№ 21 ケレス、世界の真相を知る旅へ出発する
姉が、災いではない事を証明する為、花梨を騙し、ケレスは高杉と光の神殿へと向かった。
だが、それには洲之まで付いて来た。
世界を敵にまわしても、姉を救いたい。
その一心で、ケレスは光の神殿へ向かうのだが……。、
計画を立てたケレス達は次の日、昴に行く事となった。
しかし、それには問題があった。
(今のところ、これしか方法がないからと言ってもなぁ……)
頭を悩ませているケレスは静かな夜を過ごしていた。
何故ケレスが頭を悩ませているのかと言うと、昴へ直通する全ての交通機関が今は止まっており、
高杉のアイデアでケレス達の目的の為に花梨を利用する事となった。
そして、その話を高杉が今日すぐにつけてきたのだ。
(何か、花梨様を騙してる感じがして心苦しいな……)
色々な事で悩み続けているケレスは眠れなくなってしまい、
次の日の朝、ケレスはやっぱり寝不足だった。
それでも事は進んでいき、ケレスは高杉とヴィーンゴールヴ城へと足を運んだ。
すると、そこには花梨の他にミューとクリオネ、それに有ろう事か、洲之までいた。
(げっ⁉ 洲之のおばさんまでいるのか‼)
洲之を見てそう思ったケレスの顔に嫌悪感がたっぷり出ると、
「やぁだぁ。何でそんな顔、す、る、の?」
と、言った洲之から茶化され、
(このおばさん……。何のつもりだ?)
と、思ったケレスは自身の顔が強張っていくのがわかったが、
そんなケレスとは対照的に洲之の顔には余裕な中に何かの企みが見え隠れしていた。
そしてミューはというと、ケレスを見ようとはしなかった。
(ミュー……。お前、どうしたんだ? あの時も……)
ケレスには今のミューが全くわからなかった。
そんなミューを見ているとケレスの頭に病院での事が思い出され、
(何で、あの時も俺達から逃げたんだ‼)
という怒りの気持が溢れてきたが、
「落ち着け」
と、高杉が優しく話し掛けてきたので、ケレスは少しだけその怒りを抑える事が出来た。
「先生……」
そして、ケレスが高杉を見ると、
「俺達の目的を忘れるな。それに、心を乱したら、相手の思う壺だ」
と、高杉から忠告され、
「わかりました。先生」
と、言って、ケレスは深呼吸をした。
それからケレス達は宝珠の国の飛行船へ乗り込んだ。
この飛行船は宝珠の守り神であるフィードの炎のマナの加護を享けている為、
魔物を寄せ付けないらしい。
なので、この飛行船で目的地である昴、いや光の神殿へケレス達は向かう事となった。
ケレス達の目的は昴に行って、一六年前何があったのかを確かめる事だ。
高杉の計画は、一六年前のお告げ事態が正しかったのかを時読みで確かめる事から始まる。
そのお告げは光の神殿で行われ、アマテラスの意思を伝える人種、ラタトスクの民を介して、
昴の者へと伝えられていたらしい。
それを、否定する事は、つまり、
(昴の人達を否定する。まあ、世界を敵にするのか……)
と、覚悟を決めていたケレスは、無邪気な花梨を見て思った。
(俺達の目的の為には、光の神殿に行かなきゃいけないんだ。
それには、花梨様の力がいるんだよな……。何か、騙している感じがして、気が重い……)
そんなケレスの心を知らない花梨は、
「ミュー! わらわを守っておくれ。約束したじゃろ? 頼りにしておるぞ!」
と、言って、はしゃぎ、
「花梨、私……」
としか言えない浮かないミューを、
「どうしたのじゃ、ミュー?」
と、心配した花梨はそう言って見つめた。
すると、
「ミュー様、そんな顔なされて、どうしたのです? 大丈夫ですよ!
あなた様なら災いをその炎の瞳で、焼き尽くしてくれますって!
そして、我々を守ってくれますよね?」
と、洲之はミューに言った後、ケレスを意地の悪い目で見つめ、
「メエーー、ヘエメェ?」
と、杏も意地の悪い鳴き方をしてケレスをその目で見たので、
(洲之のおばさん達、ワザとか⁉ 嫌な奴‼
だからこそ、証明してやる‼ 姉ちゃんが、災いじゃないって事を‼)
と、洲之達に負けまいとケレスは心に誓った。
だが、それから洲之達の嫌がらせはエスカレートしていった。
「花梨様! ミュー様は、凄い力に目覚められたんですよ!
あの炎は、すぅーっごく、綺麗で、力強かったんです♡
ぜぇーーーったい、災いを祓ってくれますよ!
花梨様が安心出来る世界に導いてくれますよっ!」
この様に、洲之は大袈裟に話し、
「メエェーー、メエ、ヘエェ!」
と、杏も高く鳴き、洲之を盛り上げたのだ。
「本当か! ミュー。やはり其方は、良い奴じゃ! わらわ、嬉しいぞ!」
すると、その洲之達の話で目を輝かせた花梨はそう言って喜び、
「そ、そんな大それた事じゃないんだけど……」
と、言ったミューは謙遜したが、
「ありますーって♡ ミュー様。あなた様の力、この世界から、災いをなくせますって!」
と、言って、洲之はミューを小達まくり、
「めえ、メエェ、メエ、メエェ!」
と、杏も洲之に合わせて鳴き、どんどん話を洲之の望む方向へ持っていった。
(洲之のおばさん達、姉ちゃんの居場所をなくすって言ってた……。まさか、ミューを誑かす気か⁉)
その光景を黙って見ていたケレスだったが、そう思うと冷や汗が出て来てしまい、
「やぁーだぁ、ケレスさん?
そんな、こわーーーい顔しちゃって。もしかして、私達の仲の良さに嫉妬してます?
それとも……?」
と、また意地の悪い顔になってケレスを見た洲之からそう言われ、
「メエェ?」
と、杏も意地悪く鳴いてケレスを見たので、ケレスが洲之を睨みつけると、
「ケレス? どうしたのじゃ? その様な怖い顔をして……」
と、怯えてしまった花梨からそう言われた。
「まっ! ほーーーんと。こわーーーーい♡
ケレスさんは、きっと、機嫌が悪いんですよ! あちらに行きましょ、花梨様♡」
すると、そう言った洲之が花梨をケレスから遠ざけたが、
「ミュー……」
と、呟く様に言った花梨が寂しそうにミューを見つめたので、
「ミュー様も、あちらに行きましょう。花梨様が一緒に居て欲しいみたい♡」
と、今度は、透かさず洲之は、そう言って、ケレスに何もさせなかったと思えば、
「もしかして、花梨様。高杉さんとも離れたくないの?」
と、言って、洲之はケレスへの魔の手を緩めず、
「だ、そうですよ。高杉さん、どうします?」
と、高杉を冷たい眼差しで見つめ、聞いた。
「伯父様……」
そして、重苦しい空気の中、悲しそうな顔をした花梨が高杉を見つめ言うと、
「高杉さん……。何か、花梨様に頼み事しておいて、放っておくっていうのは、どうなんでしょうか?」
と、洲之が冷たい眼差しのまま高杉を見つめながらそう言ったが、高杉は無言で洲之を見ていたので、
(先生……、どうする気だ?)
と、ケレスが黙って事の成り行きを見ていると、
「花梨様……。高杉さん、花梨様のお傍にいたくないみたい」
と、洲之は花梨が悲しむ言葉を発し、
「メエェ……」
と、杏が悲しげに鳴くと、
「伯父様、そう、なのか……?」
と、言った花梨の目には、涙が見え出した。
「そんな訳ないだろう」
だが、高杉は優しくそう言って花梨の傍に寄り添い、
「また後で」
と、ケレスにそう静かに言い残し、ケレス以外、別の部屋へと入って行った。
そして、ケレスは一人になったが、ケレスの足に冷たい感覚が現れた。
「ん? 何だ?」
そんなケレスが足元を見ると、
「ワン!」
と、そこにはケレスを見上げながら鳴いたクリオネがおり、
「どうした? クリオネ。ミューの所に行かないのか?」
と、しゃがんでケレスが聞くと、クリオネは鼻でキューンと何度も泣いてケレスにじゃれてきたので、
「くすぐったい! クリオネ! もしかして、お前、俺を心配してくれてんのか?」
と、聞いたケレスが笑ってクリオネの頭を撫でると、クリオネはさらにケレスにじゃれてきた。
「わかった、わかった! ありがとう、クリオネ。俺は大丈夫!
それより、ミューを頼んだ。洲之のおばさんが変な企みをしてそうだから!」
そして、ケレスがそう言ってクリオネにミューを託すと、クリオネはケレスの頬を、ペロッと舐め、
テンツク テンツクと足音を鳴らしながらミューの所へ小走りで行った。
それから本当に誰もいなくなった部屋でケレスが窓の外を無心で見ていると、
「お主も大変じゃの……」
と、いきなり長の声が聞えたので、
「えっ⁉ 長殿? 何処にいるんだ?」
と、驚きのあまり叫んだケレスが辺りを見わたすと、
「ここじゃ!」
と、叫んだ長がケレスの頭の上でピョンピョン飛び跳ねたので、
「でえぇぇ‼ 長殿? いつからそこにいたんだ?」
と、驚いたケレスが勢いよく見上げながら叫ぶと、
「何を寝惚けた事を言っておるのじゃ! 儂はずっと、お主の頭の上におったわ!」
と、怒鳴った長はグイっとケレスの髪の毛を引っ張り、
「痛たたたっ‼ やめてくれ長殿‼」
と、髪を押さえながらケレスは叫んだものの、
「……ずっとって、いつから?」
と、聞くと、
「だーかーら‼ 儂はお主から離れてはおらぬ‼ 折角、お主のピンチを救ったと言うのに、全く……」
と、答えた長は怒ってボヤいたが、
「俺のピンチを救った⁉ そんな事、あったか?」
と、言ったケレスには身に覚えがなかったので、頭の中に一つの ?マークが出現すると、
「ムキーーーッ‼ お主、やはり、ただの小童じゃぁーー‼」
と、怒鳴った長はケレスの頭の上で飛び跳ね、
「よぉーーーーく、耳をかっぽじて、聞くのじゃ‼ 儂がお主を根掘りから助けてやったのじゃぞ!
感謝せい‼」
と、大声で言って自慢してきたが、
「根掘り? 何だそれ?」
と、言ったケレスは頭の中の ?マークが増えただけだった。
「んんっなっ⁉ 根掘りを知らぬ、のか……?」
そのケレスの反応に長は驚嘆したが、
「良いか! 根掘りとはの、人が人の記憶を奪い取る技じゃ! 覚えておくのじゃ!」
と、気を取り直して教えてきたので、
「記憶を奪い取る⁉
まさかあの時、あの人相の悪いおっさんが俺の記憶の糸を奪い取ろうとした技か⁉」
と、あの時の記憶が蘇ったケレスが叫ぶと、
「そぉーーじゃ! あの時、儂が力を貸さんかったら、小童の記憶は奪われておったわ‼」
と、言った長はケレスの頭の上で、ピョンピョン飛び跳ね、
「だああぁぁ‼ わかった。助かった、長殿。感謝するよ!
だから、それはやめてくれって!」
と、叫んだケレスが頭を押さえると、
「ふむ。最初からそう言えば良いのじゃ!」
と、言った長は落ち着きを取り戻した。
「でも、あの人相の悪いおっさんは、何で俺から姉ちゃんの記憶を奪おうとしたのか?」
そして、ケレスがまだ残っている ?マークについて聞くと、
「そんな事は知らぬが、あの娘は多くの者にその存在を知られてしまった様じゃな」
と、長が答えたので、
「その存在って?」
と、聞いたケレスが深堀すると、
「ダーナじゃ。それしかないじゃろ!」
と、長はその部分を答えた。
すると、ケレスはまたヘルの、
「誰だって、あの嬢ちゃんの力を欲しがるさ」
という言葉と共にヘルの顔が浮かんだが、
「でも、あの時、ヘルが姉ちゃんの事を隠してくれたんじゃないのか?」
と、代替わりの日を思い出したケレスが聞くと、
「あの娘がダーナの祈りの力を使ったのは、それだけじゃないじゃろ?」
と、考える間もなく長は答え、
「まさか、ゴンズの時か⁉」
と、思いついたケレスが言うと、
「まあ、それも一つじゃな」
と、言って、すくっと長はまた二足で立ち上がった。
「他にもあるっていう事か?」
それからその長にまたケレスが聞くと、
「そもそも、小童達が小童達の国で呑気に暮らせていた事を考えてみよ!」
と、即答した長はケレスの頭の上でピョンピョン飛び跳ね、
「だあぁぁ‼ やめてくれって! もしかして、一三年前の事か?」
と、頭を押さえながら答えを出したケレスが聞くと、
「そうじゃな」
と、答えた長は落ち着きを取り戻して座った。
(じゃあ、あの一三年前の奇跡も、そうなのか……。
それに、剣の国でも、姉ちゃんは狙われていた⁉)
ケレスはまた色々な事が頭を巡った。
そして疑問を払拭する為に長に話し掛け様とすると、
「ケレスさん? 一人事?」
と、ケレスは背後から洲之に声を掛けられ、
「ねえ……。何をしようっていうの?
無駄な事は、やめた方が良いわ……。あの女の様になりたくなかったら、ね?」
と、振り返ったケレスの前にいた杏と共にいる洲之は氷の笑みを浮かべながら静かに忠告してきた。
その洲之の顔を見たケレスは恐怖を覚え、足が、ガタガタ震えるのがわかった。
「ふふっ。そんなに怖いんなら、無駄な足掻きはやめる事ね。ク、ソ、ガ、キ♡」
そのケレスを見た洲之はそう言いながら、うっとりとした顔になり、
「メ、メー、メ、メ♡」
と、鳴いた杏が目尻を下げて口角を上げると、
「あっ! そう言えば、もう少しで水鏡の国に着くんだっけ? それを言いに来たんだったわ!」
と、ワザとらしく思い出した様に言った洲之は一つ手を叩き、
「生きてたら……。また、遊ぼうね。ク、ソ、ガ、キ♡」
と、言い残し、杏と去って行った。
すると、ケレスは吐き気を催し手で口を塞ぎ、その場に座り込んだ。
何故なら、先程の洲之の顔は人殺しを平気でする顔だったからである。
(洲之のおばさん……。今度は、俺を殺す気だ……)
ケレスの頭には洲之が病院の屋上で行った事が、くっきりと思い出されたのだ。
その行為が、洲之達の殺意がケレスにも向けられた事は到底耐えれそうになかった。
ケレスは、ガタガタふるえているのは足だけでなく体の芯からふるえているのがわかった。
(くそ……。ふるえるな‼ 止まれ!
でも……。怖い‼)
恐怖と一人で戦っているケレスが拳を膝に叩き付けると、
トットトッとケレスの頭の上から心地良い刺激が伝わってきた。
そして、
「恐ろしい小娘じゃな……。あれが、ダーナとは思えぬ」
と、ケレスの頭の上で軽快に飛び跳ねている長から言われ、
「長殿?」
と、ふるえが止まらないケレスが、ぽつりと言うと、
「しっかりせぬか‼ あんな小娘共に、負けるでない‼」
と、怒鳴った長から気合いを入れられたが、
「わかってる。でも、怖いんだ……。俺一人で、洲之のおばさんに勝てそうにない」
と、言ったケレスのふるえは止まらなかったが、
「小童には、この儂がついておる‼
それに勝ち負けを言うのならば、小童はあの小娘に、あの娘が殺されても良いと言うんじゃな?
それこそが、負けるという事じゃろう‼」
と、怒鳴った長は一段と強く飛び跳ねてケレスに気合いを入れた。
「それは駄目だ‼」
それから気合いを入れられ、ふるえが治まってきたケレスが顔を上げて言うと、
「それならば、さっさと立ち上がるのじゃ‼ 小童には、この儂がついておる!
いざとなったら力を貸してやるわい‼
あんな小娘なんぞの思い通りにさせぬわ‼」
と、怒鳴った長はケレスの頭の上でピョンピョン飛び跳ねながらさらにケレスに気合いを入れ直し、
「だあぁあぁ‼ わかった! 長殿‼」
と、気合いを入れ直されたケレスがそう言って何故か、ふふっと笑ってしまったので、
「何じゃ! その笑いは⁉」
と、長から不服そうに言われ、
「いや……。凄く、長殿が頼もしくってさ!」
と、言ったケレスが笑って立ち上がると、
「ふむ。それならば、良かろう!
と、満足した長はそう言って起座体制で座り、
「ありがとう、長殿! 俺、やるよ!
姉ちゃんが災いじゃないって事を示して、洲之のおばさん達に、一泡吹かせてやる‼」
と、ふるえのなくなったケレスは自信に溢れた顔になり、そう言って笑った。
そして、
「ところで、長殿。さっき、姉ちゃんが殺されても良いのか?って、言ったよな?」
と、ある希望を込めてケレスが聞くと、
「そうじゃが?」
と、長は普通に答えたので、
「じゃあ、姉ちゃんは生きてるんだな!」
と、言ったケレスの表情が明るくなると、
「その通りじゃ! じゃが、油断は出来ぬ。かなり弱っておるみたいじゃ!」
と、長の答えはケレスの希望となり、
「それに俺、思うんだ。洲之のおばさん達は、姉ちゃんの行方、わかってない」
と、ケレスがこう続けると、
「だからこそ、小童を詮索しておるのじゃろうな」
と、長から言われ、ケレスは、へへっと笑いだしてしまった。
「何じゃ? 急に笑いおってからに……」
すると、長はその笑いに引き気味になったが、
「何かさ、余裕が出てきて……。
あいつ等が余計な事をしてる内に、姉ちゃんが災いじゃないって事を絶対、証明してやる‼」
と、自信を持って、ケレスがそう言うと、
「ふむ、その粋じゃ‼ 小童も、言う様になったの‼」
と、言った長から頭の上でピョンピョン飛び跳ねられてしまい、
「だぁあぁ⁉ それは頼むから、やめてくれ‼」
と、ケレスは笑いながら言った。
それから自信を取り戻したケレスを乗せた飛行船は水鏡の国へと到着した。
ケレス君、今回は別の意味で大変だったねぇ。
ああいう事は、最低な行為だ!
作者である私が何とかしてあげたいけれど……、無理‼
怖すぎるぅ……。
ごめんよ!
でも、君には強力な仲間がいるんだ!
きっと、みんなでラニーニャちゃんが災いじゃないって証明出来るはず!
頼みましたぞ♪
さあ、その希望を持って、ケレス君、光の神殿に向かうんだ!
ぅうん⁉
うわわっ⁉
光の神殿でぇ、あんな事がぁ‼
そ、そんな次回の話のタイトルは、【ケレス、光集まりし場所、地獄と化す】です……。
※次回より、毎週文字数を減らして、この様にお届けします。
それにお付き合い願えれば、幸いです!




