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35話 夫婦生活

彼らと別れて、俺とアルマは宿屋に戻った。

アルマがべろんべろんに酔っていて、さっきから黙り込んでいる。


「さぁ、寝ましょうか」

「はい!」


ボフッ!


返事と同時に、俺はベッドに押し倒された。

アルマがそのまま俺の上に馬乗りになる。


「お酒飲みながらあれだけ夫婦生活の話したらもう私、我慢できるわけないじゃないですか!」

「ア、アルマさん?」


俺の上着を脱がしだした。

はやい!ちょっと抵抗したはずがスルルと脱がされた!

さすが元人妻!


「ハァ……ハァ……いいですよね、ハルミチさん! 昨日からもう限界なんです!」


やばい!スイッチ入ってる!


「んんんんっ!」


ぐおっ!抱きしめられた!

農家の女チカラつよっ!


胸で顔が締め付けられて!きっ・・気持ちいい!ちがう!


なんとか体勢をひっくり返し、俺がアルマの上に馬乗りになった。


「ハァッ・・・ハァッ」


アルマが目を閉じ、ふっと力を抜いた。今だ!


「眠れ!」


アルマのおでこに手を置いて能力を行使した。アルマはすぐ眠りに落ちた。

あわてて眠らせたから、すぐ起きるかずっと起きないか分からない。


……きちんと催眠をかけ直すか。そうだ。

アルマのおでこに手を置いてイメージ。


明日の朝はスッキリと目覚められるように。

そして――夫婦生活を満喫できる夢。

時に激しく。

時に優しく。

時にねっとりと。

君の思うままにハルミチをもてあそび、

君の思うままにハルミチはバッキバキのギンギンになり、

君の気が済むまで。

君の欲望が果てるまで。

満足できる夢を見て眠れ!


「真夏の夜の夢!」


なんんんじゃこれ!!!こんなイメージ伝わるのか?


――しばらくすると。


「ハ、ハルミチさん……!」

「はいぃ!?」


寝言だった。つい返事してしまった。


やがてアルマが寝言で喘ぎ、悶えだした。声が激しくなっていく!

こ、これはいかん!俺は夢の中でアルマに何されてるんだ!

こんなんずっと聞きながら寝れるかっ!拷問だ!


架空のムスメよ!たすけておくれ!オ、オラどうしたらいいだ!


『アルマさんのこと嫌いじゃないんでしょ?なんで受け止めてあげないの?……てかその魔法、バリウケるw』


そうだな。

アルマのことは嫌いじゃない。


……なんでだろうな。



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