え?これ…チュートリアル?
疲れた…( ̄▽ ̄;)しかし、土日だ!
ゴロゴロしてやんよー!
次話の投稿の予定、ですか?未定です(`・ω・´)キリッ
『いつまでじゃれ合ってるんだ?』
俺が強制イベントにより職業「サンドバッグ」として職務に励んでいると、頭の中に突然声がした。
「……」
よく分からないなりに返事をしようとしたが、顔面が腫れ上がっていて話せない。
『情けない、ビー…ヒール』
「ん?何言いかけた?誰だか知らんが何を俺に掛けようとした?
うっかりオオムギの麦芽にホップを加えて発酵させ作る何を掛けようとしたんだ!」
「急に叫ぶなんて、豆腐の角にでも頭ぶつけました?」
「鬼の角なら何度もぶつけられてるよ!」
ん?話せる?顔を触ってみると、体感で2倍に膨れ上がっていた腫れが無くなっている。
「2倍の訳がないじゃないですか、それじゃ流石に死にます。1.1倍くらいですよ!」
どっちにしろ重症だと思うんだが?
「【女神の加護】を発動してましたから、大丈夫ですよ」
ルビと本文の差が酷いな。
「安心して下さい、呪いですよ」
『お前ら、仲良く喧嘩して…何処の猫と鼠だ?』
謎の声、お前もか!
『お前らが仲良しだろうが険悪だろうがどっちでも良いんだがな?いい加減チュートリアル終らせてくれないか?』
え?ここ異世界じゃないの?
『…お前の希望だぞ?「急に異世界行ったら死ぬからチュートリアルが欲しい」と願っただろう。だから小さい世界創って適当に鍛えようとしたんだが…』
え?この女神が創ったんじゃないの?
『どの神にも世界創造の権限を与えた覚えは無いぞ?』
「すいませんでした!」
うおっ、静かだと思ったら急に土下座とは情緒不安定か?
「初めての男だったので…良いところを見せたくて、つい」
「おい!激しく誤解を招く事を言うな!」
『そいつは最近生まれた神だからな、人間に会うのが楽しみで頑張り杉t…もとい、頑張り過ぎたんだろう』
「……じゃあ人間との戦いとか女神が管理してるとかは?」
『どうせチュートリアルなんだから、好きにやってみろと言ったら設定考えてきた。
そして先程までノリノリで演じてた』
「私が、本当に何もしないまま異世界送ると思いました?」
うん、超思った。
てか、設定考えた…中二かな?
「そんな事ありません!」
『中二の定義は難しいが、恐らく中二病とやらだろう。何故なら黒歴史ノートを晒すというのはこの者が思いついたからな』
「『何をされるのが一番辛い?説得するなら自分がされて嫌な事をすると良いぞ』と言われまして、咄嗟に隠そうとしたのですが…それを読まれてしまいまして」
『その反応を見てこれは使えると思ったから、お前の説得を任せた』
あれ?女神が可哀想に思えてきたぞ?おかしいな。
『その話は置いといてだ。そろそろチュートリアル見るの飽きたから本当の異世界行け、な?』
ルビが酷すぎる!
『この世界と違って、創りかけだから好きにしていいぞ?少なくとも、この駄女神が見せた幻影の魔族300なんて小さいスケールの世界じゃないから安心しろ』
道理で魔族達が、俺と女神が話し合ってる間ずっと静かだった訳だ。
「300が私の出せる限界なので、長時間はちょっと…」
「300の幻影出せる時点で凄い筈なのに、なんだろう「所詮駄女神か」と思ってしまう自分がいる」
「ひどいです!」
『じゃあ、精々頑張れ』
「寂しくなったら呼んでくれれば行きますよ?」
「駄女神に頼る程落ちぶれちゃいないよ」
「酷いです!」
その後も俺と駄女神の掛け合いは続いたが、謎の声は待つのが面倒になったのか「ゲームをセーブするまで待たずに電源ボタンを押す母親」のような有無を言わせぬ態度で言った。
『強制転移』
そう謎の声が言うと【めのまえがまっくらになった】
『お前の話、長すぎないか?』
「テヘペロッ♪」
『お前が異世界モノの女神やりたいって言うから、わざわざ創りかけの世界を未完成のままアレを送る事にしたんだが?』
「気にしない方向で!ヽ(・∀・)ノ」
『宜しいならば天罰だ』
「ッ…!」←痛みのあまり声が出ない
『あ、そのまま一週間な』
(ポキッ)
ん?何処かで心が折れた音が…気のせいかな?