第16話【ぷるぷる】友達を!作ろう!【私悪いようじょじゃないよ】前編
遅くなりました!
だがモチベが上がらなーい。
小学校に入学して、そろそろ教室の雰囲気にも慣れ始めてきた今日この頃。
私と湊士君はとある問題に頭を抱えていた。
「どうしよっか湊士君…」
「僕は深月ちゃんが居れば別に」
失礼、私だけだった。
友達が!居ないんだ!
皆さんお忘れだと思うのでもう一度言っておくと、私は『元』男だ。
女子の友達の作り方なんてこれっぽっちもわからない。
で、まごまごしてる間の湊士君と言えば男子に誘われても断固として私の傍から離れようとしない。
人見知りかと言えばそうじゃなくて、多分私が遊んでないからだと思う。
だから私に気にしないで遊んでいいよ?と伝えてもやっぱり離れない。
お陰で湊士君にも友達は居ない。
…湊士君のコレは依存なのだろうか?
将来メンヘラとかヤンデレの道に進ませないように気をつけなくては!
話が逸れましたごめんなさい。
とにかくだ!
男でも女でも誰でもいいから友達を作らなくちゃ!
班で別れて活動する時に、話せる人が1人も居ない時の気まずさは私が1番知ってるだろ!
何とかしなきゃ。
と、私はみんながドリルを一生懸命やってるなか、1人そんな事を考えていた。
あ、授業中です。
さっきの会話はアイコンタクトでやってました。
え?ドリルをやれって?
いや、全部家でやっちゃったからやる事ないのよ。
湊士君も同様ね。
小一の頃なんてゲーム機持ってる奴の方が少ないでしょ?
ましてや私、女子ですし。
周りにやる人居ないとホントにやらないよねー
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昼休み。
「ねぇねぇ!何お話してるの?」
「えーと?」
「私、深月!よろしくね!」
私は女子が集団で話をしてる所にケツイを固めて参加してみた。
聞いてると、土崎さんという方はピアノのお稽古をしているらしく、最近新しい曲を弾けるようになったとか。
田沢さんは何キュアがカワイイとか。
アイドルがどうとか、あの子が何してたとか。
正直に言おう。
無理だぁ!(涙)
アイドルとか何キュアだとか私テレビあまり見ないし!
ピアノのお稽古とか私そんな優雅な習い事してないし!
全く話に着いてけない。
だから私は仕方ないので、
「へぇー、凄いね土崎さん!将来はピアニストだね!」
「えー?そーかなぁ」
「うんうん、やっぱり○○キュアはカワイイよね!しかも強いし!」
「そうだよね!私はピンクが好きー!」
「あ、私も私も!」
「アイドルのダンス踊れるの?凄い!やっぱ大嵐のメンバーはカッコイイよね!」
「うん!アリサ、小野くんが好きなのー!」
と、話を聞いた情報だけで上手くよいしょしてました。
もう少しテレビを見ようと思いました。
しかもそれで終わればいいのにどんどん人が集まる集まる。
あーもうメチャクチャだよ!
助けて欲しいなーと湊士君に視線を送ると、
「が、ん、ば、れ?」
喧しいわ!
いや、口パクで話してたから喧しくは無いんだけど。
いいから助けてよ!
来るだけでいいから!
来ればモーセの海割りの如く女子掃けてくと思うから!
案の定、湊士君が近づいてきたら女子が割れた。
私への道が出来た。
「…こういう時、僕はどうしたらいいの?」
笑えばいいと思うよ。
後編も頑張って書きますorz