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魔法の世界を剣で行く  作者: 水森泳太
4/4

魔剣レーヴァテイン

魔法の世界を剣で行く

4話 魔剣レーヴァテイン


近世ヨーロッパのような街並みのこの街はベルフォンスというらしい。

中央には巨大な城がそびえ立っており、その周りに街が形成されているという感じだ。



俺はまず泊まる宿を探しつつ、街を探索する。

少しずつ街の中央の城に向かって歩いていく。

街の中央に歩いていくと、途中から豪華で大きな家が目立つようになってきた。

きっと真ん中の方ほど家のランクが高くなっているのだろう。

しかし、大きな家が目立つ中で一軒異彩を放つ建物があった。

そして、そこの出入り口で

「出ていけ!ここはお前がくるところではない。」

といった怒号が聞こえてきた。

見てみると、その建物には看板が付いており、見たこともない文字が書かれている。

しかし、なぜか俺はそれが読め武器屋と書かれているのが理解できる。

その店の主人と思わしき人と、1人の少女が揉めている。

なにやら少女が主人に商品を売ってもらえなくて抗議しているらしい。

「どうして剣を売ってくれないんですか!」

「お前にはまだわしの剣は早いからだ。」

「あの〜すみません…」

「なんだ、お前は。」

正直言い争ってるところに割り込むのは気が引けたが、ゲームでいうところの必須イベントな気がしたのでインキャ丸出しで話しかける。

「あの〜自分剣が欲しいんですが。」

すると主人は

「ほぉ〜…」

と、顎に手を当て値踏みするように俺をみてきた。

そして、何か思いついたように口角を上げて

「ならこの小娘と同じようにこの店で1番の業物を当ててみろ。」

と、言ってきたので俺は

「わかりました。自分物を見る目はあるんで。」

と、こちらも口角を上げて挑発気味に言ってみせた。



そして、俺は店内に入り1つずつ剣を手に取って出てくる情報を見る。

ズルいが今回は許してもらう。

だが、初期の方の街なのと魔法が主な世界とあって殆どの武器がCランクやDランクと粗悪な物ばかりである。

壁にかかっている剣で1つだけBランクのがあった。

それが最高だろうと思いかけて、最後の雑に剣が刺されている樽を見に行った。

5本ある剣を1本ずつ見ていく。

しかし、やはりここはEランク相当の武器ばかりである。

なので流れ作業で見ていく。

そうして、ラスト1本に手を伸ばした時、まだ剣に触れてさえいないのにその剣からオーラが湧き出てきた。

まるで意志があるかのようだ。

一瞬俺はその剣の情報を見るのを躊躇ってしまった。

だが、どんな武器なのかという好奇心もあり、最終的に俺はその情報に手をかけた。

すると、ピコンと音が鳴り、目の前に剣の情報が映し出された。

そこには、

「魔剣レーヴァテイン」

と、書かれてあった。



そして、俺はなんの躊躇いもなくその剣を持ち、店主に

「これだ!」

と突きつけてやった。

すると店主は一気に焦った顔になり、

「おいお前。それがどんな剣だかわかっているのか?」

と聞いてきた。

店主と一緒に俺を見てた先ほどの女の子は何が何だか分からず「ポカン」としてる。

「あぁわかっています。魔剣ですよね。」

と、自信満々に言ってやった。

すると、店主は焦っていたのが嘘だったのかのように冷静になり、

「じゃあそれ持ってってくれ。そんなの店に置いてあるんじゃどんな祟りがあるかわかったもんじゃない。もういい、そこの小娘は早くなんか買って行け。」

と、言った。

そして、

「え、いいんですか?やったー!」

なんか人の成果にあやかっただけの小娘が1人はしゃいでいる。

そんなことより、

「お代はいいんですか?」

「あぁ、そんなの置いておきたくないからな。持ってってくれるならこっちとしては願ったり叶ったりだ。」

「そうですか、それなら。」



そうして、「魔剣レーヴァテイン」は俺の剣になった。 

店を出てから俺は

「いい買い物ができたぜ。」

と、女の見た目で言ってみせた。

俺の腰ではレーヴァテインが怪しく光っていた。

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