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№ 26 ケレス、姉と兄の出会いを知る

 ジャップは語り出した。

 静かに、思い出に浸る様にラニーニャとの出会いを。

 ケレスの知らないラニーニャの事を……。

 

 ジャップは静かにラニーニャとの出会いを話し始めた。

 それは、一二、三年前の事。

 家族を失い、親戚をたらい回しにされたジャップが行きついたのが蕾とやどり木の家だった。

 だが、当時のジャップは荒んでおり、他の孤児とは仲良くするどころか話す事など出来ず、

孤立していた日が数か月続いた。

 すると、、ジャップの体に異変が起きたのだ。

 それは、滅びの呪いだった。

 ジャップの心臓付近に呪いの痣がくっきりと浮かび上がっていたのだ。

 そんなジャップは誰にも相談する事が出来ず、その日の夜、蕾とやどり木の家を抜け出したのだ。

「ちょ、ちょっと待って⁉」

 ジャップの話の中で、ふと気になる事があったのでケレスが話を止めると、

「どうした?」

と、言ったジャップは優しい顔のまま首を傾げ、

「いや、その。一三年前の星降る夜で、みんな呪いから解放されたんじゃないのか?」

と、気になった事をケレスが聞くと、

「俺にはその恩恵はなかった。まあ、その星を見れなかったから、仕方がないがな」

と、ジャップは溜息交じりに答え、話の続きを始めた。

「俺は、怖かった……。滅びの呪いで死んだ奴を沢山見てたからな。

 それに、そのせいで迫害を受けた奴も、な……。

 俺はそのいずれか、いや、両方と同じ目に合うんだって考えたら、

色んなものが憎くて、恨めしかった」

  それからジャップは普通にそう話していたが、

「色んなもの?」

と、ケレスがわからない事を口にすると、

「ああ、そうさ。俺の両親、親戚、それに、蕾とやどり木の家の奴等。

 それに、この世界、あと、俺自身かな?」

と、話したジャップは陽気に笑ったので、

「それって、全部じゃんか‼」

と、思いも寄らないジャップの話で驚いたケレスがそう言いながら何度も瞬きすると、

「ははっ、そういう事になるな!

 まあ、そんな精神状態でニョルズを出て逃げ惑ってた時、姉貴に会ったんだ」

と、ジャップは陽気なまま話したので、

「その時、姉ちゃんに助けられたんだな!」

と、言ったケレスが大きく頷くと、

「そうだ!」

と、言ったジャップも大きく頷いて、続きを話し出した。

 それは、満月の夜だった。

 大恐慌の中、月が照らし、薄っすらと白銀に輝く雪桜が八部咲きぐらいで咲いていた。

 その不思議な雰囲気の中、腰までの長毛の黒髪の少女が雪桜の園で座って雪桜を眺めていたのだ。

 すると、ジャップに気付いたその少女は、無表情でじっと見つめてきた。

「何なんだ⁉ お前‼ 何見てんだ‼」

 そして、ジャップが怒鳴っても、その少女は眉一つ動かさずにそのままジャップを見つめており、

「何が言いたい⁉ 俺に同情する気か?」

と、怒鳴ったジャップがその場に泣き崩れると、

「どうして、泣いてるの?」

と、その少女は無表情のままジャップに近寄って、しゃがんで聞いて来たが、

「俺に近寄るな‼ 呪いがうつる‼ 俺は死ぬんだ‼ 放っといてくれ‼」

と、ジャップはその少女の優しさを拒む様に怒鳴った後、近づけない様に手を振り上げると、

「大丈夫……。うつらないし、あなたは、死なないよ」

と、その少女は優しくそう言った後、ジャップの手を優しく握ってきた。

 すると、その少女の手は白銀に輝き、その輝きが優しい気持ちと共にジャップへと伝わってくると、

先程まであった恐怖等の気持がなくなったジャっップは、穏やかな気持ちになった。

 そして、目の前で起きた奇跡にジャップが、ぽかんとしていると、

「もう、大丈夫だよ。早く、お家に帰った方がいい。みんな、心配してるから……」

と、言った無表情のその少女の手がジャップの手から、するりと離れ、その少女は立ち上がった。

 すると、その少女の傍に猫の精霊が浮遊しながら近づき、突風が吹き荒れ、

その少女達の姿を隠す様に雪桜の花吹雪が舞い、

「今日の事、誰にも言わないで……」

という言葉を残し、その少女達の姿は消えた。

 その少女達が消えた辺りをジャップが呆然と見ていると、

大声でジャップの名を呼びながら誰かが駆け寄って来た。

 それは、マーサだった。

 そして、

「探した‼ 心配したんだから‼ 無事で良かった……」

と、言ったマーサは強くジャップを抱きしめたが、

「だ、駄目だ‼ 離れろ‼ 俺は呪いを享けてんだ‼」

と、怒鳴ったジャップがマーサの腕の中で暴れると、

「大丈夫よ。うつらないから……」

と、言って、マーサは、さらに強くジャップを抱きしめた。

 ジャップは本当はその腕の中でマーサの優しさに甘えたかった。

 だが、

「これを見てもそう言えんのか‼」

と、怒鳴ったジャップはマーサを押しのけ、服をめくり上げた。

 ジャップは、わかっていた。 

 大人は口ではそう言っても、実際、滅びの呪いを見たら、汚い物を見る目に変わる事を。

 その傍にいただけでも、そういう目に変わる事も。

 また、同じ目で見られたくない。

 それが傷付きたくなかったジャップの精一杯の行為だったが、

「何もないみたいだけど?」

と、マーサから拍子抜けする言葉が返ってきた。

「へっ⁉ 何で? 何でない?」

 そして、驚いたジャップが、自身の胸を目で、さらに手でも確認すると、

「何も、ない。大丈夫。例えあっても、大丈夫よ」

と、優しくマーサは言って、

「ジャップ、帰りましょう。みんな心配してる」

と、言いながらジャップの手を引いて、蕾とやどり木の家まで帰った。

「そんな事があったのか⁉ その少女が姉ちゃんで、猫の精霊が、たぬてぃだったんだな!」

 そのジャップの話を聴き終わったケレスの表情が綻ぶと、

「そうだ!

 だが、あの日からずっと気になっててな。みんなに秘密にしておくのも大変だったんだぜ?

 だが、そんな日が数日続いたある日、蕾とやどり木の家で工作の授業があったんだ」

と、ジャップに言われ、

「もしかして、風霊鈴の絵付けか?」

と、思い出したケレスが言うと、

「ああ、そうだ。俺は何の気なしにあの夜をイメージして絵付けをしたよ!」

と、言ったジャップは笑って、大きく頷いた。

 ラニーニャの鈴は琥珀色をベースとしており、そこに星はない満月の夜が描かれ、

その中に薄桃色の猫と白い雪が描かれているものである。

(そうか……。あの鈴の絵には、そういう意味があったのか⁉

 しかし、兄貴は本当に器用だ!

 俺なんか、何とも言えない絵になったってのに……)

 ケレスがラニーニャの鈴を思い出し、自身の鈴を思い出していると、

「俺が絵付けした鈴をマーサ様が見て、驚いていたよ。

 そして、俺は呼び出されて、聞かれた。『これ、どうしてそう描いたの?』ってね。

 俺は黙ってたんだが、マーサ様は気付いたみたいで、俺をうさ爺の所へ連れて行ったんだ」

と、ジャップは、ははっと笑って、その後の事を話しだした。

 ジャップが うさ爺の家に行くと、ケレスがよく見る大きな机がある部屋へと案内され、

例の黄色いあいつが、温かい緑茶を置いていき、少し待たされた。

 すると、うさ爺とマーサがその部屋に現れ、ジャップはある部屋へと案内された。

 そこはラニーニャの部屋で、ラニーニャは無表情で座椅子に座って、たぬてぃを膝にねかしていた。

「チビ、客人じゃ」

 そのラニーニャに うさ爺が声を掛けたが、無反応だったので、

「なあ、あのコ、どうしたんだ?」

と、ジャップがマーサに聞くと、

「あのコはね、心の病気なの。私達も努力しているんだけど、上手くいかなくて……。

 何か、良いきっかけがあればと思って、あなたを呼んだの」

と、微笑んでマーサは答えたが、

「きっかけ?」

と、瞬きして言ったジャップが首を傾げると、

「ええ。あなたなら、きっと、あのコの心を開いてくれる」

と、言って、マーサは、ジャップの頭を優しく撫で、

「俺にそんな事、出来るか?」

と、言ったジャップの頬が少し赤く染まると、

「やってくれると、私は思うわ!」

と、言って、マーサはジャップの両肩を、ぽんぽんと叩いた。

「まあ、やってみるよ……」

 そして、無茶ぶりだなと思ったが、ジャップは引き受け、

「ところで、そのコ、何て名前なんだ?」

と、聞くと、

「ラニーニャ・ホフマンちゃんよ。

 あなたより一つ年上だけど、ラニーニャちゃんって呼んであげてね!」

と、答えたマーサは部屋を出て行き、

それに続いて うさ爺が部屋を出て行こうとしたが、ジャップを一睨みしてから出て行った。

 そんなうさ爺の睨みは怖かったが気を取り直し、

ジャップはラニーニャに話し掛けてみる事にした。

 まずは、

「俺は、ジャップってんだ。あんた名前は……。あっ、そうか。さっき聞いたんだった」

と、ジャップが話し掛けたが、ラニーニャは微動だにせず、

「なあ、あんた。俺を助けてくれたよな?」

と、どうしたものかと考えたジャップが話しを変えても変わらなかったが、

「いや! あんたが何も言わなくとも、俺を助けたのは、あんただ‼

 ありがとうって言わせてもらう‼」

と、ジャップは正直な気持ちを言って、頭を下げた。

 すると、少しだけだがラニーニャが反応した様にジャップには見えたので、

「口だけじゃなくて、あんたに何か礼をしたい。何でも言ってくれ‼」

と、ジャップはまた、心の底から正直に言ったが、反応はなかった。

 だが、その時だった。

 何故か、風霊鈴が急に、リーンと、風もないし、振ってもないのに音を出したのだ。

 すると、ラニーニャが顔を上げ、ジャップを見つめてきた。

「これ、俺が絵付けしたんだぜ! あの夜の事を思ってさ。良かったら、もらってくれ‼」

 ジャップはラニーニャが反応してくれた事が嬉しかった。

 だから、ジャップはラニーニャに風霊鈴を見せながら、沢山の気持ちを伝えると、

「くれるの? 嬉しい……」

と、ラニーニャから、コロコロと鈴が鳴る様な可愛らしい声で言われ、少しだが、笑ってもらえた。

 それを見たジャップは、ラニーニャを喜ばせ様としていた事が出来なくなる程、戸惑った。

 顔が赤くなり、心臓が、どんどん高鳴るのがわかり、動揺してしまい、

「あ、姉貴……」

と、思わず言ってしまった。

 すると、

「姉貴? 私、あなたのお姉さんじゃないよ?」

と、言ったラニーニャから不思議そうな顔をされ、

「そうだけど、その……。あんた、俺の死んだ姉貴に似てんだ。顔とか、声じゃないんだけど……。

 何ていうか、雰囲気だ! そう、雰囲気だ‼ だから、あんたの事、姉貴って呼ばせてくれ‼」

と、ジャップは訳のわからない事を言ってしまったが、

「……いいよ。ジャップ君」

と、言って、ラニーニャは微笑んでくれ、

「ジャップって呼んでくれ、姉貴!」

と、ジャップは頼み、二人は互いを互いでそう呼び合う事となった。

 それからジャップは、ちょくちょくラニーニャの所へ遊びに行く様になった。

 勿論、蕾とやどり木の家の者には内緒だったが、

行く度にジャップの御手製の物を土産として持って行くと、ラニーニャは喜んでくれた。

「そんな事してたんだ⁉ 俺、全然知らなかった……」

 ジャップとラニーニャの出会いを聴いたケレスの口からその言葉と長い吐息が漏れると、

「そりゃそうさ! 俺は黙ってたんだし。まあ、マーサ様は気付いてたんだろうがな」

と、言ったジャップは笑っていたが、

「でも、一度だけ姉貴の奴、滅茶苦茶泣いていた事があってな……」

と、言うと、その笑顔は消え、どこか遠い目となった。

「そんなに泣いてたのか……」

 そして、そのジャップの顔を見たケレスも同じ場所を見ようとすると、

「ああ……。何か事情があって、引っ越さなきゃならなくなったとかでな」

と、言って、ジャップはその場所を少しだけ見せ、

「えっ⁉ 引っ越しだって‼」

と、見せられたケレスが大声で言うと、

「そう言ってた……。あの日は、雨がダバダバ降ってて、姉貴の泣きっ面みたいだった……」

と、言ったジャップは、その場所の事をはなしだした。

 雨が騒音になるぐらい降っている中、ジャップは、うさ爺の家に行った。

 すると、それをかき消す程の うさ爺の怒号が聞こえてきたので、

慌ててジャップが うさ爺の家に入ると、ラニーニャは泣きじゃくっていた。

 だが、

「チビ‼ いい加減にしなさい‼ いつまでもそんな我儘が通る訳ないじゃろうが‼」

と、うさ爺はラニーニャを怒鳴りつけており、

「ちょ、ちょっと待てよ! うさ爺‼」

と、叫んだジャップは二人の間に割り込んだが、

「部外者は黙っておれ‼」

と、うさ爺から怒鳴なれ、

「部外者? 俺は部外者なんかじゃねえ‼」

と、ジャップも怒鳴り返すと、

「お前さんは部外者じゃ‼ これは、儂等の事じゃ‼」

と、鬼の形相の うさ爺からさらに怒鳴なれ、

「チビ、いいから準備をするんじゃ‼ 時間がないんじゃ‼」

と、うさ爺はそのままラニーニャを睨んで怒鳴りつけた。

「そんなに怒鳴るなよ‼ こんなに嫌がってるんだ‼ そこまでして、行かなきゃいけねえのか‼」

 すると、頭に血が登ったジャップはラニーニャを自身の体で隠したが、

「そうじゃ。これは、お前さんの為にもなる事なんじゃ」

と、鬼の形相が直らない うさ爺から言われ、

「俺の為⁉ 何でそうなるんだ?」

と、言ったジャップの体の強張りが少しだけ緩むと、

「お前さんが知らんでも、いい事なんじゃ……」

と、言った うさ爺の表情も少しだけ緩んだが、

「早く行くぞ‼」

と、ラニーニャをまた睨んで怒鳴りつけたので、

「なあ、姉貴……。どうしてそんなに嫌がるんだ?」

と、泣き止まず、うさ爺の言う事を拒み続けるラニーニャにジャップは聞いた。

 すると、

「ジャップ……。だって、行ったら、もうここにいられないんだよ?」

と、泣きながらもラニーニャは答え、

「いられない⁉ どうしてだ‼」

と、言ったジャップがラニーニャの両肩を掴むと、

「それが、宿命じゃからじゃ」

と、うさ爺の声がジャップ達に突き刺さった。

「チビ。このままではいかん事ぐらいは、わかっておるじゃろう?」

 それから うさ爺が諭す様にこう続けると、

「ジャップ……。もう、会えなくなっても、私の弟でいてくれる?」

と、泣き顔を見せずに頷いたラニーニャが聞いて来たので、

「会えなくなる? それは、嫌だけど……、俺は、いつまでも姉貴の弟だ‼」

と、しっかりとラニーニャの肩を掴んだジャップが答えると、

「ありがとう、ジャップ……。私、あなたの為に、行ってくるね!」

と、顔を上げ、涙が残っているラニーニャから、笑顔とその言葉をもらった。

「姉ちゃん、何処に行くつもりだったんだ?」

 そこまで聴き終わったケレスがそう聞くと、

「さあな。そこまではわからん。でも、二人で行っちまってさ……。

 俺は置いてきぼりになって、そのまま一人で蕾とやどり木の家に帰ったんだ

と、溜息をついたジャップは答え、

「でも、姉ちゃん達は、戻ってきたんだよな?」

と、ケレスが確認すると、

「ああ、そうさ! 忘れもしない、空に光が戻ってきた日だ!」

と、言ったジャップに笑顔が戻り、

「アマテラス様の御加護があった日か!」

と、言ったケレスにも笑顔が戻ると、

「その日の朝型だった。俺は、雪桜の園に行って、姉貴の事を考えていたんだ。

 そしたら、姉貴が嬉しそうに俺の傍へ駆け寄ってきてさ、

『ジャップ! もう行かなくていいんだって! ずっと、一緒にいられるんだよ‼』って言ったんだ!」

と、言ったジャップの全身から、喜びが噴水の様に沸き上がり、ケレスに注がれた。

「俺の知らない所で、色々あったんだな。

 俺、何も知らなかった……。本当、兄貴は器用だよなぁ……」

 すると、その喜びを浴びたケレスの心に、嫉妬という文字が浮かんだが、

「ははっ。その器用さで俺と姉貴は仲が良くなった訳よ!

 姉貴は、俺が造る物は全部気に入ってくれてな。

 おまけに俺のこの手を、とても好きになってくれたんだとさ!」

と、言いながらジャップは、自身の右手を見惚れる様に見つめたので、

「兄貴の手がか?」

と、ケレスがジャップの右手を見ながら言うと、

「ああ。姉貴にとって、何でも生み出す俺の手は魔法の手で羨ましいんだとさ!

 だから、大切にしてほしいんだと、言ってたよ」

と、ジャップからまた羨む事を教えられ、

「へえ、姉ちゃんらしいな。

 それに、俺も何でも出来る兄貴を羨ましく思うよ……」

と、言ったケレスが大きく肩を落とすと、

「まあ、そう言うな! お前だって、俺に出来ない事を沢山持ってるじゃないか?」

と、言って、ジャップはケレスの頭をグシャグシャにした。

「だあぁあ⁉ やめろって‼ 気休めはよしてくれ‼」

 そして、ジャップの手を払い除けたケレスが遠ざかると、

「気休めなんかじゃねえぞ、ケレス!」

と、言ったジャップは満足そうに笑ったが、

「こぉーーれ‼ 儂がおるんじゃぁ‼ その様な事をするでないわ‼」

と、長がケレスの頭の上でピョンピョン飛び跳ねながら怒鳴ったので、

「おっ! 長、そんな所にいたんか。すまん、すまん!」

と、その長を見たジャップが笑いながら言うと、

「ウモォーーゥ!」

と、ベコが自身の存在を示す様にジャップの足元で鳴き、

「おぉ! ベコまで、いんじゃんか!」

と、言ったジャップはベコを拾って自身の左肩にのせ、ある提案をした。

 ケレス君⁉

 ジャップ君に嫉妬しちゃった?

 でも仕方がないよね。

 それだけジャップ君は凄い人なんだから!

 でないと君が尊敬出来ないでしょ?

 それに、君だって本当に人が羨むものをいっぱい持ってるじゃないか!

 ぅうん?

 それは何かって?

 そんなのは自分で考えなさい!

 もう、折角いい感じだったのに、私は拗ねたからね!

 だから、次回の話はアルト君を主役とした話にしてやるんだから!

 次回は【番外編 龍宮 アルトの憂鬱 7-1】だよ♪

 たぶん、【番外編 龍宮 アルトの憂鬱 7-2】も投稿します!

 まあ、本編の次話のタイトルも言っておこう……。

 【ケレス、人に思いを伝え、そして受け取る】だ!

 次回の本編話は大分短い文章となっています☆




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