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1、もう一方の1週間_

いつも輝いている君……。



今回の任務は、とある男子高校生2人。しかも今回はいつもと違い難題があるみたいッス。未来では2人とも亡くなってしまうという予定で、それを最大限1人にするという任務ッス。1人でも多くの人の命を守るため、最後の数日でも幸せに生きてもらうため、オレっちたち死神の役割は意外にも重大ッス。

「綾瀬翼さんと月岡水輝さん。同じクラスで大切な部活仲間といったところでしょうか…?」

隣で、今回一緒に任務をするツクヨが資料を見て整理している。

「大切な友人のため死ぬか……今回も心が痛くなりそうな任務ッス…」

「だけれど、レオンは今まで何度も任務をこなしてきている…。今回あなたと同じ任務ができて心強い。」

「そうッスね……。いつも通り任務をこなすだけッス!」

そう気合を入れて、2人が亡くなるちょうど1週間前、7月12日に本人たちに会いに行った_。


 「し、死神〜!!!!!」

と、目の前で叫ぶ高校生_綾瀬翼くんが大きな声で言った。今びっくりしていますよと分かるくらいに驚きの表情をしている。

「し…静かにッス!!我々の存在は他の人間に知られたらダメッス〜!!」

そう彼の大声をやめさせる。はぁ…この子といるとえらく体力が奪われる気がするッス……。そう思い一つため息をつきオレっちは翼くんを見る。今回の任務のターゲット。資料で大体の情報は目を通してきたけれど、実物を見るのは初めて。実年齢よりも幼く見える顔と小さな背丈。表情がとても豊かで、少々声が大きい。…まぁいい事ッスけど……。

「……でも、どうしても死神が……ってもしかして俺、死ぬのか…!!死んでいるのか…!!!」

そう言いながら、自分の頬をつまんで、痛い…とつまんだところを撫でている。どこまでも忙しい子ッス…。

「…お遊びはここまでッス…!本題に入るッス。」

パンっと手を叩き真剣な顔にする。そして、今回の任務のことを彼に話した_。


 「ただいまー!!!」

大きな声で言い自分の家のドアを開け、リビングの電気をパチンっとつける。

「少々散らかってはいるが、、まぁいる分には大丈夫だろう……!!母さんはお前の姿など見えんしな!!」

「まぁ、オレっちのことは、あんまり心配しなくても大丈夫ッス。翼くんには今まで通りでいてほしいッス!」

「ん…。あぁ…そうか。」

そう言い、彼は手を洗い、エプロンをつける。

「…ご飯自分で作るんッスか?」

その時資料に書いてあったことを思い出す。確か、お母さんは遅くまで仕事をやっていたッスか…。

「母さんが帰るのは遅いからな。自分でご飯を作るなんて当たり前だ!!」

そう言って、慣れた手つきで野菜を切っていく。トントントンと切る音が静かな家に響いた。


 「翼、ここのシーンは__」

少し遠くから、みんなの練習している声が聞こえてくる。今は放課後で部活中。翼くんが所属している、演劇部室にいるッス。

「翼さん本当に元気な人ですね。…体が弱そうにはあまり見えませんが…」

部室から少し離れたところでツクヨと話す。教室や部活では、翼くんと水輝くんは一緒になるから、オレっちとツクヨも合流するッス。そしてお互い昨日はこうだったなどの情報交換をする。

「本当ッス。なんだか人一倍元気な人の例というッスか……。オレっちも結構大変ッス。」

……でも、だからだと思うんッスよ…。今まで学校に通えず高校まできたんだから…元気に生きていきたいと思うんッスよ……。だけれど……

「翼くん……__。」

「…っ!そう、なんですね……。水輝さんはまだ聞いてきてもないのに………。」

オレっちが言うとツクヨは俯いた…。…その瞬間、水輝くんが焦りながら部室を出てきたのがオレっち達2人の目に入った…。


 「海に来るのは人生で初だったんだ!」

帰りの電車、翼くん以外は寝てしまい、オレっちと2人で話した。ツクヨは、オレっちの隣に座っている。ちなみに、翼くんからツクヨの姿は見えないし、水輝くんからもオレっちの姿も見えていないッス。

「そうだったんッスか!どうだったッスか?翼くんが楽しそうで何よりだったッス!!」

オレっちは笑顔で聞く。オレっちが少しでも接しやすくいないと、……この最後の1週間は嫌な思いなしでいてほしいッス…。

「あぁ、とても素晴らしい景色だった…!俺の知らない景色がまだまだあるんだなと実感してしまったな……」

「…………。」

隣でツクヨが悲しそうな雰囲気を出す。これまでに自由が無かった人生、そして_

「しかしそんな景色も多く見る時間ももうない。俺はあと5日で死ぬからな!!」

「翼くん………」

翼くんはニコッと笑う。その時…

「はっくしゅ…!」

っと大きくくしゃみをしてしまう。

「大丈夫ッスか?体冷えたんじゃ…」

「……大丈夫だ。一応拭いたし…。これくらい平気だ!!」

「それなら……いいッスけど……」

心配しすぎだ…!と翼くんはニコッと笑い言った……。…しかし、家に帰った時、翼くんは熱を出し、倒れてしまった_。

改めて作品を見てくださりありがとうございます!水曜更新できなくてごめんなさい…!!ここ数日本当に忙しく小説の方が何もかも止まってしまっていました…。そんな中でもいいねのリアクションやランキングにもランクインし本当に嬉しいです。次の投稿は水曜日を予定しております。ありがとうございました!

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