22話 ハルミチの水
アルマとマグヌスの家に急いだ。
カナハは客間のベッドに寝かされていた。
「マグヌス、アルマさんありがとうございます!」
「ひとまず呼吸はできてますし、他に外傷などもないようですが・・」
見た目は寝ているだけのように見える。
御神木の再生の後、倒れた。しかし、獅子もほぼ同時に出現した。
アレは御神木の養分を吸って完全出現の機を伺っていたというオレの仮説だが、
急に出現する際にカナハの生命力が巻き添えになったという可能性もある。
とにかくいつもの生成?再構成だ。カナハのおなかに手を当て、祈っ・・・
「・・・ううん、」
俺が力を使う前にカナハが目を覚ました。
「!?カナハ!?」
「ハルミチ・・・オハヨ」
カナハが起き上がり、オレの手を握った。
そういえばここでは師匠っていうの忘れてた。
「大丈夫ですか?体のどこかに違和感とかないですか?」
「うん・・・」
「喉とか乾いてませんか?おなか減ってませんか?」
「・・うん・・・あ!じゃあ、ハルミチの水が飲みたい」
「え?は、はい・・」
”ハルミチの水”と言われ、マグヌスとアルマが俺に視線を向けた。
「コ、コップを持ってきますね」
「すいませんありがとうございます」
アルマが気を利かせてくれた。
コップに俺の水を・・そうだ、魔法的な呪文で出さないと。
「ア・・アクア?」
水をイメージしたオレの手から水が出て、コップに注がれる。
二人にまじまじと見られてる。なんだこの・・恥ずかしい感覚は。
カナハがその水をごくごく飲み始めた。
「っっぁああ”っ!おいしい!もういっぱい!」
「え?はい」
カナハはもう一杯、ぐびぐびと飲み干した。
「ハルミチの水、そげーんおいしいと?」
「私も気になります!」
「い、いや普通の水ですから!」




