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クラス転移はts付きで  作者: lime
序章
15/77

十四、五話(元々十五話だった話) ごめんなさぁぁい!

 本当にごめんなさい!

 今まで気付いていなかったんですけど、一、二話分、入っていませんでした!

 これまで読んでいて、「……???」と言う風になってしまっていたと思います。本当に申し訳ないです。

 急いで原案のままなので変なところがあるかもしれませんが、そこはすみません。

 他にもこう言う感じの部分があるかもしれないので、感想で書いてもらえれば嬉しいです。

 自分でも一応見ているつもりでしたが全然駄目でしたね、ボクの目は本当に節穴かと思いましたよ。

 翌日、ボクは遠足に行く小学一年生のように、朝早くワクワクしながら起きていた。

 まあ、老害(国王)に、物理的何かするってのは負けだと思うから口撃しかしないと思うけど、相手から何かして来たら数倍でやり返すけどね。


「ライムー起きてるー?」

「はいはいー! 起きてるよー、もう国王の所に行くの?」


 ボクが元気良く扉を開けるとそこにはバツの悪そうな顔をしたフェルさんがいた。


「ごめんなさい、あの老害が急に今朝になって「残っている第一騎士団を屠ったのなら会おうじゃないか」とか言い出したから会えなくなっちゃったみたい、言ってる言葉だと、第一騎士団を討伐すれば会ってくれそうだけど……ごめんなさい。本来私たちがやらなければいけない事を異世界から来た貴方達に押し付けてしまって」

「あ、謝らなくていいですよぉ。フェルさんがそうしようとしてやった訳じゃないし」


 この国の国王は凄く馬鹿なのかな? フェルさんが謝ってくれるてるけど、謝るべきは国王でしょ、勝手にボク達を召喚しといて顔を出さないとか何がしたいんだよ、幾らこの国で一番偉いとか言ってもボク達はそんなもの知らないしね。

 はあ、やっぱり今度会ったら殴るか切るか、まあ、どちらにせよ第一騎士団を討伐しないといけないからなぁ。放火しちゃおうかなぁ。もしかしたら一般人に被害が出るかもしれないけど。あ、そうだ、別に国王に許可を取らなくても殴りにいけるんだから、一発殴りに行こう。


「じゃあ、行ってきまーす、あ、そうだ、王城の地図とかをもらえないかな?」

「なんで王城の地図が必要なの?」


 ボクが質問するとフェルさんはこう答えた。

 ま、まあ、当然だよね。いきなり王城の地図がほしいって言われたらボクでもそう質問するけど。


「え、え~っと、騎士団を捕まえたときにあったら便利かな~、って思って」

「あはは、そんな子供みたいな嘘を吐かれてもねぇ、流石に渡せないよ」


 流石に無理か~、まあ良いや。どうせ一番奥にある豪華な扉の先にいると思うから、地図が無くても良いんだけどね、見つからなかった時は誰かを脅せばいいんだから。


「何でそんなにあの老害に会いたいの? まあ良いよ、部屋の場所は二階にある一番豪華な部屋だからね。まあ、行っても意味は無いと思うけど」

「うんうん、ありがとう! じゃあ行って来る!」


 何故だかは知らないけどフェルさんが教えてくれて助かったよ。このままじゃだれかを脅さないといけないからね。




 あれから五分後、ボクは国王がいるらしい部屋の前に着いた。

 うん? 何でそんな簡単に王城へ入れたかって? 

 ああ、門番のこと? それなら心配ないよ、別にボクが何かした訳じゃないけど。……うん、別にボクは何もしてないよ。ただ無意識に何かしちゃった場合は、おぼえてないからね!


 バンッ


「何だ小娘、不敬罪で捕らえられたいのか? 早く出て行け」


 ボクがヤンキーの様に片足でドアを開けるとそこには、白髪、白髭の老人がいた。

 その老人、仮称国王は不愉快そうな顔をした後、ボクのことを罵り出した。まあ、その反応は普通だよね。ボクだったら同じような顔をするよ。

 まあ、良いや、取り敢えず文句を言いに来たんだから、最低でも半刻(三十分)以上は説教をしないと気が済まないから、内政の邪魔になるかもしれないけど心の中で謝っておくよ。


「誰が小娘だ、ボクは勇者だ」

「なら尚更出て行け、貴様らには第一騎士団の討伐を命令したはずだが」

「あはは、何故あなたにボク達はそんな事で指図するんですかねぇ? ボク達を勝手に召喚した理由は悪魔に支配された国じゃないの?」


 そういうと、国王は「何言ってんだこの小娘、頭沸いてんじゃないの?」と言う感情を込めた様な目線でこちらを見てきた。

 ん? 別にボクは何もおかしなことをいってないよね? どっちかって言うと国王の方が頭可笑しいよね。勝手に異世界から子供を呼び出して、人殺しさせるって。


「はっ! 何を馬鹿なことを、貴様のような愚民とは違い私は国王だ。何故国民のお前が私の命令を聞かないんだ? 私の方が疑問に思うよ」


 ちょっと、何言ってるか分かんないですね~、ボクは別にこの国の国民になったわけじゃないし、忠誠はこの国ではなく、国王でもなく、フェルさんにしか誓ってないしね。


「……勘違いしているみたいですけど、別にボクはこんな馬鹿みたいな国王のいる国の国民になったつもりは無いんですけどね」

「こんのっ! 勇者だから多少の無礼は許していたがもう我慢ならん! 近衛騎士! この愚か者を連れてけぃ!」

「はっ」


 いつの間にか来ていた近衛騎士に国王は、ボクを捕らえるように命令した。

 人数は五人、少数精鋭っぽいけどまあ、殺すのは簡単かな。


「『形状変化、両腕、剣』」


 ん~と、今回は何を想像しよう。エクスカリバー? う~ん、あれって確か鞘って言うのかな? それが一番重要あったと思うから、……やっぱりデュランダルでいいか。


「なっ!? ま、まさか、お前は、機械種なのか!?」

「そうだけれど、なにか?」


 ザシュッ


 ボクは一振りで近衛騎士の人を屠った。

 騎士の人が、機械種のことに対して怯えているようだった。騎士の人たちは可哀想だけど、ボク達の邪魔をするんだからしょうがないよね。


「しゅ、集団で囲め! 相手が機械種だろうと小娘で一人しかいないのは変わりないぞ!」

「わ、分かりました!」


 国王は、騎士の人たちに命令をした。まあ、有っているんだけど、……残念な事にボクの両腕は切れ味が物凄い剣になってるから、あんまり意味は無いんじゃないのかな?


「こんのっ! 覚悟しろ!」


 騎士の一人がボクに向かって剣を振ったらしく、叫び声を上げていた。

 その騎士が振っている剣は、もう少しでボクの肩に当たりそうなくらいの近さだった。って! そんな冷静にしてる場合じゃないよ! なんか、時間の進みが遅くなって来た気がするんだけど、ボク、死ぬんじゃね?


 ボクが慌てていると、何故か、時々あるように頭の中で文字が出て来た。

_______________________________


 機体に危害を加えようとしたため、自動迎撃システムを起動しました。

 尚、初起動のため、スキル、自動迎撃システムを追加しました。


 機体に対しての殺す意思を確認したため、自動戦闘システムを起動しました。

 尚、初起動のため、スキル、自動戦闘システムを追加しました。


 自動迎撃システム、及び自動戦闘システムを確認しました。これより、合成します。


……

……

……


 成功しました。自動迎撃システム、自動戦闘システムが合成され、戦闘技能が作成されました。

 

 戦闘技能を開始しますか? Yes/No

 十秒間選択がない場合、自動的にYesを選択します。

_______________________________


 ちょ、長文だったねぇ、えーっと、戦闘技能ってなに? て言うか自分は戦闘技能を持たないで戦ってたのか。まあいいや、生き残れる確率があるのならYesを選ぶよ。


_______________________________


 オリジナル人工知能00-x、ライム、のYesの意思を確認しました。

 これより、機体の行動権が戦闘技能へと変わります。


 ……

 ……

 ……


 成功しました。

_______________________________




 ふぇ? 行動権ってなに? ボクの体をボクが動かすんじゃなくて、戦闘技能っていうスキルが動かすってこと?

 ボクが、先程、頭に出てきたことに対して色々な推測をしていると急に腕が動き出した。


 カンッ


「なっ! 剣を折るだと! その前に、あの近さから防ぐだと?」


 戦闘技能に行動権を移すと、剣を防いでくれたらしい。……相手の剣を折るくらいには速い? 強い? 振りをしたみたいだけど。

 はあ、戦闘技能って強すぎでしょ。今までの苦労が水の泡になった気分だよ。


「あ、あいつ、瞳が赤くなってるぞ! たしか、機械種が本気を出すときは赤くなると聞いた気がしたが」

「馬鹿者! 気ではなく事実だ! 貴様らが手こずっていたせいで! ……取り敢えず殺すんだ! この国が滅びてしまうぞ!」

「は、はい!」


 今のボクは目が赤くなっているようだった。国王の言っていることが本当なら、大体の機械種が戦闘技能を発動させてたみたいだね。まあ、機械種は絶滅しているらしいし、本当かは知らないけど、そのおかげで騎士たちの戦意が減っているようなので、良かった。


「騎士の人たちはこちら側に降伏してくれれば被害は与えないんだけど」


 どうやら、戦闘技能に行動権を移していても喋ることはできるんだね。あと、今動いてないって事はボクの意思も反映してくれるみたいだね。


「はっ! 近衛騎士がそんな降伏勧告に――」

「じゃあ、降伏します」

「な、何を言ってるんだ! 貴様ら近衛騎士は王族のためにいるんだろうがぁ! 早く私を守れぇ!」


 な、何だろう、国王が少しかわいそうに思えてきたんだけど、この国王は近衛騎士に見捨てられるほど人望が無いのか、まあ、ボクが直談判しに来てる時点で終わってると思うけど。


「はっ! 何を言ってるんです? 我々は女王に忠誠を誓っていますが、他所から来た頭の悪い貴方になど忠誠は誓ってません」


 え、えっと、この国王は婿養子なのかな? だから他所から来たって。まあ、他所から来た事よりも頭が悪いところが一番の人望が無い理由なんだろうね。

 まあ、良いや、なんか色々とほざいているけど、取り敢えずは文句を言いに来たんだから、そろそろ本題に移らないとね。


「国王、ボクは別に他国に行く事だってできるんですよ、と言うか、もう行きたいくらいですね! そもそも、命令するとしても態度って物があるでしょう、顔を見せるとか、貴方は王女様に負担をかけているだけで、貴方は何もしない無能ですよ」

「ふんっ! お前は何を馬鹿なことを言っているんだ? たった三十人でわが国の軍団を屠れるとでも?」


 いや、まあ、三十人で軍を相手するのは無理だけど、それよりも、外交的な面でやばいことになるんじゃないかなぁ? 帝国以外の国から非難声明とかが来て、「今があそこの国に攻め入るチャンスだ!」見たいな状態にならないのかなぁ?


「国王、これは、王国貴族としていいますが外交上、非常に面倒くさい状況に陥るので、軽率な行動は控えていただきたい、でないと、女王様に言いつけますよ」


 国王は、いかにも嫌々やっている、と言うような表情をしながらうなずいた。ボク達を睨みつけながら。……こ、子供じゃないんだからやめて! 笑いそうになるからぁ!


「じゃあ、ボク達に出した命令は解除しておいてねぇ」

「いや、それは」

「ああ゛ぁ? 舐めてんのか? お前に、慈悲を与えてやってんだぞ、殺されたくないのなら答えはハイだろ? このボクが許してやるからもう一回だけ答えろ」


 ボクは精一杯の

 このくそ爺、舐めてんのか? ……ん゛ん゛、怒りのせいで正気を失っちゃったみたいだね。

 ん? 正気を失った程度であんな口汚い言葉は出ないって?

 あははは! ねえねえ、知らぬが仏って言葉を知っているかい? 意味としては真実を知らなければ悲しんだりしない、とか、そういう意味だよ。

 だからね、聞かないほうがいいと思うんだ、ね。


「ひっ! はい! はい、だから殺さないでくれぇ!」

「分かったらいいんだよ、じゃお願いねぇ」


 ふう、国王が予想外に馬鹿だったから驚いたけど、一件落着だね。

 屋敷に戻ったらなにしよう、う~ん、外出して甘いもの食べようかな。


 ガチャッ


「ふぇ、フェルさん! な、何でここに」

「はあ、やっぱりライムだったの、いや、衛兵の方に国王の執務室で暴れている奴が居るって言われて来てみたら「舐めてんのか?」っていう言葉が聞き覚えのある声で聞こえたからね」

「ふぇ!? あ、あの、その、い、怒りで我忘れていただけだから。その、忘れてください!」


 さ、流石に、あんなことを言っていた事を覚えられて、拡散されたりされたら、引きこもる位には恥ずかしいよぅ。


「はあ、じゃあ自部屋謹慎かお仕置きか、どっちが良い」


 な、なんかお仕置きって言った時にフェルさんの目が輝いたように見えたのは勘違いかなぁ? ま、まあ、なんか嫌な予感がするから自部屋謹慎で良いや。


「自部屋謹慎でお願いします」


 ボクがそういうと、フェルさんは「そう」と残念そうに言った。


 この国王の執務室で暴れたので王宮の中で、ライムの名が広まった。そのおかげで、今後ちょっかいを出せれずに済んだ。


 王宮にはこう広まっていた。「ライムという勇者の一人を怒らせると、自分と自分の関係した人物をまとめて殺すらしい」という、大変不名誉な広まり方をした。


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