知り合いが増えました。
さて、パラメータ数値の低いと思われる初期、受講できる講座も、バイトも種類は少ない。
基礎体力がないうちは高度なことを行うとストレスの上がりっぷりがすごくて身につくどころかステータス減効果があったりする。
ヒロインには教養、礼法、体術、剣術、ダンス、音楽、絵画、料理、魔術、裁縫の各講座がひらかれていて料理と裁縫である一定の成績をおさめると家宰講座が。体術とダンスで棒術と舞踊講座がひらく。教養講座で学力を上げると自然科学講座錬金術講座軍学経済治政学とずらずらひらいていくそんなシステム。
剣術はともかく魔術と錬金術は触っておきたいところである。
バイトの幅増えるし。
できるバイトの方は実は教会奉仕活動以外私には提示されていない。
そう。伯爵令嬢なのである。
箱入りである。問題が起これば問題によっては物理で首がとぶ。
ゲーム内ヒロインなんでバイトできてたんだろう?
教会奉仕活動と宿屋での雑用係、そして子守り。パラメータ数値が上がっていなくともできるバイトだ。
教会奉仕で信用を上げて、宿屋のバイトで体力とコミュニケーションを上げて、子守りではなぜか根性があがる。
流れで子守りバイトに切り替わってしまったけれど、あくまで教会奉仕活動の時給でした。
それでは申し訳ないと尼僧様、ニオべ様が魔法を教えてくださると言ってきました。え。イベントだったんですか?
ニオべ様は魔獣の暴走で故郷の国が滅んでしまい、難民としてこの国に逃れてきたそうです。まだ、十六歳であったので一年間は入寮し学園で生徒もしているそうです。バイト仲間かと思えばそうでなく、同国出身の子供達の面倒を率先してみにきているとのこと。眩い善性の笑顔を見ました。司祭様が彼女を庇うわけです。
司祭様としては彼女のためになる時間の使い方をしてほしいようですが、無料講座以外の時間を教会での子守り(無給奉仕活動)にあててしまうことをとめかねている状況でした。
ニオべ様はゲームストーリー内の収穫祭イベント王国女神杯で優勝し賞金ゲットできるはずなので大丈夫じゃないですかとは声かけられませんでした。
あと、剣も魔法も素手も有りな武闘大会で上位に食い込める水の魔女なので心配ないんじゃないかなぁ。
あ、教えていただくことにしました。
だって超強い水の魔女様ですから。あとはお兄様にお話しして家庭教師代を出していただけるかの交渉です。
結果として私がニオべ様に魔法を習うことによりニオべ様は魔法講座と礼法講座を受講義務化されたそうです。受講料はフローレンス伯爵家持ちで。
お兄様に外部アルバイトは十三歳からで、身分にふさわしい行動を心がけるなら講義は好きなものを好きなようにとって問題ないそうです。
恵まれてますね。伯爵令嬢。
きっと、それでもゲームのように用心棒とか酒場とかのバイトはふさわしくないってメープルに止められるんだろうな。
講義、選び放題ってわかったからもう少し方向性決めないとな。
もうひと月は同じカリキュラムかな。