自家製ケーキと親父
その喫茶店は自家製ケーキで有名な店だ。
湾岸線にあるそこは、よくツーリング客で賑わっていた。
轟音を立ててハーレーダビッドソンの集団が駐車場に停まる。
7人のいい年をした親父ががその店に入ってゆく。
注文したのは自家製ケーキのセットだ。
彼らは楽しそうにツーリングについて話しながら、ケーキを口に運ぶ。
彼らはケーキセットで小腹を満たすと、代金を支払って店を出てゆく。
これからまたツーリングを楽しむのだ。
バイクのセルをかけ、1台1台を列をなして、湾岸線を爆進する。
いつまで経っても変わらない、「永遠のボーイ」達がそこに居た。