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「ゲーム」の思惑にはのりません。ヒロインは静かに生きたい  作者: 桃田


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第5話 義姉、学園へ

 忘れないようにゲームの事を細々書き留めていくというのは、読んだことがある。が、やっていない。


まあ、大きなポイントだけは忘れないように書き留めたけど、割とゲームの記憶があやふやなのであてに出来るかどうか判らなかったから止めた。


返って混乱の元になりかねないかも知れない。マルチエンディングだし。予想もしてなかった選択肢、あると思います。


そのかわりと言っては何だが、日記をつける事にした。何があったか、どう対応したか。男爵様や母の言動とか。そして、どうなったのか。母がやらかした後だから学園での私の噂話は確定だろう。


一応、ヒロインは私なんで、私の選択が大きいとは思ってはいる、だといいな。でも、マルチだから、何を選択してどんな状況になっているか、確認しとくべきだと考えたからだ。


これが一周目なのか二周目なのかは判らないし、本当はヒロインが悪役令嬢パターンも十分あり得そうだし。その場合でも多分、攻略対象者‘ズに関わらなければ、問題はないと思いたい。


 義姉関係とは別の話をしよう。転生者特典のこの世界にはまだない甘味や料理、道具とかを作る事については、無双はできない。


 この世界は日本のゲームが基礎になっているからか、洋風であって西洋の近世とかではない。色んな設備はそれなりに充実している。ボードゲームだって、沢山あるよ。攻略対象者と遊んだりするからね。

生活家電も充実している。


勿論、お菓子も豊富だ。攻略対象者とパフェやクレープを食べたりするシーンもあるので、洋菓子は様々な種類が用意されている。マカロンもフィナンシェも美味しいよ。新しい料理人のフルーツタルト、ガトーショコラ、絶品でした。


それに、ご飯も食べられる。パエリアとかリゾットとかがある。流石に炊き込みご飯は無いが、炒飯モドキはある。それともこれはピラフか、ピラフなのか。違いが解らない。


だが、なんちゃって洋風の世界だけど和菓子がなかった。洋菓子も嫌いではないが、お煎餅が食べたかった。塩っ辛いお菓子ってあんまり無いけど、時々無性に食べたくならない?

あと、大福も食べたかった。


米があるなら、米粉がある。お醤油はあったけど、餡子はなかった。

ということで、和風のお菓子を作った。手作りの煎餅やみたらし団子はそれなりに美味しかった。


餡子が無いのが残念だったけど、大福の中にカスタードやチョコクリーム、アイスクリームを入れたりしている。コンビニに売っていたよね。アイスクリームも美味しいよね。


なんちゃってがつく琥珀糖やわらび餅、片栗粉で作りました。ジャガイモがあったので。ゼラチンで作ったら、ゼリーだ。だから、片栗粉。あのほにょほにょ感が好き。


そういうのは、やりました。自分が食べたかったからです。あの後、新しく来た料理人のカルロスにねだって、作って貰ったのですよ。


最初は、私が作ったけど。素人のなんちゃって和菓子を、すぐに洗練させたお菓子に昇華してくれた。さすが、プロ。


でも、お煎餅は塩っぱいのがいいのに甘くされてしまったので、自分で塩っぱいのを作った。アンもね、煎餅は塩っぱいのがいいよねって言ってくれている。他の人には不人気だけど。お菓子は甘いものなんだって。


 カルロスは、色んなお菓子を作ってくれた。フルーツポンチに白玉を入れてみたり、中身がカスタードやチョコレートのお饅頭を作ってもらったり。カルロスが作るとね、お饅頭が一口サイズで、口の中でふわトロにとろけてしまう仕様になっています。


なんか料理人が作ると別物のような気がする。味は紅茶に合うように、工夫を凝らしてたのだとか。やっぱり、プロだよね。


これらのお菓子はうちのカルロス考案として、男爵家のみで食べられるお茶菓子として、ちょこっとだけ受けているらしい。私が考案なのは秘密にしてもらった。


いや、ふわトロのお饅頭は別格だし、私が作りましたは烏滸がましい。でも、それで何か認められるかといえば、別段何も無い。どこのお家にもそのお家ならではの物があるという。ちょっと珍しいお菓子という事で、好評だとか。


別段、真似された話も商品化の話もないし。だから収入に結びついてはいない。それでも、母が開くお茶会では、このお菓子も人気だと聞いた。それが男爵様の事業にも好影響を与えているとも。


ま、使用人のリップサービスだろうとは思うけど。お茶会なんかで忙しいから、余計に母は私に構わないのかもしれない。



 さて、そんなこんなで時が過ぎゆき、義姉が学園に入学した。

首席で試験を突破したという。やはり、すごい人だと思う。実は、義姉だけが受けている家庭教師は解雇されていた。でも、学園試験に関係があるものや語学に関しては、私も一緒に勉強していたんで維持されていた。


あの人は、とても賢い人だったから家庭教師がなくても独学で勉強して学園試験にはパスしてたと思う。家には図書室があり、かなり書籍が充実しているから。


家庭教師の事を考えると、ゲームでは、もしかしたら試験はトップでは無かったかもしれない。でも、上位だったんじゃないかな。


義姉は、学園へ旅立っていった。彼女の入学に当たっては、甘味として琥珀糖をプレゼントした。

私から直接だと食べて貰えないと思ったので、料理人のカルロスから渡して貰った。なんかちょっと、一安心。だからといって気を抜いて良いという訳でもないけど。


ゲームに参加しないために、私自身が、学園を落ちれば、行かなければ逃げられるのではと少しだけ考えた時期もある。ゲームでは、学園はここだけで、試験の成績でクラスが決まる設定だった。でも、現実は違った。スティルペース学園以外にも4つの学園がある。それからこの学園は、貴族のみが通うことができる。


入学するためには試験をパスする必要があるから、試験の結果が悪ければ別の学園に行くことになる。だから、試験を落ちるだけで運命は変わるだろう。でもね、魔法に関して学ぶならば、この学園が一番なんだそうだ。この学園の先生方のレベルは他の学園とは全く違うと、家庭教師の先生方は口を揃えて言っていた。


他の学園では習えない分野が、幾つもあると言われた。

そう言われると、行きたくなるでしょ。だから、学園には行く。でも、攻略対象者’ズとは関わらないのだと決心を新たにした。

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