第17話【ぷるぷる】友達を!作ろう!【私悪いようじょじゃないよ】後編
モチベーションが最近下がってきました。
これ完結出来るかなぁ…。
友達を作ろうと思い立ったものの、幼馴染の顔面偏差値が高すぎていつも一緒に居る私が嫉妬の念で殺されそうな今日この頃。
まあ1度死んでんだけどね!
未だに私は友達を作れずにいた。
こんなのオフ会ゼロ人よりひでぇや。
なんでだろなー愛嬌が足りなかったのかなぁ。
確かにぶりっ子は出来ないけどさ、寧ろ嫌いだけど。
いずれにせよ若干諦めムードなんよ。
なんかもうこのままでも卒業出来るし…
いやいや!ダメだから!
それだと前世と一緒じゃないか!
何か、何か打開策は無いのか……
湊士君の協力は期待出来ない。
彼は友達を作ろうとは考えていないからだ。
どうしてそうなった。
必要無いとかそんな悲しい事言わないでよ…
母さんにも言えない。
下手に心配はかけたくないしね。
うーーーーーーーんんんん………
「男子うるさい!静かにしてよ!」
「はあ?女子の方がうるさいじゃん!バーカ」
およ?これはアレだな。
小学生あるあるの1つ、男女間戦争だね。
理由はその時々で変わるけど何かにつけて男女の間で「ちょっと男子!」とか「うるせえ女子!」とかしょうもない争いが起こるんだよね。
私も湊士君もこれに関しては総スルーしてるんだけど…
は!もしかしたら!
この男女戦争止めれば友達出来るのでは?
停戦条約結べば行けるのでは?
来た!コレだ!これで勝てる!
「ちょーーーっと待った!」
「「……???」」
私は声を張り上げて二人の間に入っていく。
男子の方は確か佐藤君で、女子の方は能代さんだったな。
佐藤君は男子でサッカーしに行く体育会系のわんぱく少年って感じで能代さんはクラスの規律を守る委員長って感じの子。
そりゃソリも合わないよ。
「喧嘩したらダメだよ!仲良くしようよ!」
「うっせバーカ!死ね!」
私がお節介を焼くと案の定、佐藤君は反発してこちらに殴りかかってきた。
あーあ、こいつ親に女子殴っちゃダメって教わらなかったのかな?
それともそこまでおツムがないのかな?
仕方ないなぁ。
私は殴りかかって来た佐藤君の腕を掴むと思いっきり握ってやる。
ほーら女の子の手だよ?喜べよ。
「痛い痛い痛い!!!」
「えー?どうしたの佐藤君?どこが痛いのー?私分かんなーい。ね?能代ちゃん?」
「ひっ、あ、う、うん」
え?今『ひっ』って言った?怯えてんの?
あーこれは罪重いなー、女の子怖がらせるとか佐藤君ほんっとギルティ。
これはキツいお仕置きが必要だね。
「湊士君」
「ん」
「お願いね?」
「ん」
湊士君に佐藤君を手渡すと、湊士君は彼の襟をつかんで引き摺ってった。
何処に連れてかれたかは私もわからん。
まあ、何とかしてくるでしょ。
「大丈夫?能代ちゃん。ああいうのはね、ほっといた方がいいんだよ」
「で、でも、先生が」
「叱るのは先生のおしごとだよ。ルールを守るのはいい事だけどそれを他の友達にまで押し付けたらダメだよ。窮屈だよ」
「……でも」
納得いかない様子。
そりゃそうだ、ルール守るのは正しいのにそれを見過ごせって言ってんだもん。
能代さんみたいな人には耐えられないだろう。
でも、それでいちいち注意してる方が自分の時間が減って無駄な気がするんだよね。
それに気付けばもっと楽しいと思うんだけど。
「能代ちゃんは佐藤君に怒るの楽しい?」
「…楽しくない」
「楽しくない事に時間かけるの勿体無いよ!もっと楽しい事に時間を使おうよ!」
これで伝わってくれ!これ以上の語彙力は今の私では無理だ!
他人の説得なんて殆どやった事ないから何が正解なのか全然わからん。
「…わかった。ほっといてみる」
「うん!それがいいよ!ほら、一緒に遊ぼ!」
良かったー納得してくれて。
で、この後流れるように遊びに誘った能代燈ちゃんと私は仲良くなり、燈ちゃん、深月ちゃんと呼びあう仲になりました!
やったね!友達1号だ!
あと、なんか湊士君に連れられた佐藤君は湊士君と仲良くなってて燈ちゃんに謝ってました。
2人は仲直りして偶に話したりするようになってた。
けど、時折また乱暴しそうになった時、ふと動きを止めてガタガタ震えだし、ごめんなさいと何度も呟くようになった。
おそらく犯人であろう湊士君を横目で見ると、砂城を崩した時を思い出した様な渋い顔で佐藤君の事を見てた。
…やーりすぎちゃったのね。
あともう1話あります。