Aクラス
想楽には入学式はない。
卒業式はあるらしんだけど、入学式だけはやらないきまりらしい。
理由はわからないんだけど・・・
とりあえず、自分のクラスを正面玄関で確認。
僕はAクラスだ。
とりあえず、教室に入り待っていると10分くらいしたとこで先生がきた。
もちろんその間は知り合いなんていないし、席もどこ座っていいかわからないからぼーとしてしまった。
「とりあえずこの席につくように」
と、席表を黒板に張った。
黒板の前はあっという間にいっぱいになってしまった。
完全にいくタイミングを見失った・・・
「よう!見に行かないのか?」
間違ってなかったらたぶん僕にはなしかけた?
振り向くとそこには、赤い髪が印象的で180以上はありそうな、なんというかカッコいい。
「おい?大丈夫か?」
「あ、ああ大丈夫です。」
「で、席見に行かないのか?」
「みんなが見終わってからでいいかなって。」
「そうだな!じゃあもう少ししたら見に行こうぜ!」
「は、はい!」
急に話しかけられたからびっくりしたけどいい人そうだな、良かった。
「俺、鳴呂 桐まあ桐って呼び捨てでかまわないよ!」
「る、琉東 奏、好きなように呼んでください。」
「呼び捨てでいいのにーまあ、わかった!よろしくな、奏!ていうか、敬語なんか使う必要ないぞ?」
「努力しま、、する。よろしく桐くん。」
「そのうち慣れてくれよな!そろそろ席見に行くか!」
「は、、うん!」
ずっと、友達なんかいなかったし声をかけてくれたのはすごく嬉しかった。
だけど能力がないなんて知ったら、また離れていくんじゃないかと、どうしても思わずにはいられなかったんだ。