第3話
ゲバルト。
ザガ、国軍の連合軍と反乱軍が衝突中。
ザガ帝国軍はさすが軍事業に特化してるだけあって戦いに長けている。反乱軍は押されぎみでこのままいけば鎮圧できるとこまできた。
サイキは剣を構え次々と相手を倒していく。
「そろそろ終わりか?」
剣は人になり、辺りを見回していた。が、ある一点を見たとき表情が消えた。
「剣?」
剣の見る方向を見れば、1人、男がこちらへ歩いてくる。
男は剣と向かい合った。そして、胸に手をあて頭を下げる。
「お久しぶりです。我が王よ。」
男はニィと笑う。
「なぜ…。」
剣の握った拳が震えだす。
「なぜ?ここにいるのか?でしょうか。」
男は剣の頬を撫でると、
「あなたを消すために決まっているでしょう?」
「貴様っ。」
剣の攻撃が男に向かうが、男はそれを避け剣に反撃をするかと思われた。
「え?」
サイキは自分の胸に手をあてる。どんどん血が溢れてくる。男は剣ではなくサイキを攻撃したのだ。サイキは倒れた。
「あ…ああああああっ。」
剣の叫びと同時に放出された覇気によって周りの者も倒れていく。
「剣っ。ダメだっ。正気に戻れっ。」
鞘が到着し、叫ぶも剣には届かない。
男は剣の額に手をあてると剣は倒れていく。剣を受け止めた男は光と共に剣を連れて消えた。
「止水、なぜ?」
鞘は二人が消えた場所を見つめた。