◆ルイス編 用語説明
ルイス編で出てきた用語の解説集。
忘れてしまったときなどにどうぞ。
◆パンプ王国騎士団
……第八部隊まで騎士団が存在しており、各部隊の人数は、約三十人。ただし、第二部隊と第三部隊は人数が多く、それぞれ六十人である。
第一は王族の身辺警護、第二は王城警備、第三は王都警備をつかさどる。第四部隊以降は地方に勤務の部隊であり、国境や魔物が大量発生しやすい場所に配属している。
第一部隊が一番栄誉ある仕事であり、それ以降は第二部隊、第三部隊というように順列が決まっている。
◆朝告げ鳥
……ニワトリのように養殖化されている鳥。ただし、外見はニワトリのように羽毛は白くなく真っ黄色。朝には決まった時刻に目覚まし時計代わりにけたたましく鳴く。ちなみに、その騒音を止める方法はない。
◆獣人族
……見た目は人間だが、人の耳の部分に獣の耳、シッポが生えている。
猫の獣人、狼の獣人、ウサギの獣人、クマの獣人など、獣といっても様々な種類がある。
獣人の国が存在している。
◆人魚族
……童話にあるような、上半身が人間で下半身が魚みたいになっている人達。普段は海の底に暮らしており、滅多に地上には出てこない。
非常に歌が得意であり、その歌の魔力で天候も操る。海上の天候が急激に変化した場合には必ず彼らが関与している。
遭難を恐れて、船乗りの人達は絶対に人魚族を怒らしてはならないという言い伝えがある。
◆竜人族
……人と竜の両方の姿になれる種族。寿命は人の2倍から3倍長く、普通の寿命は300歳。見た目も人と比べてゆっくり変化していく。
竜の姿の時には自由自在に空を飛べるため、竜人族の住処は人間が入りにくい山の奥地いわゆる、秘境ににある。人間嫌いの種族であるため、不便な場所に住処を築いている。
種族の人口数としては、最も少ない。
◆エルフ族
……耳の先が長くとがっている種族。寿命は竜人以上に長く、500歳から600歳まで生きる。自然と寄り添うように生活しているため、精霊から派生した種族みたいな扱いをされている。
エルフ族はそもそも他の種族自体と関わり合いたくないようで、森に隠れて生活を送ってる。彼らが住む森は、人間などが入らないように魔法をかけて迷いの森みたいになってる。その迷いの森に許可なく侵入した者の中でも行いの業の深さによっては、二度と森の外の出れなくなる者もいる。
◆真実を映す鏡
……花祭りのときに露天商でリオンがルイスから買ってもらった手鏡。鏡の裏の木製の土台にある、綺麗な女性とその周辺にある植物のツタの彫刻が見事な逸品。
手に取った者の真に見たいと願った物を映し出すものと言われているが、その真偽は明らかになっていない。
◆サニービ―
……見た目はミツバチと変わらないが、小型犬くらいに大きい。モンスターだが温厚であり、人間から危害を与えなければ攻撃をしてこない。しかし、攻撃の方法は集団でその針で攻撃するという極めてえげつないものなので、敵対は得策でない。
彼らとうまく取引できれば、春にはおいしい新蜜が入手できる。
◆カレイドストーン
……一見、単なる灰色の小石のような鉱石。花祭りの時期のみに出回る品。
贈りたい相手を思いながら素肌で触り続けると、それに合わせて花の形に変わる。また、色も変化し、何色になるかは予想できない。透明度が高ければ高いほど、その相手への想いが純粋な物であるとされている。
◆魔法について
……魔法には属性が存在し、「光」、「風」、「火」、「水」、「木」、「土」、「闇」があるとされている。各属性に精霊は存在し、彼らは自在に自身の属性魔法を操ることができる。
人によっては複数の属性を持つこともあるが、所持する属性が増すほど、その該当者になる可能性は低くなる。複数の属性を持つ者は、大概が貴族所縁ゆえんの者である。
また、種族によって持ち合わせる属性に偏かたよりがある。人魚族は「風」と「水」、獣人族は「土」、竜人族は「風」と「火」、エルフ族は「木」のみを持つとされている。
人間に多いのは、「風」、「火」、「水」の属性である。王族には「光」の所持者が現れやすいとされる。「闇」の属性所持者も現れることもあるが、成人になる前に自身の体が蝕むしばまれ、長生きできず息絶えるとされる。他の「土」「木」の属性を持つ者も人間にはいるが、大抵が他種族と血が交わったものであり、忌むべき存在とされている。
◆バジリスク
……大蛇の怪物。遭遇した者は須らく命を刈り取られるとされる。
バジリスクの目には見た者に石化の魔法をかける効果がある。そのため、バジリスクの一対の瞳を認識した瞬間、その者は物言わぬ石へと変わり果てる。
非常に危険であるため、バジリスクの討伐は通常5人以上の腕利きの者複数人で行われる。