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第六話 第一村人?発見しました。

何やらランキング入りしたと通知が来ました!


誰かに見てもらえるって嬉しいですね!

どうしてこうなったんだろう?


俺は何か悪い事をしたんだろうか?


ただほんの少し、ほんの少しだけ人生をやり直したいだけなのに


「なんでこんな奴らと殴り合いしなきゃならないんだよーっ!」


俺の声は、喧騒と砂埃の中に消えていった。


遡る事半刻ほど前、あの森を抜けた俺は遠くに見えた集落の入り口と思われる7〜8メートルはありそうな大きな門のある場所に立っていた、そしてその門の周囲には丸太で組まれた柵の様なものがこちらも高さ7〜8メートルぐらいで集落を囲む様に張り巡らされている


「助かった?で良いんだよな?」


42年の人生で1番目まぐるしい1日を過ごした俺は、心身共に(ほぼ心労)疲れていたのだが


「篝火っていつの時代だよ?」


門の両側に吊るされた籠の中で煌々と燃えている炎を見上げた俺は当初の目的を思い出し、門に向かって声をかける事にした。


「すみませーーーーん!どなたかいらっしゃいませんかーーー!?森で迷って家に帰れないんですーーーー!」


・・・・・返答なし・・・か

ならばもう一度と思い息を吸い込んだと同時に


『オマエはナニモノだっ!?我らの村にナンの用だ!』と言う大きな声が頭上から降り注いできたのである。


俺は咽びこみそうになるのを我慢して、声のする方を見上げてみた、すると門の上の方に櫓?の様なものがあり、そこから声をかけられたと言う事を理解できた。


理解できたのだが・・・・警戒されてるっぽい?


確かにこんな時間に変なおっさんが作業服姿で訪ねてきたら、俺だって家のドア開けないもんな〜

だけど開けてもらわなきゃ俺は確実にここでワイルドすぎる野宿する事になってしまう、駅前で飲みすぎてコインロッカーに頭から突っ込んでカプセルホテルだと言いながら寝るのとはワケがちがうのだ!


「お願いします!開けてください!本当に怪しいものじゃないんです!ただの迷子なんです!」


俺の必死な声に、コチラからは顔は見えないが門の向こう側で問答しているのが聞こえる


『ドウスル?怪しいヤツじゃないとイッテいるぞ』

『オマエはバカか!聞いていなかったのか?コイツは森の中からヤッテ来たと言っていただろう?』

『ナラバなおさらイレテやるべきじゃないのか?』

『だからバカだとイッテいるのだ!大神樹の森からあんな変なヤツが出てくるワケがないだろう!きっとヤツらの先遣隊だ!』

『確かにヤツラに似ている気もするが、こんなに流暢なコトバをハナすかな?』

『モンバンのオマエがそんな事でドウスル!』


んーーーーーーーなんか、だいぶ揉めてるな

俺のことを何やら良からぬ連中の仲間だと思っているっぽいな

本当にただの迷子なんだけどな


・・・・ドド


「う〜ん、どうやって俺が怪しくないって証明するべきかな?」


・・・ドドドド


「う〜ん、全裸で無害をアピール?いやいや、こんな所で俺のかわいいムスコを披露するのはちょっと恥ずかしいよな〜」


・・ドドトドドドドドドォ


「やっぱりここはひとつ誠意を見せて土下座がイチバ・・・ん?なんだあれ?」


ドドドドドドドトドドドドドドドドォォォ!


解決策を探して思案していた俺の思考を遮る様な地響きと土埃を巻き上げながら、すっかり薄暗くなった遠くの丘の方からナニかが横一列に並びながらコチラに向かって来ているのが見えた瞬間


『やっぱりヤツら来やがった!』

『敵襲〜!敵襲〜!』

『だからイッタだろう!』

『急いでルファム様に知らせろ!』

『各自迎撃タイセイを整えろ!』

『オンナコドモは鐘楼台の地下にヒナンさせろ!』


「あれ?これもしかしなくてもヤバいことになってるよね?」


どうやらコチラに近づいて来る何者か達の様子に門の中ではちょっとしたパニックになっている様だった。


それに輪をかけてどうしたら良いかわからなくなった俺が呆然としているうちに、その謎の集団は集落からおよそ40メートルほどの所でピタリと動きを止めたのだった。

 

謎の集団が巻き上げていた土埃が舞うなか、先頭からナニカがコチラに向けて歩いて来るのがわかった。


ようやく土埃が晴れ、俺の目の前に姿を見せたソイツは人生で見たこともないほど醜悪な二足歩行の化け物だった、ソイツは俺を視界にとらえるなり



俺に向けて手を振りかざしていた。










次回、おっさんバトル開幕します!

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