表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
短編集  作者: 如空
2/5

ねえ、競争って知ってる?

これは、ショートショートというやつですね。ジャンルはSF。

競争には、偶然の要素が働く。

偶然は、実力が拮抗している場合に、特に強く働く。


初期位置、環境、時の運。


そういった、自分ではどうにもできない要素の違いだけで、全てが決まってしまうこともある。


三億もの小さな細胞が、たった一つの細胞をめぐって競うとき。


何百万もの文化的遺伝子、ミームが発信され、氾濫する情報の流れの中で浮上を狙うとき。


「ねえ、競争って知ってる?


余程の才能がない限り、結局は運で全てが決まる。公平に見えて、公平ではないシステムよ」


あの時、彼女はそう言った。ただ、そう言ったのだ。


そして、彼女は、競争に敗れ、僕は、競争に勝った。


理由などない、偶然。


そこには、達成感などなく、残ったのは、虚無感だけだった。


だって、そうだろ?

私は、宇宙人の道楽で断行された、全地球人類のバトル・ロワイヤルを制した、たった一人の生き残りになってしまったのだから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カクヨムコンに全部門1作ずつ、計6作エントリー中です!こちらもよろしくお願いします。
カクヨムの執筆作品一覧
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ