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やっと異世界か…またチュートリアルじゃないよね?

続きを書こう書こうと苦しみ悶えていたら、何時の間にか日が過ぎている…ですが、やる気は!やる気だけはありますのでご安心を←安心出来ないw

ここは?

謎の声により、今度こそ異世界にやってきた(筈)の俺。

周りを見ても暗さに目が慣れていないのか、全然見えない。

というか何も分からない。


・・・いやいやいや、何が起きた?

転移したんだよな?謎の声がやったんだから、駄女神と違って間違いは無い筈だ。

では何故何も分からない?確認するか…。


視覚→×

嗅覚→×

触覚→×

聴覚→×

味覚→×


ついでに

痛覚→◯


何故だ!何故痛覚だけある!この違和感しかない状況を生み出したのは、駄女神に決まってる!

出てこい、駄女神!(某ポケットなモンスター風)


(なんですか?)

脳内に声?

まあいい、この現状を説明してもらいたいんだが?


(チートが欲しいと言っていましたが、お望みのチートを全て授けると魂が壊れるので削れる所を削ったらこうなりました)

壊れるって?


(水風船に水を入れ続けたらどうなるか、という事です)

大体分かった。じゃあ俺の五感を削ってまで入れたチートは?


(異世界語入門です!これさえあれば日常会話くらい、余裕ですよ!)


それだけ?本当にそれだけ?五感削って?


(仕方ないんですよ、あなたの魂が悪いのではなく皆そんなものですから)

そうなの?だってラノベとかアニメとかさ、世界に一つの超強力なチートとか色々貰ってるじゃん?


(ラノベって良いですよね、惨事と違って夢と希望が詰まってて)

それは激しく同意だが……。


そうそう、五感無いのに何で痛覚残したの?

(あなたも痛覚無視してる俺カッケーとか言うつもりですか?必要だからですよ!)


デスヨネ?俺も、痛覚無効ドヤァってのは違うと思ってた。

でも格好いいんだよな。腕の一本くらいくれてやる!とかさ、格好良くない?


(2次元(理想)は2次元、惨事(リアル)は惨事です)

うん、分かった。惨事だもんな、チートは素直に諦める。


(良いのですか?)

異世界語入門の為に五感失うのは辛すぎるよ。


なあ、五感失っても俺が落ち着いていられたのはお前がお前のお陰なんだろ?

(なんのことですか?)

チートのダウンロード(付与)の為に、五感削ったって言ったよな?多分お前が止めなきゃ俺は壊れてた、違うか?


(何故そう思ったのですか?)

俺みたいなビビりが、五感失ってこんな落ち着いていられるとは思えない。

俺が耐えた、よりも「何かしらの力」で俺のチキンハートが守られたって方がしっくりくる。

(ふふっ、変な人ですね)


自覚はあるよ、けどチートについては五感無くす前に言って欲しかったな。

(あと5日くらい話す予定だったんです。それなのにあの人が……)

チュートリアル長いな。確かに、飛ばせないチュートリアル5日も続けられたら飽きる。


(では、五感をお返しします。異世界生活、頑張ってくださいね)

分かった。

ん……寝起きの時みたいに、ハッキリとは見えない。

目が見えないと時間感覚もおかしくなるみたいだ。

見えなかった時間が数分か数時間か分からないが、長い間見えていなかった様に感じる。


ハッキリ見える様になった後も、暫く呆けていたが…そろそろ動くかな。

ん?向こうから光が……行ってみるか。

光の差す方に暫く歩くと、出口が見えた。


どうやら俺が居たのは洞窟の中であったらしい。

「高っ!」

地上何十m?落ちたら即死だな。

しかも、洞窟の出口は崖の中腹に在るため降りようにも方法が無い。


仕方ないので周りの環境を確認してみる。

ジャングル?

木々が鬱蒼と茂り、多くの生き物の気配がある。

木々には蔦が絡みつき、空気は澄み渡っている。

時折、木々の間を鳥が飛んでいる様子も見える。


俺は目が悪いので、ハッキリとは見えないが普通の熱帯地域に見える。

ん?もしや異世界っても限りなく元の世界に近く、才能重視の「剣も魔法あるけど君には使えないよ♪」なんて世界じゃあるまいな?この世界の住民に接触して、魔法は有るかと聞いた時「魔法?そんなのが使えるのは貴族様くらいだよHAHAHA」等と言われた日には、駄女神をくすぐり倒すしか無いな!


ん?飛ばしたのは謎の声なんだから、矛先は謎の声に向けるべき?おいおい何を言っているんだ、謎の声は確実に駄女神より強いだろ?俺が返り討ちにあったらどうするんだ!

その点、駄女神は見るからに弱そうだったし無問題!

それに謎の声は恐らく男……男をくすぐって、誰が得をするんだ?


「心の汚い人には見えない」友達と話していたら、鳥が一匹此方に来るな…。

ん?少し大きくないか?この洞窟が目測で縦5m横8m位の広い空間だが、半分くらい埋まるんじゃ?

あれ?どんどん大きく?って近づいてくる途中なんだから小さく見えるのは当然か……え?


いやいや、そんなデカい鳥いるわけがない。

確実にこっち来てるな、下から来てるし全容が見える。


全体が黒い鱗に包まれている。

頭が1つに金色の目が2つ、足は前足と後ろ足合わせて4本。

1つの足に3本ずつ生えている爪はあらゆる物を切り裂けそうな程鋭い。


鱗に覆われた体からは力強さと共にしなやかさを感じる。

牙はこの世の全てを穿つだろう。

あ、前を通り過ぎようとした鳥が食われた。


尻尾は太く、逞しい。

岩山くらい一撃で薙ぎ倒しそうだ。

力強く空気を打つ翼は、その巨体を余裕で空に浮かべている。


どっかの中学生が超電磁砲を当てたとしてもかすり傷一つ付きそうにない。

ドラゴン相手とはいえ、すまないさんでも一太刀入れられるだろうか?

そして嘘に嘘を重ねて数の暴力に訴えても、一蹴されるだろう。

全身、どの部位を見ても圧倒的強者だと見てとれる。


その眼光だけで、あらゆる相手は竦み上がるだろう…俺の様に。


え?勇者殺せって女神は言ってたけど、それは設定なんだよね?勇者殺す前にドラゴン倒せとか言わないよね?そもそも、異世界に俺を送るって事は何かしらやらせたかったんだよね?

1日どころか、数時間くらいで命の危機なんだけど?


ステータスには、戦いに使えそうな項目も無ければスキルも無かった。


そもそも名前(名無し)と性別と性格て…。

使えねえ!


謎の…もう声でいいや、声に何すればいいか確認取れば良かった!てかチート貰ってた所でこんな化物に勝てる訳がない!だって、異世界の生態系で頂点に君臨するだろうドラゴンさんですよ?無理無理、勝てないってか戦おうとすら思えない。


短い人生だった。

これならずっとチュートリアルの世界でサンドバッグやってた方がマシだった。


「おい」


ああ…幻聴まで聴こえてきた。

いよいよ死ぬんだな、俺。

なんだかんだ言っても、駄女神と話してた時は楽しかった。


もう少し話したかったな。

死んだらまた会えるかな?

だったら死ぬのも悪くないな…この人生は始まったばかりで、失う物など何もないのだから。


「貴様」


ん?幻聴にしては、腹の底まで響く声ってのはおかしくないか?いやいや、幻聴なんて聞くのは初めてだしそんな物かもしれない。


「いい加減に反応しろ!!!」

「申し訳ございません、現実逃避してました!」


怖すぎる!何だ、何が起きた?ここで言葉を話せるやつなんて俺以外…


「儂が話しかけておるにも関わらず、無視をするとは何事か!貴様を生かすも殺すも儂の気分次第なのだぞ!」


どうやら、このドラゴンさんが話しているらしい。

確かに喋るドラゴンは色々な作品に出てるけど、どうやって発音してるのかな?声帯とか口の形とか比べようが無い程違うのに。


ってか、普通に反応しようとしてもビビって反射的な反応以外出来そうにないと思うのですが……。


『何事だ?』

「む?主様?」


あれほど怒り狂っていたドラゴンが、嘘の様に大人しくなった。

とりあえず助かったのか?

てか、謎の声様マジ神!

ありがとう(謎の声)ちゃん嬉しいぜ!お礼に(ry


『やめろ。気色悪い。適当にあやつが送ろうとしていた地点に送ったのは良いのだが、貴様は確か能力が使えんのだったな?』

「ああ、てか書いてなかった」


現状確認?やっぱ初戦の相手がドラゴンなんておかしいよな、謎の声なら俺に使えるチートをくれるかも?


「あの、主様……?」

『うるさい』

「申し訳ございません!」


ドラゴンがビビり過ぎて、震えがこっちにも伝わって来そうだ。

飼い主の前で何かをやらかした飼い犬のごとく萎縮している。

先程まで威厳たっぷりだったドラゴンさんは、見る影もなくションボリとしている。


え?何この状況。

とりあえず現状は……


俺<<<<越えられない壁<<<<ドラゴン


で、


ドラゴン<<<<越えられない壁<<<<謎の声


か。

うん、何が何だか分からん!

あれ?想定よりかなり長く…(;・∀・)こんな筈では

少し頭に浮かんで書いてたら止まらなくなってしまいましたm(__)mごめんなさい

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