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短編集  作者: 如空
4/5

達成と喪失

ほぼ自動筆記状態で書いてみた小品。

何かをやり遂げると、達成感が得られる。


そう、聞いたことがある。


だが、本当だろうか?

私は、つくづく疑問に思っていた。


私の場合は、達成感よりも、虚脱感、そして、何か次にやることを探さなければという焦燥感に駆られる。


やり遂げたというよりも、終わってしまった、という感覚。


自分の中のある側面が死に、別の側面に引き継がれるという感覚。


達成は、ある意味では死だ。


私が何かを達成したときは、その後のことを、他者が勝手に進めてしまうようになる時だ。


もし私がそれに抗うことがあれば、私はまだそれを達成してはいないということだ。


「達成感で歓喜の涙を流す人っているでしょ。でも本当はあれって、本人も気付かないだけで、喪失の涙なんじゃないかしら」


そう言った君は、君を振って振って振りぬいた私が、遂に君を受け入れることにしたとき、歓喜の涙を流した。


あれもまた、喪失の涙だったのだろうか。


君は、私を手に入れることで、私を失ったのだろうか。

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