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魔法の世界を剣で行く  作者: 水森泳太
2/4

最弱種族になる

魔法の世界を剣で行く

2話最弱種族になる


俺は今ゲームの世界にいる。

アクシデントもあったがこんな広い草原に座っている。

吹く風が気持ち良くもう一度仰向けになり目を瞑る。

現実世界と遜色ない風が俺の頬を掠める。

何分経ったかわからないが目を開く。

「そろそろ始めよ。」

と、いい上半身を持ち上げ立ち上がる。

しかし、

「おっとっと…」

「ドサ…」

よろけてこけてしまう。

もう一度立ち上がる。

次はこけはしなかったがやはりよろけた。

何かあるのかと思い下を向いてみる。

しかし俺の目には地面は映らない。

俺の目に映るのは大きな2房のメロン。

そう、

「パイオツ!!」

である。

この肩にかかるかなりの重量感。

本物である(持ったことないけど)。

恐る恐る俺は自分の胸に手を伸ばしていく。

手とパイオツは刹那の距離に迫っている。

しかし、そこで俺はあることに気づいた。

俺は種族をエルフにしたはずだ。

そこまではなんの問題もない。

だがエルフの女は貧乳が多かったはず。

ここまで巨乳なことがあるのか。

俺は嫌な予感を感じ、メニュー画面を開く。

俺の勘違いだと願って見るが、願い虚しく、

種族欄にはヒトと書かれていた。

俺は絶望した。

ヒトは種族の中でも弱い位置になっており、バフもデバフもないのだ。

要するに器用貧乏である。



(今ならまだアカウントの作り変えができる)

まだ始まったばかりでストーリーも進めてないのでもう一度エルフで始め直せばいい。

そう思いメニューのログアウトボタンを探す。

がしかし、どこにもログアウトボタンはない。

メニューの端から端まで齧り付くようにみたがそんなボタンはない。

音声で反応するかとも思い大きな声で

「ログアウト!」

とも叫んでみたが、何も起こらなかった。

俺は考えたくもなかった1番最悪な結果に至ってしまった。

そう、俺はこの世界に最弱種族として閉じ込められたのである。



1度冷静になろう。

まずこれからのことだ。

少なくとも絶対にゲーム感覚でやってはいけないということだ。

ゲーム感覚でやっていて死んでしまってはゲームのように生き返るかもわからない。

災厄そのまま死という可能性もある。

次にステータスを確認しよう。

このゲームは初期状態が人によって少しずつ変わっている。

最高まで育てた際に全く同じのステータスにならないためだ。

そして俺の初期ステータスは魔法系が平均よりも下めで筋力や速度などに多く振られている。

いい感じの方向に振られている。

だが、これは喜ぶべきことではない。

むしろ嘆くべきことだ。

このゲームは名前の通り、魔法を題としたゲームだ。

そのため必然的に魔法を主とした戦いを推奨しており剣士などは魔法使いの盾といった役割が大きくスキルなどの多様性が魔法に比べて少ない。

そういう理由もありエルフが強いと言われているのだが、俺の初期ステータスその真反対だ。

無理矢理にでもこの後のポイントを魔法に振っていけばある程度にはなるがそれまでだ。

だが、俺にはその選択肢もない。

なぜなら俺のMPマジックポイントが10しかないのだ。

最低限の魔法でも20は使うため今の状態では使えない。

かといってMPが20を超えるまでレベルを上げたとしても大規模魔法を使うまでは時間がかかりすぎる。

悔しいが諦めるしかなさそうだ。

正直ここで考えても仕方がない。

1度近くの街に行こう。

こんな野原で生まれたのはバグの影響もあるのだろう。

ここの敵のレベル帯がどれほどかもわからない。

敵が多く出るだろう夜になるのは避けるべきだ。



幸い持ち物を見ると初期装備の短剣と地図は入っていた。

地図を見るとここは街の東側にある草原らしいのでここから西に歩いていけば街に着く。

よし、街に向けて出発だ。


インスタ作ったのでフォローお願いします。

Mizumori.Eita

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