に言って会話を切ると、ラムが「だーかーらー!」と言う風に言ってきた。勿論無視したが。


 そのままボク達は十分くらい立ち続けていた。

 そうすると、校舎から複数人の集団が現れた。その集団にはシンノスケや、レティシアさん、フェルさん、ハンガス先生などがおり、人目見ただけで仲間と言うことがわかった。


「おーい! だいじょーぶ?」

「あ、ああ、そっちは」


 どうやら、向こうの人達も怪我などはしていないようで、こちらに向かって走ってきた。ボクも向こうへ走っていくと、向こうは小さく「馬鹿め消滅(アナイアレーション)」と呟いた。

 そうすると黒く、そして禍々しく光った球体がボク達の方向へと飛んできた。


(馬鹿なッ! 全権強制移動、機械仕掛けの天使、神法、聖なる盾(イージス))


 前回、ハイドリヒさんと戦ったときのように、ラムがボクの表に出てきた。しかし、前回と違う所は、勝手にボクの表側に出てきたことと、ボクの意識がなくなってしまったと言うことだった。



~ラムside~


「馬鹿め消滅(アナイアレーション)

 そう聞いたとき、僕は勝手に行動をしていた。


 消滅(アナイアレーション)、それは僕が使える神法と何一つ変わらないものだ。しかし、消滅(アナイアレーション)を使える神はただ一人、五千年近く前に、僕の主、アルスが封印した異界の神が使っていた法だ。


 消滅(アナイアレーション)の能力はそのままの意味、禍々しく輝く球に触れたものを消滅させる、と言うものだ。

 勿論、これは神法で対応できる、それどころか、光属性の魔法をぶつけても対応できると言う、耐久力でいったら神法では最弱クラスだ。


 それを聞くと、避ければ良いだけじゃん、ショボいな、と言う風に思うかもしれない、しかしそれはしっかりと意味を理解していないからだ。

 消滅(アナイアレーション)が何故これほど恐れられているかと言うと、本当になんでも消滅させてしまうからだ。

 酸素や水素等の原子、重力や磁波、果ては次元まで消滅させてしまう。つまりは、消滅(アナイアレーション)が存在していた座標すら消してしまう。

 勿論そんなものが五つ近く出てくるなど、予想などできているはずもなく、少しの間固まってしまった。


 今更ながら、何故、僕がこのようなことを知っているかと言うと、僕は元々この世界の住人だったからだ。


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