表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者: 豚腸

ノゴーンは街中を歩いていた。

ツェツェグの町で花屋を営んでいるノゴーンは売るための花を摘むために花畑に向かっていた。

「この時期はオクルリヒゴタイが綺麗だな」

オクルリヒゴタイというのは濃い紫色の筒状の花である。ツェツェグの町の人から大変愛されている。

「売れてくれると良いなぁ」

ノゴーンは貧困であるため花を売ってなんとか食い繋いでいた。

しばらくしてオクルリヒゴタイの花畑がある場所に着いたが

「うそ...だろ...」

ノゴーンは頭の中が白く溶けるような衝撃を受けた。咲いているはずのオクルリヒゴタイが枯れていたのだ。

「なぜだ!!」

ノゴーンは怒り狂った。それと同時にこれからの生活の不安を覚えた。ノゴーンは花を売らなければ生きていくことが困難だと考えていた。

「ん...これは...」

ノゴーンは枯れたオクルリヒゴタイの隙間に綺麗な一本の赤い花を見つけた。ノゴーンはその赤い花を手に取ってじっくりと見て

「美しいオクルリヒゴタイだ...なぜだ?突然変異でもしたのだろうか」

ノゴーンはあるはずのない赤いオクルリヒゴタイを見て奇妙に思った。

「こんな珍しい花、高値で売れるぞ!」

ノゴーンは赤いオクルリヒゴタイを持ち帰って売ろうと考えた。しかし

「やめよう...この花は花畑の守り神かもしれぬ」

ノゴーンは一瞬金に目を眩んだがそれよりも花畑を守ってくれる神だと考えて摘むことを諦めて帰ることにした。

「これからどうしよう...」

ノゴーンは花畑の守り神を摘むのをやめたが金がないため生活は苦しいままである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ