◆レイモンド編 用語説明
◆ファイヤーバイソンの肉
……沼地に生息する全身が炎に包まれた闘牛。魔物の一種であり、普段は温厚だが群れの仲間が1頭でも襲われると、群れ全体で反撃に出る。通常、ファイヤーバイソンは10頭程度で群れを成し、その危険度からその肉は高級食材として扱われる。
リオンの味覚では牛肉に近い。
◆ナスルビー
……赤く宝石のように輝いて見えるナス。味は、日本の物と変わらない。
◆ラビアム
……貿易が盛んな大国。海が近いために港を開き、他国への輸出輸入を主に船を用いて行う。海産物が多く取れ、それを生かした料理が有名。
ラビアムが取り扱う商品はどの品々も質が良いが、特に布材は人気が高い。特に「ラビアムの絹」は貴族女性が好むような一級品であり、それを用いた服を一度は着てみたいと憧れる者が多い。
◆チイロット
……成人男性の身長分あるほどの巨大な野生の鳥。性格は極めて凶暴で、近づいてきた者を足とくちばしで攻撃する。入手が困難なこともあり、その卵は高級食材として扱われる。
成体の身体が大きい分、その卵も他の鳥よりも二回り以上大きい。卵の殻は白地をベースに、こぶし大の緑色の水玉模様である。ちなみに、恐竜は生まれたりなどはしない。
◆エルタック
……朝告げ鳥と同様に、養殖されている乳牛。そのミルクの味は濃厚で味わい深い。
オスは繁殖に使われた後に、肉牛として処理される。しかし、その肉牛としての価値は高くなく、庶民的な値段で購入できる。
◆ライトアップル
……見た目はリンゴのように赤く熟した果実。冬にしか実らないパンプ王国の名産品。酸味があるものの、糖度は充分にある。
高品質な物はそれなりに値が張るが、質の悪い物は庶民でも手が届くほど良心的な値段。
◆異世界の国々
……パンプ王国をふくめ、全7ヵ国ある。他にはラビアム国、ヴァイス王国、ルージュ帝国、ブル国、ゲンレ国、リロウ国がある。
◆クルポの実
……ピンクサファイアのような透き通った桃色の果実。形はひし形をしている。質のよいものは、淡いコハク色の光をまとう。値段については質のよさにより、ピンからキリまである。
味は熟したブドウ、食感は弾力がややありグミのよう。
◆あべこべボックス
……見た目はオシャレな木製小箱だが、立派な魔道具。高級志向なのか、繊細な模様が彫られている上、表面もワックス加工されている。ショッキングピンクの煙に包まれたら最後、半日間言おうとした内容と反対のことしか話せなくなる。
元々は、「ツンデレなかわいい恋人の本音が知りたい」と望んだ若者の男性が依頼した特注品。しかし、それを店長代理であるカプリースが気に入ってしまったがため、頻繁に悪用している。
本人の頑張り次第でその効果は軽減できるが、非常に難しい。
◆ワードック
……牧羊犬の役割を果たしている。忠誠心が強く、主人の命令には従う。
体の大きさはシルバハスキー並。非常に大きい。