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12話 マグヌスのお泊り

家に着いた。空はオレンジ色に染まり、日は山の背に隠れようとしていた。

要は夕暮れだ。


つかれた・・いや、そんなに疲れてないな。

この世界に来てから、くたびれる感覚があまりない。


「うおおおっ!なんばいここ!」

マグヌスが叫んだ。そして、鎖が外れた犬のように走り回った。


「ようこそわが家へバイ」

カナハが自慢げに手を広げて歓迎した。

「バリすごか家ばいこれ。全然小屋やないやん」


水車についている謎の機械、窓ガラスなど、

少なくともあの村にはなさそうなものを不思議そうに見ていた。


いただいた野菜や果物を釣り具用の納屋に入れた。

釣り道具で結構スペース使っちゃってるな。

農耕するので、本格的な納屋を別に作るか。


「よし!ごはんをつくろう!」


野菜、果物をたくさんもらったが、鶏肉も、毛をむしって内臓を取り除いた状態で

何羽かいただいた。新鮮なうちに使っていこう。


外の窯に火をおこして、鶏肉を焼き、野菜スープと、小麦をこねて

イースト菌はないので、こっそり能力でナン生地を作り、窯で焼いた。


「できあがり!!」

「うぉーー!うまそう!」


空はもう完全に暗くなっていたので家の中で食べよう。


「うわ!家の中なんでこげん明るいと?」

「フフ。私の魔法w」

こらこら語尾にwはやすな。嘘つくならきっちり突き通しなさい。

補助光代わりに何個かランタンも置いてある。


果物もたくさんいただいたので、ちゃんと絞り器を使って

しぼりたてジュースを作った。


「よーし!おあがりよっ!」

「いたーだきーますっ!」

「???いたーだきーますっ」

マグヌスもつられていただきますした。


「うんまっ!」

「ちか〜っぱ美味いっちゃけど!」

「よかよか!」


やっぱり手作りはうまいな。食材が増えたのもあるが、

錬金より100倍うまい。これから務めて手作りするか‥


「ハルミチ料理教えて。ボクも料理したい」

「まじか!たすかります!」

「いままでどうしよったと?」

「ハルミチが錬・・つくってた」


カナハが料理してくれたら本当に助かる。


「ごちそうさま」

「ふぅ・・ばーりうまかった」


体はまだ起きてるが、今日は気持ち的に早く寝たい。

「お風呂にお湯入れるからはいれる人から入ってねー」

「おふろ?」


「あったかいお湯だよ。あったまるよー」

「なんなんこの家ヤバすぎるっちゃけど」


「ボクといっしょに入る?」

「は、はだかで入るっちゃろ?お、女と一緒に入れるわけないやん」

お年頃の発言だ。


「じゃぁ俺と一緒に入ろう!」

「お、おう」

マグヌスが一瞬、残念そうな顔をした。


二人で体を洗い、お湯で流す。

「やべー!あったけー!なんじゃこりゃぁ!」

マグヌスが恐る恐る湯船に入った。

キャラからしてザブンと行くと思ったのだが、割と慎重派だった。



「マグヌスは年齢いくつなんだ?」

「18歳」

見た目は15歳くらいに見える。


単純に前世の3倍だと45歳だが、おそらく子供の時代は前世と似たような時間軸で成長して、成人してからの年月が長いのだろうか。


「ハルミチ、今日はありがとうございます。

カナハとハルミチが村に来んかったらオレ死んどったけん」


「君はきっと、まだこの世界でやることがあるんだよ」


「やる事?」

「君の人生が終わりそうになったところに、俺たちが来たのはきっと偶然じゃない」


「何すればよかと?」

「それは俺にはわからない。君の人生だからね。時間はあるんだからゆっくり見つけていくといい」


「うん、わかった」

「おう!楽しく生きようぜ!あがろっか」


お風呂から出ると、さすがに疲れていたのか、マグヌスは暖炉で温かいリビングのソファで秒で眠りについた。


俺も自分の部屋でバタンと眠りに落ちた。


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