6話
「「「「「おはようございます。奥様。」」」」」
「お、おはようございます」
目を覚ますとズラっと並んだメイド5名の挨拶を受けたインメルトラウトは戸惑う
(アイツ、帰って来なかったのかよ
その方がいいが、)
世話をするメイドの手配はしてくれたのだろう。
「あの、」
「何でございましょうか。奥様」
赤毛のそばかすがある可愛いらしい少女がインメルトラウトに尋ねた
「貴女方はー」
誰なのか聞くと
「ご挨拶が遅れて大変申しわけありません。」
しっかりしてそうな黒髪の少女が言う
「奥様のお世話をされて頂くシャンタルと申します。誠心誠意お仕えされていただきます。」
黒髪の少女シャンタルが言う
「コリーと申します。シャンタル同様に奥様に誠心誠意お仕えされていただきます。」
赤髪のそばかすの少女コリーが言う
「ドリカと申します。同じく誠心誠意お仕えされていただきます。」
水色の髪の少女ドリカが言う
「エルケと申します。同じく誠心誠意お仕えされていただきます。」
グレーの髪の少女エルケが言う
「セ、セシルと申します。同じく誠心誠意お仕えされていただきます。」
オレンジ色の髪の少女セシルは他の4人より少し年下だろう。緊張気味に言う
「よろしくお願いします。」
インメルトラウトは若きメイド達に言うのだった。
朝の支度の準備を手伝ってくれる
(やっぱ、ワンピースか。)
「奥様、どの色になさいますか?」
「えーと、着れるのなら何でも・・・」
何着もあるワンピースを見られた。帝国はドレスなどは来客以外の時は屋敷内では着ないらしい
「奥様には、この色がよくお似合いになるかとシャンタル先輩。」
コリーが言う
「あら、この色が奥様によく似合うわ。」
ドリカが言う
ワンピースを何とか決めて食堂に移動する。
食堂に行くと
「おはようございます。奥様
私はこの屋敷の執事長を務めされていただくエルマーと申します。」
銀髪の若い執事エルマーが頭を下げてイルメントラウトに挨拶をした
「私は、イルメントラウトです。よろしくお願いします・・・」
イルメントラウトはエルマーに言う
「奥様。私どもにそのような事はなさらないで下さい。」
「分かりました。あのフィリベルト様は・・・」
聞くと
「旦那様は、仕事の方に・・・」
エルマーは気まずそうに言った
「そ、そうですか(こんな若い新妻、置いて仕事かよ・・・・)」
「ご朝食のご用意が整っておりますので、お食事をー」
エルマーが言う
「はい。(腹減ったしな。昨日、ろくに飯食えなかったし・・・)」
初めての帝国の朝食は、1人で食べる事になった