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4話 あたらしい朝

あたらしい朝が来た。希望の朝だ。


別々に離れて寝ていたはずだが、夜は肌寒かったので、

目が覚めた時は、カナハが俺に抱き枕のように抱きついて、一つの布団で寝ていた。


久しぶりの柔肌にとてもありがたみを感じたが

それ以上のナニかは何もない。


カナハも、そういうナニかには

あまり興味なさそうなので助かる。


そもそも見た目だけなら、この二人は親子だ。

誰かに会う場合は”親子”設定でいこう。


「おはようございます」

「んんんぉぉおはよぅ・・オヤスミー・・」


また抱きついてきたが、そっとはらいのけて

掛け布団をかぶせた。


この人は天界にいたときから仕事サボるような人なので

朝が弱かろうことは容易に想像できた。


特に何を急ぐ必要もないのでゆっくり寝ててかまわない。のんびりライフの始まりだ。


できることが増えたので、かぶるだけの布服を、ちょっとレベルアップした。

なにせ縫製までイメージしてしまえばある程度の服ができる。

カナハは、古墳時代風にして、結び紐と、草履を寝ている傍に置いた。

俺は浴衣風にした。


今日は武器を作る。水源を見つける。

マイクラよろしく、素材を石にアップグレードしよう。


武器はいろいろ考えたが結局ナイフにした。

ナイフを石で作る。そこそこ大きい固そうな石に手を当ててイメージすると、

ゴリゴリ言わせながら変形していく、柄は石のまま、

石ナイフは消耗品になると思うので、何個か作った。


鞘を木製で作り、納刀できるようにした。

二刀流で持てば、かっこだけはアサシンっぽくなる。

色気出して、ちょっとトルコの刃側が曲がったナイフを作ってみた。

かっこいい。けど重い。

やがてカナハが起きてきた。


「おはよ」

「おはようございます」




「服ありがとう。気に入った。」

縫い目の粗い布でできた古代の編布を着ていたカナハが

ひらりと回ってみせた。


「いえいえ、さすがにバージョン1、0はしょぼすぎたので」


ためしにカナハに聞いてみた。

「いっしょに水場を探しに行きます?」

「うん、行く」

ちょっと意外だった。行かないって言うキャラだと思ったんだけど。


というわけで二人で出かけることにした。


家がわからなくなると困るので、

長くて細いロープを作り、家の近くの木に結び付けて、残りを手に持ち、

ロープで足跡を残すようにした。


カナハにもナイフを持たせ、

「獣とか見つけたら教えてください」

「うん」


ここは鬱蒼とした森ではあるが、日の光は枝葉の間からしっかり差し込でいて、

陰気な迷いの森という感じではなく、明るい森で心地がいい。


比較的歩きやすい獣道のような所をふらふら歩いていると

森が開けてきた。と、その時、この世界最初の動物に出会った。


「カナハ!伏せて!」


声をひそめ、二人静かに地に伏せた

イノシシだ。でかい!俺と同じ背丈ほどある。


頼む!通り過ぎてくれ!

フゴフゴ地面のにおいをかいでいる。なんか・・かわいいな。

とか呑気なこと考えていたその時、聞いたことのない方向が聞こえた


『ギィヤァアアア』

バササッ!ドン!


上から何か降ってきて、俺たちは地面の揺れでしりもちをついた。


イノシシがわしづかみにされている。

そう、この巨体を鷲掴みにできるもの。


ドラゴン!


終わった!詰んだ・・・


挿絵(By みてみん)


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