プロローグ
次元管理局に訂正致しました
異世界転生、チート、ハーレム、最近じゃあ神と自称する輩が、日本人を大量に変な特典をつけて転生させている。
ほんと、止めてくれ。俺たちの身にでもなったらどうだ?なんか良く分からない能力を持って、異世界で暴れられる。死者の数も年々増えてるし、挙げ句の果てには100以上もの異世界が消滅してしまった。
異世界転生、人の生の内でそれは本来なら許されるはずがない。まして、輪廻転生に反する愚行である。
異世界人だからと言って、誰かを殺していいわけではない。しかし、数年前までは異世界の法はそう言った輩を処罰することはできなかった。
そこで設立されたのが、次元管理局。そう言った輩に対して、時には実力行使で罪を罰する。
次元管理局にはいくつもの課が存在する。その中でも、俺が所属するのは治安捜査課と呼ばれている。実際に異世界に赴き、転生者による悪事が行われていないかを調査し、必要なら逮捕権も行使できる。
『緊急事態発生、緊急事態発生、第102世界にて転生者の暴動を確認、治安捜査課と治安維持課は出動準備に入れ』
出動命令だ。行ってくる。