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魔法の世界を剣で行く  作者: 水森泳太
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リンクスタート

魔法の世界を剣でゆく

1話リンクスタート


「よし…」

俺は机の上に置いてある頭部装着型フルダイブゲーム機を頭につけベッドに横たわる。

そして、小さな声でハッキリと言う。

「リンクスタート!」

その瞬間身体の力がスッと抜けていき視界が

明るい虹色の世界に変わった。



フルダイブゲーム機が出てはや1年、多くの企業がフルダイブゲームに進出していった。

その中でも一際人気の高いこのゲーム

「マジック・ザ・ラグナロク」

略してMTRを俺は手に入れた。

このゲームはフルダイブ型のVRMMOであり、魔法をテーマとしたゲームである。

今まで出てきたのとは一線をかくすグラフィックの良さとリアル感で一気に人気になった。

発売から約1週間、どの店舗でも売り切れ必至でなんと既に100万ダウンロードを超えたらしい。

俺は電気屋の抽選でやっと今日手に入れることができた。

そして、今やっとゲームをプレイすることができる。



虹色の世界が終わりゲームを選択する。

ゲームが開くとすぐにキャラ設定となる。

まず種族の設定に移る。

このゲームでは初期に種族を決めれる。

このゲームでは種族の重要性が高い。

種族ごとに適性が決まっており、どの種族を選べかによってこの後のプレイに大きく関わってくる。

今現在このゲームではエルフが強いとされており、その理由はこのゲームの醍醐味である魔法に適性があるからだ。



ということで、俺は種族をエルフに設定し、外見は赤髪赤眼の短髪の女の子にした。

最後に名前を「マリモ」と設定して始める。

視界にloadingという文字が出てきてマップ生成が始まる。

この1週間たくさんの人がYuoTubeでこのゲームの配信をしていたが、それを見ないようにしてほぼ初見でプレイを始めた。

だが俺はその右も左もわからない状態から始めるゲームが1番好きなんだよ。



そんなことを考えている間にloadingのゲージが埋まっていきそろそろ右端までいきそうになったその時

「ERROR…ERROR…ERROR…」

というテロップが出てきてたちまち視界を真っ赤に染めた。

(どうしたんだ?バグか?)

そしてERROR音が鳴り響く中俺の視点は気絶したかのように暗転した。



どれくらいの時間が経っただろうか。

ふと、俺の頬を風が掠めた気がした。

視界も少し明るくなった気がした。

瞼に力を入れるとなんの抵抗もなく開き俺の目に真っ青な空を映し出す。

「うわぁ……」

見渡す限りの草原。

俺はゲームの世界に来たのだ。






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