8話
流石元は亡き前皇后が病気療養に使った皇族の別宅で今はベレンセナダ公爵家の屋敷の庭だ
季節の花々が咲き誇る庭園に噴水が優雅にある
「・・・」
「・・・」
とりあえず、庭でお茶をとなったイルメントラウトは、高級な筈の紅茶の味が分からなくなっていた原因は
向かいに座る皇太子テオドルスだ
「皇太子殿下、フィリベルト様は居りませんのに何か御用ですか?(普通、来ないぞ。)」
王国では夫が在宅のみに男の客を招くのだ。ウゴーロヴィッチもそうだったのでテッキトハウザー王国もそうだ。
流石に城に来る男性は、ほとんどアンゼルムへの謁見目的だったが、お抱えの商人はちゃんと男女で来ておりそのせいも男の使用人が同席していた。
「お前は、この結婚に納得しているのか。」
「私は、テッキトハウザー王国の人間ー姫として嫁ぎました
納得もなりもありません。」
王族として珍しくない
レフだった時にだって見たではないか
特に政略結婚はー
(あの方、大丈夫か?もう2児の母親らしいけど)
前世に仕えていた今は、ウゴーロヴィチの辺境伯に嫁いだある姫を思い出していた
「お前は・・・」
テオドルスは何か言いたそうだったが
「お、奥様。」
デリカが来た
「どうしましたか?デリカ」
「だ、旦那様がお戻りになられました。」
「・・・・今、何と・・・」
俺、耳悪くなったか?
「旦那様ーフィリベルト様がお帰りになられました。」
「お、叔父上が?」
「(・・・マジか、何かこの状況まずいような・・・・)」
数週間戻って来ていないといえ新婚の妻が皇太子とお茶をしているのだ
「と、とりあえず、出迎えをー「・・・その必要はない。」
フィリベルト様」
いつの間にかフィリベルトが無表情で立っていた。
(俺、大丈夫か・・・)
自分の命を心配するのだった