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5話 ドラゴンとの戦い

目の前にドラゴン。


そうだった、そういう世界だった・・

でもこれはクソゲー過ぎる!

レベルゼロで出てきていいモンスターじゃない。

モンスターをハントするゲームの、黄色いイカレた動きをする竜のようだ。


「うわぁドラゴンだよ!どうする?さぁ!どうするのさ!?」

カナハが、この状況を楽しんでいるように見えるんだが、


「どうもしませんよ!詰みですよこれ。石のナイフごときじゃ歯が立ちませんよ!」


体長20メートルほどありそうなドラゴンが、

イノシシをバキバキ砕きながらひとのみした。

そんなんじゃせっかくの肉の旨味を味わえないよ。


そして案の定、こっちを向いた。


「カナハ!逃げますよ!」

俺たちはそこから逃げ出し、森の中に走った。


『ギィヤアアアアア・・』

咆哮が聞こえる。

上を見上げると、木々の間から、ドラゴンが飛んで俺たちを追いかけてるのが見える。


なにか・・・何か策はないか!!今俺には神から授かった力がある。

これを使ってこの状況をどうにか回避できないものか・・


「この先開けてる!」

カナハが叫んだ。


「やばい!ストップだ!」

森が開ける手前で俺たちは止まった。


ドンッ!という振動とともに俺たちは倒れこんだ。

ドラゴンがこの先開けた50メートルほど先に着地した。


「回り込まれた・・・」


「ハルミチ。地面に手をついてイメージして」

初めて名前で呼ばれた気がする。


「何をイメージするんですか?」

「奴を倒す方法・・なんでもいい」

だからそれが知りたいんですよぉぉぉお!!


『グゥァアアアアッ!!』

ドラゴンは木々をなぎ倒し、狂ったトカゲのように俺たちに突っ込んできた。


!!!来た終わる!!!地面に手を置いてイメージ!?なんでもいい?

・・・そうだ!木で縛れないか?!


地面に手をついてイメージした。ていうかもう声に出した!

「この木全部倒れてドラゴンを縛れ!!!」


バキバキバキバキバキバキバキバキッ!

幹が人の胴ほどある木々が倒れてドラゴンに覆いかぶさり、

魚をはさんで焼く網のように、ドラゴンを地面にギュッと締め付けた。


『ガハッ!』

ドラゴンが血を吐き出した。


「お願いだ!!そのままつぶしてくれ!!」

俺は地面に土下座した。


ギギギギギギギギ

木がしなり、ドラゴンをさらに締め付ける。木はほぼ地面についていて

ドラゴンは、糸を締めすぎたハムみたいになっている。


『ガァアアアアアアア!!!』


しぶとい!まーだ生きてる!

なにか・・・とどめを刺せるもの・・そうだ!

先端のとがった木の杭を、地面からドラゴンの腹に突き刺すイメージをした。

しかし土から木を出せるのか!?でるやろ!そもそも木は土から生えてくる!しらん!

今この状況では、この発想が精いっぱい!


「木々よ!つらぬけ!」


ドドドドドッ!

イメージ通りに地面から木の杭が4本出てきた。

木の杭はドラゴンの腹を貫通し、ようやく動きを止めた。


「カナハ!大丈夫ですか?」

「うん!やったね!」

「またすぐ転生かよと一瞬頭をよぎりましたよ」

「アハハ、ボクも人生短すぎ-って思ったよ」


グダグダだったが、何とか倒せた。

ドラゴンを倒したこの周辺がひどい。

木々は倒れまくり、つぶされたドラゴンの体液まみれだ。


「これどうする?」

「持って帰れないし、食べられそうにもないし、このままだとなんかまずい気もするので燃やしていいですか?」

「うん、あ・・ちょっと待って」



カナハは、ドラゴンにひざまずき、祈った。

「われらを守ってくれた木々よ。ありがとう」


木々への感謝だった。慌てて俺も祈った。

「ありがとうございます」


ドラゴンと倒した木々を燃やし、

今日のところは、もう川に行くのはキャンセルして家に戻った。


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