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クラス転移はts付きで  作者: lime
序章
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十六話~童貞程性癖が特殊な物はない~

 今、サマーウォーズやってますね。


「ひっぐ、ふぇ、きゅ、急にフェルさんとシンノスケ襲って来たんだよぉ~」

「「なでなで」うん、よく我慢したね。ちょっとだけあの二人に説教してくるから、その間は部屋でゆっくりしてていいからね」

「うん」


 ボクは今 カシモトの部屋にいる。

 何故ボクがカシモトの部屋にいるかというと、ボクがフェルさんとシンノスケに滅茶苦茶にされていた時に、カシモトがボクの嬌声を聞き取ったらしく、駆けつけてくれた。一緒になってボクを弄ってきたシンノスケと同じ友達とは思えないよ。

 入ってくるときに「私の……に何をしてるんだ!」って言ってたけど、意識がしっかりしていなかったからなんて言っていたかは聞こえなかったけど、多分友達って言ったんだよね。

 でもカシモトに聞いても答えてくれないんだよね、なんでだろう? 恥ずかしいのかな?


 そう言えばカシモトの部屋に入ったのは初めてだなぁ。う~ん、ゆっくりしていって、って言われてもねぇ~、やることがないし。

 あ、そうだ、カシモトは男に性転換したんだから、性欲とかそういうのがたまるよねぇ~、うんうん、だからボクは探そうと思うんだ、ん? 何かって? んふふ~、察しが悪いなぁ、そんなのエロ本に決まってるじゃないか! そうと決まればさっそく探そう!


 ん? さっきまで泣いていなかったかって? 

 な、泣いてたけど、そんなことしても何も起きないって思って泣き止んだだけだから。……だから決してカシモトに撫でられたから、嬉しくて泣き止んだわけじゃないからね! 誤解しないでよ!


 じゃ、じゃあ、まずは定番のベットの下には何かあるかなぁ?

 あ、なんか手紙が結構な枚数あるけど、ふふふ、何が書いてあるのかなぁ? これには世界の理(エロ)は無さそうだけど。……み、見なかったことにしよう。うん、それが良いよ、その選択肢を選べば誰も不幸にならないからね。うん、ここには何も無かった。そうだよ、メイドさんが書いたカシモトへのラブレターなんて無かったんだ。


 えっと、じゃあ次は机の引き出しかな、まあ、ベットの下に無かったんだからここにもないと思うけどね。

 早速、一番上! は、何もないみたいだね。

 次! 真ん中! にも何も入ってないみたいだね。

 最後! 一番下! には、……手紙とクッキーが置いてあるみたいだけど、さっきの事でもう手紙は見たくないんだけどなぁ、もしかしたらエロとかが有るかも知れないから見るけど、はあ。

 えーっと? 『暇なのでクッキーを作ってみました♡ あ、もしかしたら、ムラムラするかも知れませんが決して媚薬なんて入っていません、ムラムラした時は私を呼んでくださいね、私が解決して差し上げますので♡』……こ、これ以上読むのは止めよう、え、エロではあるんだけど、その、愛が重すぎると思うんだよボクは、好きな人に媚薬を使ってしまうくらいにはカシモトを慕ってるみたいだけど。


 え、えっと、もう探したくもないけど、最後に枕の下でも見てみるか。……手紙があったらボクでも泣くよ?

 ぺらっ、っと、ん? スケッチブック? ま、まさかメイドさんがカシモトの寝顔とかを描いた絵とかじゃないよねぇ!? さ、流石にそれはやばいよ? カシモトの事を普通に心配するレベルだからね?

 うぅ、怖いけど、親友のためだ! ぺらっ、……ん? ボクの絵を描いているみたいだけど、結構うまいね、ちょっと意外だよ、カシモトって絵がうまかったんだね。でもなんでボクのだけなんだろう? 全部裸になってるし。何故? ていうか、ボクの胸はこんなに小さくないと思うんだよね! ……ごめん、見栄張った。


「ライムー、ただいまーって、ごめんね、二時間くらいたっちゃったけど、って! 何見てるの!?」


 カシモトが返ってきた、カシモトはボクにスケッチブックを見られたのが余程恥ずかしかったらしく、顔を真っ赤にしてボクの持っていたカシモトの物と思われるスケッチブックを奪い取った。

 ていうか、二時間も経ってたんだね、エロ本探しを夢中になりすぎたかな、結局エロ本は、見つからなかったけど


「幻滅した?」

 

 どういう事? なんでボクがカシモトに対して幻滅しなきゃいけないの?


「なんでボクがカシモトに幻滅しなきゃいけないの? この絵、滅茶苦茶うまいじゃん、別に恥ずかしがるような事はないでしょ?」

「はあ、なら良かった、そろそろ自分の部屋に戻ったら? あの二人にはしっかりと説教しておいたから」

「うん、じゃあ行くね」



 ライムが居なくなったカシモトの部屋では、


「ふう、危なかったー、ライムって結構鈍感だね、元々は女だったけど、今は男なんだよ? そんな奴の部屋に裸の絵なんてあるんだよ? 使用方法なんて一つしかないじゃん。まあ、今回はライムの鈍感さに助けられたけどね」


 

 そして、ライムの部屋では、体を火照らせ、目を蕩けさせた二人が、甘い匂いがしているライムの部屋の中で、「ご、ごめんにゃひゃい」と、いう風に呂律が回っていなかった。

 その時、ライムは、「あ、これ知ってる、エロ本とかで良く有る奴だ」と口走り、その台詞に怒ったシンノスケが八つ当たりとして、カシモトに中断された続きを始めてきた。

 その結果、どうなったかを簡単に言うと、ボクが部屋に入ってきた時のシンノスケ達以上にヘロヘロにされてしまった。と書いておこう。……というか、これ以上は言えません! ボクにはまだ羞恥心というものが残っているからね!


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