眠れない夜に
「今日も眠れそうにない。」
女の子はカーテンを開けて窓から空を眺めた。
星空の向こうからクジラさんがやってきた。
「どうしたのお嬢さん。眠れないのですか?」
クジラさん、とってもハスキーボイス。
「うん、眠れないの。」
「それなら一緒に空を泳ぎましょう。
そうすれば心地良い疲れが体を満たし眠れるようになるでしょう。」
クジラさんの背中に乗って夜空の間を泳いでいく。
「あちらは夏の大三角形。デネブ、アルタイル、ベガ。
あちらは天の川です。」
「クジラさん物知りね。」
「ありがとうございます。」
「月に着きました。
月の上でジャンプしてみましょう。」
「わぁ凄い!
こんなに高く飛べた!」
「あなたが楽しそうでなによりです。」
「クジラさんは一緒に飛ばないの?」
「そうですね。
一緒に飛んでみましょう。」
しばらくの間、クジラさんと一緒に月の上で
ジャンプジャンプ。
「はー、楽しかった!
なんだか眠くなってきた・・・。」
目をコシコシ擦る。
「それではこのまま眠りましょう。
私が家まで送り届けますから。」
「ありがとう。」
瞼を閉じて眠りについた。
スヤスヤ。
「どうやらこれで寝不足にならずに済みそうですね。良かった。」
クジラさんは女の子を家に届けると
再び夜空の向こうに泳いでいきました。
布団の中には水族館で買った大きなクジラのぬいぐるみ。
ぎゅっと抱きしめておやすみなさい。




