幕間その2 大神樹の護人
すみません、少し体調を崩してしまい
投稿が遅れてしまいました。
少しでも多くの人に読んでいただけたら嬉しいです。
生意気に活動報告なんて書いちゃいました。
本当にお暇な時にでも読んでいただけると嬉しいす
マリーダたちから報告を受けてから数時間後
ノマーク、ノコーム親子を含む6名の救援及び捜索のため、神官8名と衛士20名、そしてクリオス5頭による捜索隊が編成され、翌朝村を出発した。
私も捜索隊に加わるつもりでいたのだが、副神官長や衛士長の反対もあり村に留まることにした。
今回の襲撃の噂を聞いた村人たちが社宮前に押し寄せていた。
私はこの村の神官長として、村人たちにことの経緯を説明しなければならない。
この村では良いことも悪いこともきちんと村人たちと分かち合うことを信念としてきたからだ。
私の説明を聞いている最中、何人かの村人が地面に座り込み泣き出した。
もちろん皆知った顔だ・・・今まで何度も村人を見送って来た私だけれど、残された者たちのあの顔を見るのはいつまでも慣れる事はない。
結局、今回の捜索ではノマークたちの発見には至らず、捜索隊が村に帰還したのは20日後の事だった。
『そうでしたか、ノマークたちの行方はわかりませんでしたか・・・』
報告に来た神官は厳しい顔で俯いている
『お疲れ様でした、あとは部屋に帰りしっかりと疲れを癒してください』
『ルファム様!』
いつもなら素直に部屋を出ていく神官がその場に立ち止まり声をかけて来た。
『どうしました?』
『私たち神官の中にはノマーク様の指導により神官になれたものもいます!大恩あるノマーク様たちのためにも、是非もう一度捜索隊を編成し行方不明者たちの捜索をさせてください!』
彼らの気持ちは痛いほどによくわかっている。
ノマークを副神官長に任命し、彼は長年に渡り私の側近としてこの村を支えてくれていた事は紛れもない事実であり、この村の人たちに与えた影響もはかりしれないものがある。
『ありがとうございます、ノマークは素晴らしい後輩を持ちましたね、しかし、私たちには大神樹の護人としてこの村と村民たちを導くと言う使命があります、それにはまず貴方が心身ともに疲れを癒しそして村民たちに安心を与えることが大切です』
神官は黙ったまま私を見つめている
『この村には大神樹と聖守アルムナダがついています、そして貴方たちや衛士たちがいます・・・ね?大丈夫だって思えるでしょう?』
神官は今にも泣きそうな表情のまま深々と頭を下げると、すぐに踵を返して神官長室を出て行った。
私は壁にかけられた聖杖を手に取った。
代々、神官長に任命された者に受け継がれてきた杖であり、この村の歴史を見守ってきた遺産のようなものである。
『大神樹の祝福と、アムルナダの加護がありますように・・・』
私の呟きは魔石灯に照らされた室内にそっと消えていった。
数日後、村に訪問者がやって来た。
西国イグニシアからの商隊だと言う一団
イグニシアは色々な種族が混ざり合っており、昔から魔石を利用した製品の開発で知られる技術大国で、世界中で使用されている調理器具や照明器具、食料備蓄用の冷蔵庫の開発でも知られている。
そして、大神樹の村の不可侵領域制定に真っ先に合意した国の一つでもある。
元々イグニシアを含む西国には6つの国からなる大陸があり、長い間国同士の争いが絶えなかった。
その長きにわたる争いを平定させる為に大神樹の村から神官長ルファム、副神官長ノマークが世界協議会の特別大使として西国に渡り各国の合意を取り付け国家間の紛争をなくす為に尽力したと言うことは、世界中に知られている。
イグニシアとの関係性は良好ではあるが、遠く離れた大神樹の村まで行商に来ることはここ100年以上なかった。
襲撃事件から日も浅く、他国の商隊を村に招き入れる事は躊躇されたが、相手側からのどうしてもと言う願いいれと、村民たちの沈んだ気持ちを少しでも和らげることができるかもしれない言う考えから、限られた人数のみで商談の席を設けることにした。
マリーダの経営するこの村で唯一の商会『マリーダ商会』の応接室は大神樹の村でもっとも豪華な部屋と言えるだろう、例えば床に敷かれたカーペットにはグリア羊の上質な毛を使い熟練の職人がひと編みずつ丁寧に手織りされている、私たちが座るソファも亜竜の1枚革が使用され、村1番のガラス職人が意匠を凝らしたステンドグラスから差し込む陽光が照らすテーブルは大神樹の古木を使用した1枚板なのだ、そんな絢爛な部屋に入室し、イグニシアからの商人を待っていると、隣に座ったマリーダが話しかけて来た。
『ルファム様、今回は商談の席にわざわざ御出席いただきありがとうございます』
『こちらこそ今回は事前に通知もないまま村に招き入れることになってしまい、病み上がりの貴女にも迷惑をかけてしまいました、それにあれから何度も事情聴取に協力してもらって、相当な負担を強いることになってしまったことも謝らなければなりません、本当に申し訳ありませんでした』
私からの謝罪に、マリーダはとんでもないと大袈裟に手を振りながらこたえた
『ノマーク様たちに助けられたうえに、ルファム様たちの治療を受けたおかげで、今アタシはここにいられるんですから、迷惑だなんて仰らないでください!?それよりもその後進展はあったのでしょうか?』
『残念ながら、ノマークたちの行方はわからないままなのです、貴女が最後に観たと言う巨人についても、こちらで調査中と言うことしか答えることが出来ません』
『・・・そうですか、皆さん無事だといいですね』
『私もそう願っています』
私たちが話し終わると同時に、部屋の外から来客を知らせる衛士の声が聞こえて来た。
『西国イグニシアのリンセンツ商会より、代表コンキエス・リンセンツ殿、フェトコール殿、ワディメン殿到着いたしました!』
『どうぞ、お入りください』
応接室の分厚い両開きの扉が開かれると、三人の男性がにこやかな表情を浮かべながら入室して来たのを見て、私たちは皆席を立ち遠方からの来客を出迎えた。
『はじめまして、西国イグニシアより遠路はるばる大神樹の村へようこそお越しくださいました、私がこの村の神官長を勤めていますルファムと申します、こちらはこの商会の代表でマリーダ、そして私の共のもので神官のオルタとキリソンです』
私の紹介を受けてマリーダたちも、頭を下げて来客に挨拶をする
すると三人のうち代表者と思われる人物が大きく拍手をしながら話し始めた。
『いやはや、思いのほかお待たせしてしまったようですみませんね、なにせ門番の方たちにあれやこれやと調べられたもので、身なりを整えるのに少々時間がかかってしまったんですよ、さすがは大神樹の村の門番さんたちは良く教育がなされているなと感心しましたよ、それはそうとして、急な訪問を快く受け入れてくださりありがとうございす、まさかこのような豪華な部屋で噂に名高いルファム神官長様直々にお出迎えくださるとは、思ってもいませんでした、女神の如くとはこれまさにと言ったところですね〜、あっ!?申し遅れました、ワタクシがリンセンツ商会代表コンキエス・リンセンツと申します』
リンセンツと名乗る小柄な男は少しだけ大袈裟な身振りで一方的に捲し立てると目の前のソファにドカッ座り、テーブルの上に用意されたお茶をグイッと飲み干した。
『いや〜、このお茶も美味いですね〜さすがは大神樹の森の加護を受けて育ったお茶ですね苦味とコクのバランスが良くて、何よりもキレが最高ですね〜これならどこの国に出しても高値で取引されるでしょうね〜、しかもこんな美男美女に囲まれながらとは贅沢な一杯になりますね〜、おかわりいただけます?』
初対面であるはずのリンセンツの軽口とも取れる語り口に訝しむマリーダだったが、商談相手にペースを握られる前に話を切り出した。
『お初にお目にかかります、私がこのマリーダ商会の代表を勤めさせていただいていますマリーダです、本日は遠方よりの長旅お疲れ様でした本来なら宴席を設けるべきところですが、なにぶん急拵えだったものでこのようなカタチでの商談になってしまいました、お連れの方もどうぞお座りなってくつろいでくださいな』
さすがはこの村唯一の商会代表である、商談相手に非礼とも取れるようなリンセンツの態度に対してやんわりとだが釘を刺す、これにはルファムとマリーダの護衛として同席しているオルタとキリソンも頬が緩みそうになるのをグッと堪えた。
『いえいえ、どうぞお気になさらないでください、ワタシも商人の端くれですから、長旅には慣れっこなんですよ、それにこの者たちはワタシの護衛も兼ねているのです、そちらの神官さんたちと同じでねそれにしても外にまで兵隊さんを立たせておくとは随分と警戒されたものですね』
マリーダの言葉に臆することもなく紡がれる皮肉にマリーダ本人も気付かないうちに言葉が強くなる
『イグニシアとの交流はあれど、初対面の商談相手、ましては大神樹の村の代表であるルファム様が御同席されての交渉となればこれくらいのケイビは当たり前であると考えています』
『クックック、いや失礼、それもそうですねワタシの商会はイグニシアでもまだまだ老舗とは呼べない商会ですから、商談相手としては物足りないかもしれませんね、しかしながらこうして王室から直々の認可証も賜ったれっきとした商会ですから、そうピリピリする事なく商談させてくださいよ』
あくまでも姿勢を変えないリンセンツにマリーダは語気を荒げそうになった。
『マリーダ、せっかく西国からわざわざ足を運んでくれたのです、まずはリンセンツさんの話を良く聞きましょう、ね?』
『は、はい、そうですね、ではリンセンツ殿、今回の商談で取り引きしたい商品を見せていただけますか?』
マリーダを制したルファムを見つめるリンセンツの顔にはより一層の笑顔が浮かんでいた。
『さすがは神官長として歴代最高と呼ばれるルファム様ですね〜それではワタクシ共リンセンツ商会の商品はこちらです』
そう言いながらリンセンツが鞄から取り出した物にルファムたちは大きく目を見開いた。
『そ、それはまさか!?』
『なぜ貴方がコレを持っているんですか?』
『コレはノマーク様の・・・』
見間違えるはずはない、そこに出された物はその昔私みずからノマークの栄誉を讃えて授与した、白銀のペンダントであった。
ノマークはそれ以降、肌身離さず着用し副神官の座を退任してからもずっと身につけていた物だった。
『貴方がなぜこれを?魔石を使った道具ではなかったのですか?』
するとリンセンツはそれまでの笑顔をピタリとやめた。
『この度のワタクシ共の遠征の目的は、この大神樹の村を我々リンセンツ商会に明け渡していただくことです!』
すぐさまオルトとキリソンがリンセンツに向かって杖を向けた。
『おやめなさいっ!?』
ルファムはそう言って、2人が詠唱を始めようとするのをやめさせた。それと同時にドアの向こうで騒ぎを聞きつけた衛士4名が応接室内に突入してリンセンツ達に槍を向けた。
『本当に貴女は聡明でいらっしゃる、そして何より素晴らしい部下をお持ちだ〜、なぁ、お前たち』
そう言って振り返るリンセンツの背後ではいつのまにかショートソードを手に持ったフェトコールとワディメンの2人が衛士たちと対峙していた。
私は咄嗟に神官を止めることができたことに安堵していた。
それまで一切の悪意も感じられなかったリンセンツと護衛2人から漏れ出した殺気を感じ取り目の前に無詠唱での防御結界を展開させていた。
あのまま2人が詠唱を続けていたら、リンセンツの護衛に切り伏せられていたかも知れない
『どう言うおつもりですか?そんな要求に私たちが首を縦に振るとでもお思いですか?』
私の問いにリンセンツは口の端を吊り上げた。
『どう言うつもり?そんな事知れたことじゃないですか!?我々は欲しいんですよ、大神樹のマナの恩恵を一身に受けることができるこの土地がねぇ!ここにいるだけでビンビン感じられるほどの強大なマナのチカラがあれば、我々の魔石製造はもっともっと成長し、そのチカラがあればイグニシアをはじめとする西国6カ国すべて、いやこの世の全てを手中に収めることだって夢じゃあない!』
最初に会った時とはまるで別人のように悪意を垂れ流すリンセンツに驚愕しながらも、ルファムは防御結界を展開したまま質問した。
『貴方達がゴブリンを使いノマークたちを襲わせたのですか?』
『ククククク、いやなに、我々は頭の悪いゴブリン共にほんの少し知恵を与えてやっただけに過ぎません』
『しかしそれでは合点が行きません!ノマークたちほどの力を持つ者たちがいくらなんでもゴブリンに打ち倒されるとは思えません』
するとリンセンツは胸のポケットから1つの魔石を取り出した。
その魔石は禍々しいほどの漆黒に染まった魔石だった。
『コレですよ、コレ、コイツをゴブリン共にに渡したんですよ、ワタクシたちがした事はたったのそれだけです』
ルファムは言い知れない不安に襲われていた。
通常マナを込めた魔石からは込めたぶんだけのマナの反応があるはずなのに、その漆黒の魔石からはなんの反応も返ってこなかったのだった。
『まさか、これが私達の探知に反応を示さなかったものの正体?』
『ご名答ですよ神官長!コイツがワタクシの商会で新たに開発した貴女たちの探知すら掻い潜る魔石ですよ!貴女にも見せてやりたかったなぁ〜、あの英雄と呼ばれたノマークのカラダがバラバラに砕け散るところを!そしてその息子と名乗る神官が泣きながら潰れていく姿を!』
『貴方と言う人は・・・』
ルファムは片手で防御結界を維持しつつもう片方の手で攻撃魔法を展開しリンセンツに向けた。
『あぁ、貴女はなんと言う素晴らしい存在なのだ!まさか二重無詠唱で異なるチカラを発動できるとは!欲しいぃ〜!やはり欲しい!この村と貴女のチカラがあればワタクシ達に敵はいない!アルムナダすら相手にならないでしょう!』
陶酔感に浸るリンセンツを警戒しながらルファムは再び詠唱を始めようとするオルタとキリソンに声をかける
『オルタ、キリソン、貴方たちはマリーダを連れてここから離れなさい!そして村人達を非難させるのです!』
『しかしルファム様』
『良いから早くなさい!』
隣で震えるマリーダをオルタが抱きかかえようとするとマリーダはその手を振り解いた。
『いやっ!いやぁ〜!ダメです!それじゃルファム様もノマーク様のヨウに・・・』
襲撃を受けた時の記憶がよみがえったのだろう、マリーダは私の法衣を掴みながら泣き出した。
『クックククククク!なんと素敵なシーンなのでしょう、どんな劇を観るよりも涙を誘いますね〜、しかしご安心ください、本日はあくまでもご挨拶に伺ったまで、次にお会いする時にはもっと派手にもてなしていただこうじゃありませんか』
そう言いながらリンセンツがおどけた様にこちらに向かって礼をすると、2人の護衛もすぐにリンセンツの後ろに並び立った。
そしてゆっくりと顔をあげたリンセンツは出会った時同じ笑顔でこちらを見やり
『本日はこちらの手土産をお楽しみください』
と言って手に持った漆黒の魔石を発動させた。
『皆さん、伏せなさい!』
その瞬間、マリーダ商会に轟音が響き渡った。
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『あれ?生きてる?』
先ほどの爆発に巻き込まれたはずのマリーダだったが、ふと目を開けると先ほど座っていたソファの上で埃をかぶってはいるものの体に痛みはなく無傷だった。
『気が付きましたか?』
隣から聞こえる優しい声のする方に目をやると、そこには両手を前にかざし立ち続けているルファムの姿があった。
そのルファムの美しい横顔に一筋の血が流れていた。
『ルファム様!おケガを!?』
焦るマリーダに、ルファムはにっこりと微笑みながら
『ほんのかすり傷ですよ、それよりも大事な店を壊してしまいました、私もまだまだですね』
そう言って床に倒れたオルタとキリソン、そして4人の衛士達を起こしていくルファムの耳に何人かが廊下を走ってくる音が聞こえた。
〝ドタドタドタドタドタ〟
すでに建て付けの悪くなった応接室のドアを開いて入って来たのは、副神官長のルシウムと衛士長フォッゾそして数人の神官と衛士たちだった。
『ルファム様!ご無事ですか!?』
『ルファム様!?今の爆発は!?』
『ルファム様がお怪我をなされているぞ!』
『すぐに救護隊を呼べ!』
皆一様にルファムの体を心配してくれているのはわかるのだが、いかんせん距離が近い・・・
『私は大丈夫です、それよりもオルタたちを診てやってください、そして村に被害はありませんでしたか?』
その問いに副神官のルシウムが答える
『む、村には被害はありませんでしたが、イグニシアの商会の一団が荷物を置いたまま忽然と姿を消しました、おそらく転移の魔石を使用したものと思われます!』
『きっと先ほどの爆発をきっかけにして転移したのでしょう、希少な転移の魔石をいくつも用意していたあたり、それ相応な準備をして来たと言うことですね』
そこに衛士長フォッゾが一通の手紙を差し出して来た。
『ルファム様、商会の一団が転移した跡にこの様な手紙が落ちていました』
フォッゾから手紙を受け取ったルファムは、その手紙を開き、目を通した。
〈親愛なるルファム様、この度のワタクシ共の手土産は気に入っていただけましたでしょうか?つきましては今日より30日以内に村を明け渡していただければと思います、本音を言えば今すぐにでも貴女とこの村を手に入れたいのですが、いかんせんこちらにも駒の準備があるため泣く泣く断念しました。
ワタクシの願いを聞き入れていただけない場合には不本意ながら村人もろとも蹂躙させていただきますのであしからず、そして街道も封鎖させていただきましたので、エルフの1匹も通さないことを約束いたします。 追伸 ルファム様がワタクシのモノになると仰ってくださるのなら多少の譲歩もさせていただきます。 貴女様を敬愛するコンキエス・リンセンツ〉
私が読み終わると同時にその手紙に目を通したルシウムやフォッゾたちが手紙を握りつぶしていた。
『ふふふふふ、ふざけおって!村を明け渡せだと?』
『ルファム様を己のモノにするだと!?ゆるせん』
『ルファム様、ノマーク様たちの仇を討ちましょう!』
『我々が誇り高き大神樹の護人であることを思い知らせてやるのです!』
皆それぞれの思いを口に出しているが、その根本にはこの大神樹の村を愛する者の強き心が宿っているのがよくわかる。
『皆さん、すぐに大鐘楼前に村人たちを集めてください』
たびたびすみません
前回、幕間はパート2で終わりと書いたのですが
パート3まで書かせてもらおうと思います
自分でも幕間がこんなに長くなるとは思っていませんでした
て言うか幕間ってよくわかっていません
ずっと主人公のはずのおっさんが出て来ていませんが、次の幕間には登場する予定ですので良かったら読んでやってください。