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短編集  作者: 如空
3/5

真に強すぎるチートのせいで、話が続かなくなってしまいました

ファンタジーもの…に見せかけた、風刺かもしれません。

電車の飛び込み自殺の巻き添えを食って、私は死んだ。


そして、神なる者から、ある能力を授かって、転生した。


勇者となった私は、その能力のせいで、世界のありとあらゆる悪を、一瞬で滅ぼしてしまった。


その能力は、「私の敵を、そもそもなかったことにする力」と、「世界に散らばるすべての敵を感知する力」。


チートは、強力過ぎた。


ほのぼの生活?


あれも、ほのぼのに見せかけていても、ハプニングが起こる。

ところが、全ての悪が消えてしまったこの世界では、ハプニングなどおきようがなかった。


真に強すぎるチートは、話を続かなくする。

チートと言いつつ、所詮は神ならぬ人間の扱える能力だから、何とかお話になるのだ。


それは、中途半端な強者、と言ってもいいかもしれない。


結局、最強の神が自ら戦うことが少ないのも、そういう理由なのだろう。


しかし、その中途半端な強さにあこがれること自体が、人間の弱さなのかもしれない。


結局、人間は人生を持て余し、快楽と快感を追っているから、適度な快感が得られる程度の、何とも言えない微妙な強さに憧れるのだ。


真の最強は…最弱の屈辱感こそないが、退屈だ。だから、私は語るのを終えよう。


グッド・バイ。

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