表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラス転移はts付きで  作者: lime
第一章、学園編(一)
31/77

二十九話~自分の分身程お節介な物はない~

 来週から不定期更新になります。

 まあ、二日に一回か毎日かになると思います。

 勇者の五人全員は、戦ったが、結局、最初に戦ったボク達のところ以外は盛り上がりがなく、終わった。


「はあ、結局、強いのはサトウとライムだけか。それ以外は俺たちと同じ位か」

「じゃあ、レティシアさんと、ライムちゃんと、サトウさんは決定よ。それが嫌なら私を倒せ」


 そのまま、学年対抗に出る代表の三人ハイドリヒさんの独断により、強制的にが決まってしまった。……拒否権は一応あるみたいだけど、ハイドリヒさんを倒さないといけないみたいだね。でも、倒すってどっちの倒すなの? 押し倒すとかの倒すなのか、訓練場から出すことを倒すのか、まあ、ボクは学年対抗には出たくないから、簡単な押し倒す方で倒そうかな。


「ああ、ライムは私を倒そうとするのか、ただ、小娘程度に私が倒される訳――」


 ドサッ


 ハイドリヒさん近づき、ハイドリヒさんを押し倒すと、ハイドリヒさんは赤面した。


「ま、まさか、ライムちゃんってそう言う娘だったの!?」

「教師と生徒の同性の禁断の愛!? そして始まる新たな恋愛物語ぃ!?」


 すると、生徒たち、と言うか女子生徒たちが黄色い悲鳴をあげたり、騒ぎたしたり、暴れだしたりと、少し場が混沌に満ちた。


「な、何を」

「いや、だって先生が「参加したくないのなら私を倒せ」って、言ってたから押し倒しただけですけど……その、キスもしたいのならしてあげますけどぅ」


 ボクが頬を少し赤らめて、上目遣いでハイドリヒさんを見つめると、少したじろいだ。

 そして更に、女子生徒のほとんどが騒がしくなった。ただ、視線の一つだけ汚物を見るような感じだったのは、気のせいかな。


「はあ、先生もライム(腹黒)の策略にはまらないでください」

「はっ、危ない危ない。そのまま参加を辞めさせるところだったわ、ライムちゃん、私を騙してくれたんだから、しっかりと参加してもらうわね。一番強い人と戦う最後の人として」


 どうやら視線を感じていたのは間違いではなかったらしく、レティシアさんが先生を正気に戻してしまった。しかも、正気に戻ったハイドリヒさんが怒り、ボクを所謂主将ポジションに決定してしまった。


「なんでレティシアさんは迷惑なことをするのさ!」

「ふんっ、貴女が馬鹿なことを考えるのが悪いのよ。それに今のうちに諦めておいた方が得策よ、実習の時に同じことをした人が居て、学園の敷地内を二百周とかになったのよ?」


 前にもボクと同じことをした人がいるらしいが、滅茶苦茶きつい罰になったらしい。この学園の敷地って、一周約何mなんだよ、絶対四桁は確定じゃん。

 一応、お礼を言っておかないとね、心の中でだけどね!


「じゃあ、トーナメント表は作ってあるから、審判は適当によろしく」

「えっ? 先生はどうするんですか?」


 ハイドリヒさんが滅茶苦茶なことを言うと、教室で、ボクを代表にすることを疑問視した、女子生徒が質問していた。……なんかね、下衆な人と仲良くなるとね、悪いことが起きそうになると、察知できる能力がつくんですよー、いまは、そのセンサーが滅茶苦茶反応してるんですよー。ハイドリヒさんは何をしようとしているんですかねー。


「最終戦で戦うには少し根性が足りないと思うあらね、五時間くらい特訓するのよ」

「うぇ!? ぜ、絶対に嫌ですよ! 拒否します! 先生が「拒否権はない」とか言い出したら逃げるよ!」


 どうやらレティシアさんの危惧していた通りの事が起きた。先生は五時間くらいと言っているが、あの感じは五時間よりも、もっと特訓とやらをやるつもりなんだと思う。


「まあ、私に致命傷のダメージを与えて、訓練場の外に出したらなしにしてやるけど、やるか?」

「はあ、結局やるしかないじゃないですか……戦闘技能にも感情やらなんやらが有ればいいのになぁ、楽できるのに」


 因みに、戦闘技能は感情、意思を持っておらず、戦闘を最適に戦うシステムなだけで、怠惰なボクにはあまりうれしくない機能だ。

 ボクがそんな願望を抱いていると、久しぶりに頭の中に文字が浮かんできた。


_______________________________


 オリジナル人工知能00-x、ライム、が戦闘技能への意思、感情の付与をする意思を確認。これより、戦闘技能への付与を開始します。

 ……

 ……

 ……

 成功しました。

 以降、戦闘技能は複製人工知能00-x1になります。


 複製人工知能00-x1の意思により、名称、複製人工知能00-x1から名称、ラムに変更されました。


 機体に意思のあるシステムが二つ以上あるため、最終意思決定権をどちらに持たせますか?


 ・ラム。

 ・オリジナル人工知能00-x、ライム。

_______________________________


 い、いや~、妄想もしすぎると、幻聴が聞こえるのか~。

 ま、まあ、妄想なんだから夢位見てもいいよねッ!

 勿論、決定権はボクだけど?


_______________________________


 オリジナル人工知能00-x、ライムが、選択されました。

 スキル、二重人格が追加されました。

_______________________________


 どうやら終わったらしくこれ以上の頭の中に文字は浮かんでこなかった。ただ、代わりに頭の中でボクと同じ声が聞こえた。


(はあ、全く君は、どれだけ怠惰なのさ? と言っても僕は君で君は僕なんだけどね)

(えっと、君がラムって奴なのかな?)


 どうやら、前と同じように心で思うと、向こうにも伝わるらしい。……ただ、最初に言われたことがあきれって言う事に驚いたね、元々は同じなのに。


(まあ、いいよ。じゃあ、ハイドリヒさんと戦うのはよろしくね)

(ああ、一応言っておくけどね、僕が完全に君に代わると、性別が変わるんだよ。まあ、髪の毛が短くなって、地球での僕になるけどね)


 どうやら、完全にラムを表に出して、ボクが内側に入ると、地球での男の時のボク(髪が二時かくなるだけだが)になるらしい。……それは、さっき、形状変化を使わなかった意味が悪なるって事じゃん。


(つ、使えねー、何のために感情を持ったのかすらわからなくなったよ)

(つ、使えないのは僕でもわかってるけど、そのまま言うのは酷いよ! その前に、惰性で僕を作り出した君は頭がおかしいよ!)


 本当に、ボクと似ているようで、弄りに返す言葉も、そのあとに反撃するようなことも似ていた。


(じゃあ、結局今までと同じ機能を使うしかないってことだよね?)

(うん! そうだね! それと更に僕の会話付きだよ! とてもうざいね!)


 ラムは完全に吹っ切れたようで、ボクを馬鹿にしたような言い方で話しかけてきた。……多分今は目が死んだ魚のようになっているところが目に浮かぶよ。


「ほら、戦うんだから、第三訓練場に行くぞ」

「あ、はい」


 ラムと会話に夢中になっていてハイドリヒさんが何を言っていたのかを全く聞いていなかったが、ここでは戦えないと判断したのか、他の訓練場に行くことになったみたいだった。き、聞いていなかったのはラムのせいだからボクは関係ないね!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ