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受付嬢は思うがまま  作者: 栢
1/3

受付嬢曰く「英雄希望(笑)」の話

いきなりはじまります!よろしくお願いします!


「はー、何とかして名を上げたいなぁ...。」


ちょっと日常を変えるような心躍る出来事が欲しい。そんでなんかいい感じに活躍したい。寧ろちょっとレベルの事じゃないと多分なんとかできないし。


Sランクのドラゴンあたりが後一撃、後一撃当てるだけで死ぬような状態で転がってりゃいいのになぁ。あ、もちろん動けない状態でね。動いたら怖い。いやもしかしたら動いてなくてもその姿にビビっちまうかも?...ありえる。まぁ、想像だしな。うん。想像の中でまでビビらんでもいいだろ。


暖かい日差しが差し、眠くなる午後の時間。現実には望めないような願望がポンポン浮かんで来る。



「うがー!!棚ぼた的な何か!来い!」



「ちょっとコニーうるさいよ!」



「うるせぇばばあ!」



ガンッ



「っいてぇ!」



「誰がばばあだって!?そんなとこでボケーッとしてるなら早く戸棚直しとくれ!夕飯までに終わってなかったら飯抜きだからねっ!」



「わぁってるよ!...くそっ」



現実の俺は母ちゃんにも勝てない。悪いかコノヤロー!

情けないが、情けないのだが、今は夢見る未来より夕飯が大事だ。未来の俺よ、許してくれ。俺は今日の夕飯のために戸棚を直す。



「なんかチャンスさえあればなぁ...」



そしたらこんな毎日から何かが変わるかも知れない。



「貴方は変わりたいのですか?」



「うわぁぁぁぁぁあ!?!?!?」



「変わりたいのですか?コニーよ。」



「え!?何!?は、誰!?だれですか!?何で俺の名前知ってんの?っですか!?」



誰!?え、誰!?いつの間にいた!?いっ、いつから居たの!?


白い肌に眠たいのか気だるげに細められている黒の瞳。赤ピンクの髪はポニーテールにしてあり、風に靡いて揺れている。


全体的に綺麗というよりは顔立ちから幼さが感じられるため、かわいいという印象だが仕事着風な地味な格好と気だるげな表情のせいでどうももったいない。



「タ、タイプ...、って違ぇ!?違ぇよ!?もったいないとかどうでもいいよ俺!!とりあえず誰!?だれですか!?」



「私が誰かなど些細なことはどうでもいいのです。」



「え、どうでもよくな」



「どうでもいいのです。」



「でも」



「どうでもいいのです。」



「はい。」



押しきられた。情けないとかいうなよ。



「名を挙げたいとほざくコニーよ。貴方にチャンスをあげましょう。」



「ほ、ほざくって...」



言い方ひでぇ。



「何を隠そうここにあるこの絵これこそ貴方の待ち望んでいたチャンスです。」



「なにそれ...、草?」



ただの草の絵にしか見えないんだけど?



「ただの草ではありません。幻の草です。これさえあればあらゆる病が治るとかなんとか。」



「ほ、ほんと?」



「さぁあなたにこの絵をあげましょう。そして探せ!探すのですコニィィー!そうすりゃ貴方は英雄でしょう。間違いなし。」



「え!?ちょっ、待って、」



「迷ってる暇があるのか!?」



「は、ぇ、でも、」



「でもじゃない!行け!今すぐ行け!それゆけコニー!」



「あぁぁぁぁ、は、はい!行きます!行きます!」



「探せぇー」



「はい!」



「それゆけコニーィー、見送る私はぁー、チャンスの女神ーィ♪」



歌ってる!無表情で!?流されてる!俺絶対流されてるけど!



「はい!女神様!」



うおおおおおお!!!行くぞ!!!俺はやるっ!!!!



□□□□□□□□



「あ゛?お前処分したがってた薬草探しの依頼かたしたのか。」



「あほな英雄希望(笑)が喜んで引き受けてくれました。」



「...お前何気鬼畜な。」




こんな感じで続きます。

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