4月13日/木曜日ー決着 その後ー
どうも、りゅうらんぜっかです。
初めての方は初めまして
前回の続きを読んで下さっている方は、ありがとうございます。
日程調整する回といったところです。
本当に短いのでサクッと読んで頂ければ幸いです。
それでは、どうぞ!
「やっはーっ!グーレイトォー!!」
「はいはい面白い面白い…」
「んー?やっはー!元気出せYO!」
「お前と相手していると本当に疲れるな…」
「ほめるなよっ。照れちゃうじゃない」
「あぁ、分かったからさっさと耳鼻科と精神科へ行ってこい…」
…
「でね!この冷却効果がまたすごいんだってばっ!」
「いやいや…俺にそんなこといわれても…」
「旧型より24.84%上昇して,保冷もばっちり!」
「いやそんな説明はお店でおばちゃん相手にしておくれよ…」
「んもーっ!辻村君はなんにもわかっていないんだからっ!」
「いいよ!最初っから,冷蔵庫の歴史から徹底的にたたき込んであげるよっ!」
「か、勘弁してくれ…」
…
「おや、辻村殿。元気がないですわね」
「そんなことないさ、俺はいつも通りだぞ」
「オホホ、わたくしの目はごまかせないですわよ?」
「な…」
「その目は…そう、昨日タンスに小指をぶつけましたわね?」
「な…」
「オホホホホ!わたくしにかかればそんなことお見通しですわよ?」
「いや、それはないんだが…」
「な、なんですって?そんな…馬鹿な…ありえませんわ…」
「当たらないのが普通だからな」
…
「…」
「…」
…
「それじゃあ今日は終わりにしよーっ。そうむ?」
「起立!」
「「さようならー」」
「つっじむらくぅん!一緒に…帰ろっ?」
「俺は俺の記憶にいるお前に帰って欲しいよ…」
…
「じゃ、また明日」
「おう、また明日な」
・・・
・・
・
いつもとなんら変わりない帰路を歩く。
戻ったんだ。
いつもの日常とくだらない雑談。
帰ってきたこの生活。
俺は彼女と出会う前の状態になったというのになんだ、この心にぽっかりとあいたクレーターは。
どんなことにもあまり感心が出てこない。
──黒羽
何度思い出したかわからない。
今日はいじめられていなかった。
約束した次の日だったから守って当然か。
黒羽が近くて果てしなく遠い存在となった今、俺は彼女を傍観することしかできない。
それで、それでいい。
黒羽がいじめられなくなら。
空にはどんよりとした雲が広がりつつある。
早く帰らなければ大雨を喰らってしまう。
「…」
「……いじめというのは昨日も話したとおり…」
誰もいないリビングのソファーに腰かけ、TVを付ける。
いつものように、いつも通りに父はこの番組に出演し、いつものごとく俺はそれを見る。
しかし、どうしてこういうタイミングでいじめの事を話すのか。
珍しく二日連続だ。
偶然なのか、それとも。
俺は父がいるから見るという惰性だけでそれを見続ける。
「いじめにはいろいろ手段がありましたね、その中でも最も発見が遅れてしまうのは─…」
……
時計の針が正確に時を刻む鼓動が嫌に耳に残る。
聞いている人が不快感を抱くであろう重い溜息を遠慮なく吐く。
脱力感がいつまで経っても抜けない。
こんな状態が続いちゃいけない事なんて分かっている。
どうやら俺は始まってすらいなかったのに、失恋したかのような精神状態に陥っている。
どうすればいいのだろうか。
…
いくら考えたところで重石の乗って鈍り果てた頭では、到底答えを出すことはできなかった。
というわけで終了です。
今思えば、小説にするのなら区切り区切りサブタイトルつけて、連続で話を進めればよいものを、何を思ったのか、ギャルゲーの日程に合わせて話を区切ってしまっていますね。
今更変更するのも…なので、このままでいかせて頂きます。
それでは最後まで読んでくださり、ありがとうございました。