プロローグ
『オギャーーーアーーーー』
『元気な男の子ですよー。お母さん頑張りましたね。』
出産に立ち会った医者が、そう告げた。
産まれた子供は、きれいな黒髪をしていた。
どうやら父親に似たらしい。
『大切に育てましょうね。あなたと私の子なんですから゛』
妻は照れながら、そういってほほえんだ。
『当たり前じゃないか!!こんなに可愛いもの大切にしない訳がないだろう!!!』
父親は、やさしくほほえんで、そういった。
『赤ちゃんて、みんなおなじ顔をしているって言われているけれど、全然そんなことないですね。この子は、特別可愛いです!』
『こいつは、100%、いや120 %ビッグな男になるぞ!!わっはっはっはーーー』
『あなた、名前どうします??』
『俺はもう考えてあるぞ!!』
『奇遇ですね。私も考えてあります。』
『じゃあせーのでいうぞ¨』
『せーのっっっっ!』
二人はいきを合わせて同時に言った。
『ジャン !!』
『気が合うじゃないかww』
『あなたはなんで、その名前にしたの??』『僕の名前、"ジャック"の頭文字と君の名前、"リーン"の名前をくみあわせたのさ』
『私も同じこと考えてましたw』
親バカでラブラブな会話をしている二人をよそに、隣の部屋でも、産声があがっていた。
無事に出産出来たようだった。
二組の夫婦は、家が隣同士である。
こうして、二人の子供がたんじょうした。
これが、後世にまで、名が知られることになるジャンがたんじょうした瞬間である。