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しるし3(詩集)

ブルーベリー

作者: さゆみ



開け放った窓から時折僕に注ぐ風よ

今宵はアイスコーヒーより深煎りで

胃に染み入るけれど

風はスチームミルクのようだ


沈黙の刻を呑み込んでいる

ただ思考ばかりは饒舌で

同じ線上でしかないが

煌びやかに踊り続けている


そのまま取り零すことなく

言葉に出来たなら

救われるのだろうか


大量のブルーベリーが

僕の中からコロコロと転がり始めた

キラキラと水滴が滑り

パラダイムが崩れてゆく

僕の持つのはスプーンではなくフォークで

ほとんど掬えやしなかった



<簡素にほぼ語ることなく詩を書くことが、今の僕の理想で、空白を楽しんでいたいから、それが誰に、どのように伝わろうとも構わない。 ただ、生きていく上で対話することは必須なら、空白を埋めていく言葉を拾うことは、とても難解だ>



取り残された一粒のブルーベリー

フォークに突き刺す

口に放れば

酷く酸っぱいの一言だけが

僕の唇を震わせる






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― 新着の感想 ―
[良い点] イメチェンなのかな?元々多彩ですが、いつもと違う手触りの詩でした。ちょっと抽象性が高すぎて言葉の美しさが先行し過ぎてイメージが湧きませんでした。それは悪い事では無いんですが、こういう詩はた…
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