31話 ギンギンのハルミチ
ベッドに入り、目を閉じる・・・眠れない。
そう、いま隣の部屋でアルマが寝ているからだ。
アルマがオレに好意を寄せてくれている事は、もう流石に分かる。
村に行けば真っ先に手を握って、いつも嬉しそうにくっついてくるアルマが
オレの家に泊めてくれと言い出し、オレは深く考えもせず快諾し・・・
今、一つ屋根の下で二人きり。
もし仮にアルマが寝室に入って来たりでもしたら、オレの老いたハルミチは
たちまち若さを取り戻し、反り上がったフタマタセになってしまう。
ヤバい。下心ギンギンで眠れないんですけど!
カナハはまだ俺の娘枠で済んでいるが、アルマはそうはいかない。
美しいイナカ娘で年頃の未亡人。なんだこの完璧な設定は!
たのむ!架空の娘よ、今こそここに現れてオレを戒めてくれまいか!
『家族も応援してるっぽいし、別に拒否る要素ないのでは?』
くぅぅっ!そうだけども!そうじゃないんだ娘よ。
今聞きたいのはそういう答えではない!
じゃぁどういう答えが欲しいんだ。俺はいったいどうしたいんだ!
それが俺にもわからない。俺は今アルマの何者でもない。
あかん・・これ今日は寝れないな。
あそうだ!自分に催眠をかけられないか?
もしできたら、もはや錬金術じゃないなこれ。
『老いに向かう我が体よ。安息と安らかなる眠り・・』
おいおいちょっと待て、これ永遠の眠りっぽいなだめだ!
『明日の朝の太陽の光を気持ちよく浴びたいので、
スヤスヤと爆睡できるように、体と心と脳みそと呼吸を整えてください!』
・・・・・スピー




